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2019年08月30日

5年に一度の年金財政検証が公表された。その結果、これから日本の経済成長が進まなかった場合、現役世代の収入額に対する年金受給額の割合を示す所得代替率は50%を下回ると言う。そもそも年金の財政検証は5年に一度ではなく、2年に一度は行い細かく検証するべきではないだろうか?
この試算は40年間平均的な収入の会社員の夫と専業主婦をモデル世帯に設定し、年金をもらい始める65歳の年金給付水準を現役世代の平均的な収入と比較した割合だ。(しかしこのモデル世帯は現在において果たして現実的なのだろうか…)現在、会社員の手取りの平均額は月額35万7千円で、年金受給の所得代替率は61.7%なので、年金の平均受給は月額約22万円となるが、今後、経済が成長し働き手が増えた場合、所得代替率は50%確保されるという。しかし経済成長が思うように進まず、働き手が増加しなければ所得代替率は50%を下回り、最悪の場合2052年に国民年金の積立金は枯渇すると言う。この報道を受けて若い人がテレビのインタビューに答えていたが、多くの若い人は悲観的なコメントだった。

「今から老後に備えて貯金をしなきゃいけない」
「契約社員なので全く貯金する余裕がないので国に何とかしてもらわないと…」

しかしこれから日本の経済が思うように成長することは考えにくく、少子高齢化の日本ではしっかりと移民政策を行い海外から移住者を呼び込まないと働き手の増加も見込めない。今の国の政策では将来の日本は消滅危機にあり、海外の国は世界でもっとも高齢化の進む日本を眺め研究している。これからは日本で生活することだけを考えるのではなく、海外に出て生活することも視野に入れるべきだろう。

僕は高校に入学したばかりの甥っ子に海外の大学に進学するように勧めてきた。しかも人気の高い欧米に留学するのではなくシンガポールへの留学を勧めた。シンガポールは英語が公用語で中国人も多いので中国語も同時に学ぶことができるうえ、シンガポールは世界でも有数の金融国家なので質の高い世界経済を学ぶことができる。そしてシンガポールは世界を代表するハブ機能を有する中継拠点なので、多種多様の人種と異文化に交わることができ、人種差別も少ないので世界に多くの友人をつくることができる。
甥っ子の親は国内の大学に進学して欲しいそうだが、甥っ子は僕の意見を選択しシンガポールの大学に留学することを決めたようで、英語を中心に勉強に励んでいる。以前、甥っ子にマークトウェインの言葉を教えた。

「やったことは例え失敗しても20年後には笑い話にできる。しかし、やらなかったことは20年後には後悔するだけだ」

若者は今でも鎖国の続く小さな日本から飛び出し世界で活躍するべきだ。広い世界には面白いことで溢れている。

written by アームストロング


2019年08月23日

パーキンソン病や低血圧で歩行がままならない親父をお袋は常に気に掛けて生活している。特に親父は夜中に2、3度トイレに立つようで、その度にお袋は目を覚ますので寝不足でストレスと疲労が溜まっているようだ。そこで少しでもお袋を日常から解放させストレスを発散させようと、夏休みに二人を温泉に連れて行くことにした。

温泉に出掛ける数日前に親父が転んで右足を痛め歩くことができないので、温泉に行くことを躊躇しているとお袋から連絡があった。お盆で病院が休みのため親父は自宅で足を冷やして湿布をして安静にしているが、足を痛めた親父をお袋が介助しているので、お袋の疲労もピークに達している様子だった。僕は更に高齢になると温泉や旅行に出掛けることはさらに難しくなるだろうし、何よりもお袋がリフレッシュするために予定通り温泉に出掛けようと伝え、温泉では僕が親父を介助するから安心するように言った。

当日、2人を迎えに行き親父の痛めた足を見ると多少腫れは引いたようだったので、親父の足に触れ軽く叩いてみると親父は悲鳴を上げた。二人を車に乗せ、車椅子を積み宿に向かった。大型の台風が来ていたが、台風の進路が福岡から逸れていたので台風の影響はほとんどなかった。
宿に着き、親父を車椅子に乗せ部屋に入った。部屋は離れで随分と広く風呂は内湯と露天風呂が完備されており、風情のある素敵な部屋だった。しばらく休憩した後、親父をゆっくり風呂に入れ皆で夕食を取った。夕食は親父の好物の牛肉とお袋の好物の伊勢海老を頼んでいたので二人とも大喜びだった。
親父は高齢者用のおむつをしているので、就寝後はトイレに立たずにおむつで用を足すように伝え就寝した。しかし深夜に親父は3度もトイレに立ち、その度に僕は親父を介助しトイレに連れて行く。親父は用を足すことに時間がかかるようで、毎回僕は親父に声を掛けながらトイレの前で15分ほど待った。この生活が毎日続くと思うとお袋の負担が心配になった。

