投資を始めて5年ほど経ち、その間、100冊以上の投資の専門書や資産を増やすための本を読み研究してきた。そして僕なりにお金を増やすための答えに辿り着いた。そのお金を増やすための方法とは…
「収入を最大化し、支出を最小化し、利益を複利で投資すること」
まず「収入を最大化する」ためには、自らの収入を増やす必要がある。サラリーマンであれば仕事でしっかり結果を出し、昇給やボーナスなどで給与を増やさなければならないが、サラリーマンでは極端に給与を上げることは難しいので、副業などにより収入を増やす工夫が必要だ。起業家やフリーランスは自らの頑張りが直接収入に反映され、また工夫することで節税することができるので、サラリーマンより収入を最大化しやすい。
次に「支出を最小化する」ためには、生活費の中で固定費を徹底的に見直す必要がある。固定費の中で一番大きいものは住宅費で、その他の固定費には車両費、保険、携帯電話などがある。固定費の中で住宅費と車両費は費用が大きいので気をつけたい。更に収入が増えると頑張った自分へのご褒美と言い贅沢をしてしまうので、質素倹約に努めるために忍耐力が必要となる。多くの人は収入が増えると散財してしまい支出も増えてしまう。
ある本にアメリカに住むある女性の話が紹介されていた。彼女は貧しい家庭で育ち小学校までしか教育を受けておらず、洗濯とアイロンがけの仕事を75年間懸命に続けた。彼女は常に質素な暮らしで、いつも自分の給料の一部を貯金に回すことを忘れなかったそうだ。そして貯蓄したお金には絶対に手を付けなかったのでお金はどんどん増えていき、彼女が87歳の時にある大学の奨学金制度設立のために15万ドルを寄付して、ニュースで取り上げられ話題になった。彼女は一生懸命に働き、コツコツとお金を貯め「大学進学を希望する子供を助けたい」という夢を叶えた。彼女は残ったお金でちょっと贅沢をして、自宅にエアコンを取り付けたそうだ。この話は一切の贅沢をせず、支出を最小化し利益を貯蓄に回すことの大切さを教えてくれる。
最後に「利益を複利で投資する」ためには投資の勉強をしっかり行わなければならない。投資は不動産や株式、それに金など多くの投資商品があるが、複利の恩恵受けることのできる商品に投資しなければならない。投資は投機ではないので長期で運用し、投資をしていることを忘れるくらいの方が良いだろう。また価格が短期間で大きく変動しない商品の方が枕を高くして眠ることができ、平穏な生活を送れることができる。
多くの人は常に欲に邪魔されてしまうので、このシンプルな方法を実行することは難しいのだろう。僕もいつも欲に邪魔されてしまう…。
written by マックス
多くの人が周りの人の年収が気になるようで、先日も飲んでいる席で質問された。
「年収はどのくらいなの?」
「年収ですか…」
個人の年収は企業の決算書の損益計算書(PL)に記され1年の成績を表す。
しかし損益計算書より大切なものは貸借対照表(BS)で、貸借対照表(BS)は、過去から現在に至るまでの成績が纏められており、資産、負債、それに純資産が記されている。
年収が増えると多くの人は見栄を張り、ブランド品を身に付け新車を買い替え贅沢になるので、年収に比例して支出も増え手元にお金はそう残らない。
しかもローンを組んでまで贅沢をする人は負債が更に膨らんでしまう。
だから高額の年収よりも純資産がどのくらいあるのか、日頃より考えることが非常に大切だ。
「資産はいくらあるんですか?」
僕は一度もそう聞かれたことはない。
若い頃、ガソリンを満タンにする金も無いのに、見栄で中古のBMW7シリーズをローンで購入したことがある。
そして初回のローンの支払いが来る前に無謀運転で廃車になってしまい、その後5年間もローンの返済は続いた。
しかもボーナス払いでローンを組んでいたので、ボーナスは右から左へと廃車になったBMWのために消えていった。
その苦い経験から僕はローンを組んで物を購入することを一切しなくなり、負債を気にするようになった。
そのため未だにマイホームを購入していない。
人間も動物同様に安全な場所を確保する本能があるので、多くの人がマイホームに憧れ、ローンで簡単にマイホームを手に入れ、一国一城の主になったことを喜んでいる。
しかもローンの支払いも終えていないのに、既に自分の家だと錯覚している。
しかしローンで購入したマイホームは負債の山だ。
ローンでマイホームを購入することが間違えでも悪いわけでもないが、資産、負債、純資産のバランスをしっかり理解して購入しないと、これから人口の減る日本ではマイホームをローンで購入することは比較的リスクは高い。
年収よりも純資産を意識し、貸借対照表をしっかり理解しないと、いつまでも心に自由は訪れない。
written by ジェイク
妹夫婦の生活が楽ではないようなので、2人に数冊の本をプレゼントした。プレンゼントした本は投資やお金に関する本で、ベストセラーにもなった本だ。
「先日、渡した本読んだや?」
僕が妹に尋ねると、
「今、忙しいから落ち着いたら読むね」
妹はそう言った。
「先日渡した本読んだや?」
義理の弟に尋ねると、
「読みました。あの本は子供たちに良いので読ませようと思っています」
(お前のためにプレゼントしたんや…)
「もう一冊も読んだや?」
「はい。読みました。ただ、今は余裕がないので、お金に余裕が出来たら本に書かれていたことやってみようと思っています」
結局、妹は時間がないから本を読む暇が無いと言い、義理の弟は子供に良いのでプレゼントした本を子供に読ませると言い、またお金に余裕がないので余裕が出来たら本に書いていることを実践すると言う。(今やらないといつまでもやらんぞ)
多くの人は何かと理由を付けアドバイスされたことを行動に移さない。
きっと多くの人は現状を変えることが怖くて、また目先のことだけに囚われ、物事を俯瞰で見ることができないようだ。
そして自らが今の状況を招いていることを理解しておらず、自らの力で改善することができないと信じている。
二人に色々教えることや良い情報を提供することはもう止めようと思った。
馬耳東風やなぁ…。
先日、甥っ子が尋ねて来たので、二つのことを彼に教えた。
ひとつは親の言いつけばかり守っていると、親と同じような一生を送ることになること。
もうひとつは親のように節約することも大切だが、収入を増やすことに集中しないと節約だけでは、いずれジリ貧の生活になってしまうと教えた。
甥っ子は腑に落ちたようで、
「その通りやん。親と同じようになるのは嫌だ!」
と言いながら妙に納得していた。
僕の若い頃と違って反抗期のない甥っ子は、親と同じ道を歩んでしまう可能性が非常に高い。もっと鍛えなければ明るい未来はない。
written by 彦之丞