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2024年08月02日

いよいよパリでオリンピックが開幕した。日本とパリの時差は7時間あり、多くの競技が日本の夕方から深夜に行われるので寝不足の人も多いだろう。僕も若ければ深夜まで競技をライブで見るが、最近は眠気に勝てず、翌朝に競技結果を知り録画された放送を見るのでどこか物足りない。

ところで英語の「ship(シップ)」(船)と、「リーダーシップ」などに使われる「○○ship(シップ)」がある。この「○○ship(シップ)」は「状態」、「身分」、「能力」、「集団」という意味合があり、「パートナーシップ」、「フレンドシップ」、「スポーツマンシップ」などに使われる。中でも「スポーツマンシップ」は「我々はスポーツマンシップにのっとり…」と、スポーツ大会の選手宣誓でよく使われ、馴染み深い言葉だ。この「スポーツマンシップ」とは具体的にどのような意味があるのだろうか。

「sportsman」は元来スポーツを行う「信頼される人物」に対する称号として使われていた言葉で、スポーツの構造を深く理解しスポーツを愉しむことができ、自らを律し他人からも信頼される人物を指すそうだ。具体的にはスポーツに全力で取り組み公明正大であること、競技の対戦相手や審判などへの敬意と尊敬を忘れないことが挙げられ、良い試合を行うための基本的精神ともいえる。また試合に勝利すれば良いのではなく、試合を終えてもお互いを気遣い称え合うことも含まれる。そのため「スポーツマンシップ」は全てのスポーツ選手が身につけておかなければならないものだ。

先日、オリンピック女子柔道の試合をテレビで見ていた。東京オリンピックで金メダルに輝いた女性選手が出場しており、今大会も金メダルが期待されているひとりだ。彼女は1回戦、一本勝ちで勝利し順調に2回戦に進んだが、2回戦でウズベキスタンの選手との試合で一本負けになった。試合が終わると、彼女は顔をゆがめてうずくまりコーチに抱きかかえられるように会場を後にし、あろうことか、コーチに抱き付いたまま大声で泣き崩れた。まるで家族が事故死でもしたかのように、自分の感情をコントロールできず取り乱していた。

逆に試合に勝ったウズベキスタンの選手は、負けた相手に礼を重んじ喜ぶ表情を見せず会場を去った。その後、ウズベキスタンの選手は見事、金メダルに輝き表彰台に立った。

日本の柔道は武士道にも通じる日本を代表する武道だ。またオリンピックは世界のスポーツの祭典といわれ「スポーツマンシップ」溢れる大会でなければならない。この日本女子選手は「スポーツマンシップ」をしっかり学ぶ必要があるのではないだろうか。


2024年07月26日

今週、福岡も例年より遅れて梅雨が明け、猛暑の中、長雨で汚れた愛車を洗車したが、体中の水分が汗で吹き出し体重が2キロほど減ったように感じた。ダイエットには良いが、熱中症にならないように洗車はもっと涼しくなってからにしよう。

ところで高齢のお袋と暮らしている僕を気遣い、連休や長期休暇の度に妹はお袋を自宅に呼び、お袋は妹宅に遊びに出掛ける。今月の3連休もお袋は妹宅に遊びに出掛け、連休明けに妹がお袋を送って来る予定だったが、連休最終日に妹から連絡が入った。

「お母さん、昨日の夜から熱を出したんよ」

「えっ、熱!?どんくらいあると?」

「39度前後。解熱剤を飲ませたけど熱が下がらんけん、明日病院に連れて行く」

「最近、コロナが流行っとるけん、念のために検査をさせとって!」

「わかった。コロナとインフルエンザの検査をしてもらう」

翌日、妹から再び連絡が入った。

「お母さん、インフルエンザは陰性やったけど、コロナは陽性やった」

「え~っ!またコロナに感染したと?俺はどうもないけん、お前んところに行って感染したっちゃないと?どこに連れて行ったとや?」

「スーパー銭湯…」

「連休で人の多い時にスーパー銭湯に行ったとや?風呂に入っとる時は誰もマスクしとらんやろー。他は大丈夫なん?」

「私は少し熱があるけど、他は皆、大丈夫」

結局、高熱のお袋を看病した妹も翌日39度の熱を出しコロナを発症。妹とお袋は同室で隔離生活を送っているという。そして発症から10日後の昨日、コロナウィルスの排出期間を過ぎお袋は無事に戻って来た。3年前のゴールデンウィークもお袋は妹宅に出掛け、そこで家庭内クラスターが発生し、お袋と妹家族はコロナに感染している。