翌日、親父とお袋は大満足で宿を後にした。そしてその帰りに自宅近くの病院に親父を連れて行き腫れた足を診てもらった。幸いにも足の骨は折れていなかったので、医者は自宅で安静にするように言った。この時、親父は他の検査で席を外しておりその場にはいなかった。

「レントゲンを見ると骨折はしていないです。骨挫傷なので2週間ほど自宅で安静にしていればよくなるでしょう。ご主人の足首にボルトが入っていますが、以前骨折したんですか?」
「5年ほど前に骨折して手術をしたんです。治って固定しているボルトを抜く話があったのですが、先生と相談して父が高齢だったのでそのままにしておくことにしたんです」
「そうですか、本来であれば抜いておいた方が良いのですが、高齢ですから仕方ないですね。それではご主人の検査が終わったら足を固定しましょう」
「あの…先生。このまま父を自宅に連れて帰っても、この状態で母と二人で生活することは無理です。父を入院させてもらえませんか?」
「しかし骨折もしてないのに入院はできませんよ」
「それでは手術してボルトを抜いてもらえませんか?だったら入院できるでしょう?」

僕が先生にそう伝えると、先生は苦笑いして了承してくれた。

検査が終わり戻ってきた親父に入院して手術することになったことを僕が伝えると、親父はとにかく驚いていた。

「手術?入院?嘘やろ!?骨は折れてないやろう?」
「折れてないばってん、以前骨折したろうが、そん時の骨ば固定しとるボルトば取らんといかんらしい。後々そのボルトが内側から筋肉ば傷つけて痛くなるげな」
「もうこの年やけん手術とかよか。入院とかせんばい。早よ帰ろう!入院して俺がおらんとお母さんが心配や」
「親父がお袋と一緒におる方が心配たい!先生の言うことを聞かんといかん!」

親父は温泉から戻る途中に自宅近くの病院に入院して手術を受けることになった。お袋は笑いながらこう言った。

「昨日は温泉で贅沢して今日は入院するなんて、お父さんはまるで天国から地獄やね」

退院するまでお袋はのんびり自分のペースで生活ができるだろうが、親父が退院した後の二人の生活が心配だ。早めに手を打たんと共倒れになってしまう。

written by マックス


2019年08月02日

通信技術が進み仕事の効率は上がりコストも削減できるようになったが、逆に無駄が多いためコストが上昇している企業もある。例えば仕事のメールを送る際、電話であれば5秒ほどで済む内容を長々と文章にして送ってくる人がいる。以前、その方に「この内容であれば電話の方が早いのでは?」と伝えると、メールを送った記録を残すように上司から言われているので忠実に守っていると言う。しかし業務上の簡単な連絡を長々と文章にしてメールを送る必要があるのだろうか?機転が利かないと言うか、要領が悪いと言うか…。そして、このような人に限って残業が多いとボヤいている。
またスカイプなどを使い会議や打ち合わせを行う会社もある。スカイプなどを利用すると移動する手間が省けるので時間もコストを抑えることができる。しかし簡単にテレビ会議や打ち合わせができるため、毎日のように会議や打ち合わせを行う会社がある。そしてそこに勤める社員も残業が多いとボヤいている。
周りを見渡すと時間や効率を考えずに仕事をしているトンチンカンは非常に多い。このトンチンカンは働いている会社の企業文化に影響を受けたのか、それとも今まで育った家庭環境の影響なのだろうか。僕は企業文化に影響されたことよりも育った環境が大きく影響しているように思える。子供から大人になる過程で多くのことを経験していないので視野が狭く脳が鍛えられていないのだろう。

子供の頃から大人になる過程でたくさんのことを経験することは非常に大切で、子供の頃はわんぱくに外で走り回って遊び、海や山に出掛け自然の中でたくさんの動植物などに触れるべきだ。また大きくなってからは活動範囲をさらに広げ、積極的にスポーツや音楽活動などに参加し、旅行にも出掛け視野を広げるべきだろう。そして料理や日曜大工などの「作る」ことを多く経験することで、効率や段取りを考える訓練ができ脳を成長させる。
結局、どうやれば効率よく段取り良く物事を進められるか、社会に出るまでに訓練している人と、社会に出てから訓練する人とでは雲泥の差が付いている。仕事の多くは事前にしっかり計画を立て段取ることで8割は片付いたようなものだ。

もうすぐ待望の夏休みだ。せっかくの夏休みだからエアコンの効いた家でゴロゴロと無駄な時間を過ごさず、有意義な夏休みを過ごしてほしい。夏休みは目前に迫っているが、今からでも夏休みの計画を立てしっかり段取れば十分素敵な夏休みを過ごすことはできる。僕も来週の金曜から夏休みだ。夏休みは墓参りや車の修理など予定が入っている。そして両親を連れて温泉に出掛けるつもりだ。

それでは皆さん素敵な夏休みを!!(2週間ブログはお休み♪)

written by モンコ


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