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2019年10月10日

今年は台風のあたり年のようで毎週のように日本に台風が上陸し、週末も今年最大の台風が日本に向かって来ているので既に台風被害の出ている地域が心配だ。子供の頃、台風で停電すると、懐中電灯や蝋燭に明かりを灯し、トランプなどをして遊んだことを覚えている。当然、ご馳走やケーキはないが季節外れのクリスマスのようで、どこかワクワクして1日が長く感じられた。

以前、ある番組で大人になると時間が経つことが早く感じるのは、大人は子供の頃に比べトキメキが減ってしまったからだと言っていた。時間の感じ方は心がどのくらい動いたのかが重要で、 言い換えるとトキメキの多さで時間の過ぎる速度が異なって感じるそうだ。
例えば子どもの食事を考えると、

「今夜のご飯は何かな? どんな味なのかな? 作り方は? …。うわぁー、星形の人参の入った大好きなポテトサラダだ! 」

など、食事でもたくさんのトキメキを感じるが、大人の食事はただ食事をするという事実だけでトキメキをあまり感じることがないそうだ。そのため子どもは食事をする際も様々な感情が生まれ時間が長く感じるが、大人は単に食事をしただけで時間が短く感じると言う。
このように生活のあらゆる場面でトキメキを感じる機会が多いのか、少ないのかによって、時間の過ぎる速度が異なって感じる。また大人になると毎日の生活が同じ作業の繰り返しで、毎日の生活が単調に感じられ印象に残る出来事も子供の頃と比べ随分と減少してしまう。そのためトキメキが日常生活から消えていき、トキメキを失った大人の1年はあっという間に過ぎるように感じられるそうだ。

それでは大人になってトキメキを感じるためにはどうすればよいのだろうか。それは非日常体験を沢山することが大切だ。例えば今まで訪れたことのない町を旅行で訪れ、その町で生活している人に出会い、異文化に触れ、味わったことのない食事を取る。また新たな趣味やスポーツなどにチャレンジすることでトキメキは増えていくだろう。そして年齢を重ねても素敵な恋をしても良いのではないだろうか。

明日から気持ちの良い秋の3連休だ。3連休の一晩くらい自宅の照明を全て消し懐中電灯や蝋燭で過ごすのも良いかもしれない。いずれにしても折角の3連休なのだからトキメキをたくさん感じて過ごしたい。

ちなみに僕の三連休はトキメキ目白押しだ!

written by ゴンザレス


2019年10月04日

先月出掛けたカンボジアのボランティア活動で僕は随分と疲れ、体調を崩し風邪を引いてしまった。以前から風邪を引くと副鼻腔炎を引き起こしてしまうことがあり、今回は副鼻腔炎と扁桃腺も腫れたので病院に出掛け薬を処方してもらった。処方された薬を数日服用したが副作用による強い眠気と倦怠感で仕事に集中することがでず、副作用の少ない漢方薬に替えようと、漢方薬専門の薬局を訪ねてみた。
僕は漢方の専門薬局に出掛けるのは初めてで、恐る恐る中に入ると女性のスタッフが僕を部屋の奥にあるカウンターに案内してくれた。そして薬剤師の女性から1時間半ほど悩んでいる症状や現在の生活状況など聞かれた。質問の内容は食生活や水分の摂取量など細かく尋ねられ、さらに便の状態や回数、それに色まで質問されたので恥ずかしくなった。ヒアリングが終わり彼女は店の奥から分厚い漢方の辞典を持って来て、僕の今の症状に適している薬を調べた。