昨年、全国1万3,121人の献血者の協力を得て、献血時の検体を利用し感染抗体(過去に感染した場合に産生される抗体)の有無を調査すると、全国で43%の人がコロナに感染した結果となった。そして県別ではワースト1位は福岡(59%)で、2位は沖縄(58%)、そして3位の佐賀と続く。この調査から福岡県民はリスクヘッジをせず適当な人が多いようだ。ちなみに僕はまだ一度も感染していない。

最近、コロナウィルスの感染が急増し11波とも報じられ、「オミクロン株」から変異した感染力が非常に強い「KP.3」というウイルスが主流だ。猛暑の夏だがリスクヘッジのためマスクを付けて感染予防をしなければならない。皆さんもコロナに気を付けて!


2024年07月19日

今週は先週と打って変わって晴の日が続き、遠くの空には迫力のある入道雲が望める。まだ気象庁からの発表はないが、もう梅雨は明け、僕の嫌いな夏がやってきた。外に出ると、日本の夏特有の高温多湿で、ジト~ッとした暑さが体を覆い5分もすると汗が滲む。「暑いな~、早く夏が過ぎてくれないかな~」

ところでこの暑い中、びっくりする報道があった。日本時間の7月14日朝、アメリカのトランプ前大統領がペンシルベニア州の演説していた会場でトランプ氏を狙った暗殺未遂事件が起こり、トランプ氏は耳を負傷し集会の参加者が死傷した。この事件は今後の大統領選にどのような影響を与えるのだろうか?

銃弾を受けたトランプ氏はその場に倒れたが、頬に血を流しながら立ち上がり、その瞬間を近くにいたカメラマンが撮影している。写真は青空の下で星条旗をバックに拳を上げるトランプ氏の姿で、まるで第二次世界大戦中の硫黄島に星条旗を立てる海兵隊の写真のようだった。ヒーロー映画やアクション映画が大好きなアメリカ人はこの写真を見て、強いアメリカを象徴する写真のように思ったのではないだろうか。

逆にソーシャルメディアでは陰謀論も出始め、トランプ氏の耳から流れた血は映画などで使われる赤いジェルで、シークレットサービスとトランプ陣営の「自作自演」で、血を流しながら拳を突き上げるトランプ氏はやらせだと批判している。攻撃を受けた際、シークレットサービスは保護対象者に覆いかぶさり有無を言わさず避難させるのが任務だが、あの状況下で「シャッターチャンスを与えた」ことが腑に落ちないという。トランプ氏の過去の無茶な言動からこのように疑われても仕方がないのかもしれない。

「トランプならあり得るよな~」

ある経済研究所が「もしトラ」が現実になった場合をAIに予測させた。AIは「米国第一主義」、「中国への強硬姿勢」、「国際協調への消極姿勢」など示し、「同盟国との関係も金銭的な観点を重視し、国際協調よりも単独行動を好む傾向」などの回答を打ち出した。また日本との関係については日米同盟を維持しつつも、就任当初から日本に防衛費の大幅増額を要求し、日本が抵抗すると在日米軍の削減をちらつかせ、圧力をかけ要求が厳しくなる筋書きを描いている。通商問題では、日本との二国間交渉を進め、日本に対して一方的にアメリカの有利な条件を要求し、自動車などの主要輸出品に高い関税を課すと日本経済に揺さぶりをかけると予想している。

今回の事件はトランプ氏には追い風になるだろう。「もしトラ」が現実になると、彼は地球を滅亡に向かわせるではないかと危惧している。


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