早いもので今年も残すところ1カ月となった。今年の休みは自宅の引越と実家の片付けに随分と時間を奪われたが、平日は新型コロナウィルスの影響で取引先との会食も無く自宅での時間は昨年より大幅に増えた。そのため愛犬Q次郎とゆっくり過ごすことができている。昨年亡くなった先代の愛犬Q太郎は僕が休みの日以外はあまり一緒に過ごせなかったので、せめてもの罪滅ぼしのためQ次郎と一緒に過ごす時間を増やし散歩に出掛け家の中でも遊んでいる。
僕が仕事から自宅に戻り玄関のカギを開けると、待ってましたとばかりにQ次郎はボールを咥え尻尾をグルングルンと廻しながら玄関に駆け寄って来て直ぐに遊ぼうと僕を誘う。帰宅後、僕が風呂に入ると風呂のドアにQ次郎が座って待っている影が映っている。入浴後、晩酌しようと食卓の椅子に胡坐をかくと、僕の足の上に飛び載ってきて、おこぼれが落ちてくるのを待っている。また僕がソファーに座り映画を楽しんでいると僕の胸に上り横になり小さく鼾をかきながら眠ってしまう。そして僕がベッドに入るとQ次郎もベッドに潜り込んできて僕の腕に顎を載せ寝息を僕の顔に掛けながら一緒に眠る。結局のところQ次郎は「喰う、寝る、遊ぶ」を僕と楽しむために生きているようだ。
そんなQ次郎だが最近、芸を教えようと少し訓練すると、直ぐに芸を覚え“お手”や“お座り”それに“伏せ”までできるようになった。先代のQ太郎より飲み込みが早いので、ひょっとすると頭は良いのかもしれない。しかしQ次郎はトイレをなかなか覚えることができなかった。(本当に頭が良いのだろうか…)
最近、やっとトイレシートの上で用を足すこと覚えトイレを失敗することが少なくなったが、困ったことに自宅のトイレシートで用を足すことをしっかり教えたので、外出した出先では全く用を足すことをせず自宅に帰るまで頑なにトイレを我慢している。(我慢強く根性があるのかもしれない…)
新型コロナウィルスの感染者が再び増加し外出を控え自宅で過ごすことが増え愛犬Q次郎と一緒に過ごす時間も増えた。今日も早く自宅に戻りQ次郎と遊んであげよう。
「Q次郎!帰ったぞ~」
直ぐにQ次郎がボールを咥えて走ってくる姿が目に浮かぶ。
written by ゴンザレス
最近、お袋は病院以外に外出することがないので、紅葉を見に行こうと誘った。
お袋は出掛ける前は億劫だとグズグズ言っていたが、いざ出掛けると晴天だったこともあり少し機嫌も良くなった。車の中でお袋は紅葉を見たあとは牡蠣小屋で焼牡蠣を食べようと昼食の話ばかりしていた。車で1時間ほど走り福岡の西にある紅葉の名所である寺を目指した。
寺に近づくと脇道のない一本道が大渋滞しており車は全く進むことはできなくなった。少し進むと道路脇に寺の関係者なのか男性が立っており、渋滞で停まっている車に声を掛けている。
「この先は2キロほど渋滞しており、お寺までは2時間ほどかかります。この先の少し広い道でUターンができます。それより先は道が狭くUターンすることができませんので、もし引き返されるのであればそこでUターンして下さい」
「えっ、2時間も渋滞しているんですか。天気も良いから皆考えることは同じか…」
結局、2時間も渋滞に巻き込まれることには耐えられないと、来た道を引き返し途中にあった地元の魚や野菜が豊富に揃っている生鮮市場に寄ることに。しかしそこも駐車場は満車で市場の中を覗くと多くの人で混雑しておりコロナの感染リスクを考え市場に入ることも諦めた。結局、紅葉も見ることも市場で買物もできずお袋はがっかりしていた。
諦めて自宅に戻る途中、お袋はどうしても牡蠣が食べたいと言い出した。
「前にお父さんと牡蠣を食べに行ったとよ。美味しかったっちゃんねー」
「牡蠣は少し早いっちゃないと、牡蠣はもう少し寒くならんとなかよ」
「わからんよ。ちょっと海沿いば探してみようや」
僕は仕方なく海岸沿いを車で走ることに。30分ほど車で走ると焼牡蠣の文字が書かれた看板の店を見つけた。その店はBBQの店で牡蠣も焼いて食べることができるようで、店の中に入ると殻付きの牡蠣や肉が冷蔵ケースに並んでいた。そして好みの食材を購入し案内されたテーブルの横にある炭焼きの網で食材を焼いて食べた。外出することに億劫だったお袋も牡蠣をたらふく食べることができ満面の笑顔を浮かべていた。
「あ~美味しかった。デザートは何ば食べようか?」
「…」
結局のところ女性はいつも花より団子のようだ。
これからお袋を外に誘う時は旨いものを食べに行こうと誘うことにした。
written by モンコ
僕はタバコと酒を毎夜ベランダで楽しんでいるが、最近は秋も進み冷えてきたのでベランダに小さなストーブを買おうとネットで小型のストーブを探した。灯油ストーブは面倒だし発火の恐れもあるので、カセットコンロの小型ストーブを探していると、イギリスの老舗ストーブメーカ―のアラジンがカセットコンロのストーブを発売していた。他のメーカーも検討したが、アラジンのレトロなフォルムが気に入りアマゾンで購入した。商品は登山専門店がアマゾンに出品して販売していたものだ。
注文して2日後の夕方に商品は自宅に届き、早速、開封し商品を取り出した。説明書を読みストーブにカセットガスを取り付け点火すると直ぐに綺麗なブルーの炎が付いた。その晩はあまり冷えなかったが、ベランダにランタンに明かりを灯しそのストーブで暖を取りホットウィスキーを楽しんだ。翌日ベランダでストーブを眺めていると、天板に1㎝ほどのえぐられたような傷が2カ所あり、ストーブの円柱部分にも細く長い傷があった。円柱部分の傷は驚くことに適当に塗装し補修されていた。僕は商品を発送した店にメールでストーブが中古品なのか問い合わせてみた。
「アラジンのカセットストーブを購入し商品は届きましたが、この商品にえぐられたような傷や補修された跡がありますが中古品ですか?」
1時間ほどして店からメールが届いた。
「メーカーから納品された新品ですが、不具合がありましたら現物を着払いでご返送下さい。直ぐに返金手続きを致します」
店からのメールには電話番号と担当者の名前があったので、僕は電話を掛け傷の箇所を写真に撮りメールで送る旨を伝えた。メールを送りしばらくすると店の担当者から折り返し電話があった。
「確かにひどい傷ですね。確認せずに発送してしまい大変申し訳ございません。商品は新品でメーカーの段ボールにしっかり梱包されて納品されましたので、まさかこんな傷があるとは…」
僕は返金ではなく商品の交換を伝えストーブを店に返送した。
その翌日、店の担当者から同じ商品で未開封の在庫があり、店で開封し問題なければ直ぐに再送すると連絡があった。そして次の日に新たなストーブが僕の手元に届いたので、直ぐに開封すると問題はなかった。商品を店に返送して、わずか2日で新たな商品が手元に届いた。商品交換を依頼した際に誕生プレゼントなので急いで対応してほしいと、僕がホラを吹いたからなのか、店は速やかに丁寧な対応してくれた(笑)
僕はこのメーカーの検品体制に疑問を持ち呆れてしまった。しかし店が親切に対応してくれたので、このストーブに愛着が沸いた。寒い日が楽しみだ。
written by モンコ