「辛夷清肺湯。あなたの今の体の状態からはこちらの薬がよろしいでしょう」
「辛夷清肺湯…」

漢方薬には粉末タイプと沸騰したお湯で煮だすタイプの2種類があるそうで、本来は調合された漢方薬をお湯で煮だしお茶として服用するそうだ。粉末タイプはそのまま服用するため手間がかからず携帯に便利だが、お湯で煮だすタイプと比べると効果が30%ほど低くなると言う。折角なので僕はお湯で煮だすタイプの漢方薬を処方してもらうことにした。この店は調剤薬局ではないので健康保険が使えず僕は価格が気にったので尋ねると、多くの漢方薬は1日分で600円~800円だと彼女は答えた。
僕が商品と価格を承諾すると彼女はガラス張りの漢方薬を調合する部屋に入っていった。その部屋には何百種類の漢方薬の原料が並べられ、見たことのないキノコや動物の角のようなものまであった。彼女は10種類ほどの原料を摺り、煮だすために原料をティーパックに入れた。代金を支払い服用の仕方と注意事項を説明し漢方薬を渡してくれた。

家に帰り、漢方薬の入ったティーパックを沸騰したお湯に30分ほど入れ煮立たせると、お湯は濃い茶色に濁った。これを洋服にこぼしてしまうと必ずシミになってしまいそうだ。香りは以前、嗅いだことのある薬草のような匂いで、その香りが家中に広がると、まるで魔女が妙な薬を作っているように思えた。そして出上がった漢方のお茶を恐る恐る飲んでみた。

「うわー!!」

余りの苦さに僕は声を上げてしまった。今までに味わったことのない味でとにかく渋く苦い。しかしどことなく癖になりそうな味で全身に染みわたるように感じる。初めて経験した本物の漢方薬は果たして効果はあるのだろうか?

「中国4,000年の歴史か。辛夷清肺湯…」

効果を信じて当分飲んでみることにした。

written by キムジー


2019年09月27日

初めて消費税が導入されたのは平成元年(1989年)4月で、当時は3%の消費税率だったが平成9年(1997年)4月には5%へ税率は引き上げられた。その後、平成26年(2014年)4月には8%に引き上げられ、そして今年、令和元年(2019年)10月より10%に引き上げられる。昭和の時代を生きた人は消費税のない時代を生きているので、消費税が上がることに抵抗はあるが、平成生まれの人は生まれた時から消費税は導入されていたのであまり抵抗はないのかもしれない。ちなみに僕は消費税に抵抗がある世代だ(笑)
そもそも消費税はその名の通り消費したことに対して掛かる税金で、全ての物やサービスを消費した際に全ての国民に発生するため、国民は平等に税金を徴収されているように感じるが、実際は所得の低い方には苦しい税金だ。今回の消費増税で国は所得の低い人に配慮し軽減税率を適用し食料品などは8%の税率で据え置いている。さらに外食すると税率は10%になるが、自宅に持ち帰って食べる総菜や宅配、それに出前などは軽減税率が適用されるため税率は8%になる。

先日、早くもおせち料理のカタログが百貨店から届いたので覗いてみると、全てのおせち料理はお持ち帰りもしくは宅配での受け取りになるので、消費税率は8%だ。果たして所得の低い人が百貨店の豪華なおせちを注文するのだろうか。軽減税率が所得の低い人へ配慮しているとは思えない。
これからも消費税は引き上げられることは必至で、いずれ北欧のように20%近く引き上げられるだろう。それに反して高齢者が受給する年金はさらに減り、特に所得の低い人の生活は八方塞がりで苦しくなっていく。

親父は自分の葬式代は貯めているようで、いずれ自分が死んだときはその中から葬式代を支払うように言っていたが、葬式をするにも消費税が掛かるので親父はぼやいていた。

「この国は死人からも消費税ば取るとか?」

「消費税だけじゃないばい。相続税の相続控除額も引き下げになったけん、国に遺産も持っていかれるばい」

僕が親父にそう言うと、親父は笑いながらこう言った。

「尻の穴の毛も抜かれるんやな~」

税金を徐々に引き上げる国はすでに国家が崩壊しているように思えて仕方ない。政治家はもう少し真剣に国の運営を行ってほしい。僕は毎年随分と税金を納めている。所得税、酒税、たばこ税、自動車税、揮発油税、消費税、市県民税、入湯税(笑)…。

written by モンコ


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