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2022年09月09日

子供の頃、台風が近づくと何故かワクワクしていた。台風が昼間に近づくと自宅の雨戸を閉め部屋の中は薄暗く、夜に停電が起きれば蝋燭や懐中電灯の灯りで過ごすので日常と違う雰囲気が子供心をくすぐった。しかし台風が来ることを楽しみに思っていたのは果たして子供だけなのだろうか。
「日本全国酒飲み音頭」という歌が昔流行った。この歌の歌詞は「1月は正月で酒が飲めるぞ~♪」、「2月は豆まきで酒が飲めるぞ~♪」といった具合に何かと一年中、口実をつけて酒を飲みたがる酒飲みの歌だ。歌詞の後半になると酒を飲む口実は適当になり、結局、酒飲みは口実が何であれ、酒が飲めれば良いのだろう。この歌の9月は「9月は台風で酒が飲めるぞ~♪」という歌詞だが、台風で交通機関が止まり仕事に出掛けられない大人もどこか台風が来ることを嬉しく思っているのではないだろうか。

今週、強い勢力の台風が福岡を通過した。台風が福岡に接近し雨風が強くなったのは深夜3時頃で、台風が通過したのは朝8時頃なので台風の影響は5時間ほど続いた。この台風は発生から10日ほど経つが勢力はあまり衰えず、沖縄近海を迷走し長く居座った後、今週に入り九州へ向かって移動を始めた。福岡への接近時の台風の気圧は960hPaだったので強い勢力を保ったままだった。
台風が来る前日は昼間からベランダや玄関前の片付けに僕は追われた。ベランダのテーブルと椅子、物干竿、複数の重い植木鉢、お袋が野菜を育てているプランターなどを部屋に入れ、日が暮れる前に屋根の無い平置き駐車場に停めている愛車を、近所のビルにある時間貸し駐車場に避難させた。
深夜3時頃、強風で窓の揺れる音で目を覚まし窓の外を覗くと、強風でビニール袋や葉っぱが宙を舞っていた。翌朝、テレビを付けると台風の被害が報じられており、福岡市内の中心部では数か所で街路樹が倒れ道路を塞いでいた。また交通機関は午前中全て運休し、商業施設も午前中は休館になっていた。
もし台風の接近が深夜ではなく昼間であれば交通機関は朝から夕方まで運休し、商業施設も終日休館で仕事に出掛けることができず多くの酒飲みが昼間から酒が飲めていただろう。
何とも残念だ…。

ちなみに「日本全国酒飲み音頭」の後半の歌詞はこうだ。
「9月は台風で酒が飲めるぞ~♪」(酒が飲める、飲めるぞ~、酒が飲めるぞ~♪)
「10月は運動会で酒が飲めるぞ~♪」(酒が飲める、飲めるぞ~、酒が飲めるぞ~♪)
「11月は何でもないけど酒が飲めるぞ~♪」(酒が飲める、飲めるぞ~酒が飲めるぞ~♪)
「12月はドサクサで酒が飲めるぞ~♪」(酒が飲める、飲めるぞ~酒が飲めるぞ~♪)


2022年09月02日

お盆明けに左奥歯の上の歯茎に痛みがあり、勇気を出して歯医者に出掛けることに。どの歯医者もやたらとレントゲンで顔面を撮影するが、顔面に放射線をもろに浴びることに僕は抵抗があり、レントゲンをあまり使用しない歯医者を探した。ネットで自宅近所の評判の良い歯医者を探すと、レントゲンの20分の1の放射線量のCTを導入している院長が若い女性の歯医者を見つけ予約をした。

受付けを終え、明るく開放感のある待合室でしばらく待っていると、名前を呼ばれ処置室に案内され歯医者の独特の椅子に座ると、女性の院長先生がやって来た。先生はマスクをしているのではっきりとは分からないが、ネットに掲載されていた写真と比べ随分年配に思えた。ネットの写真は画像を修整しているのだろう(笑)
「今日はどうされました?」
「左奥の歯茎が腫れて痛いんです」
先生が口の中を覗いた。
「化膿して腫れていますね。歯周病でしょう。一枚写真を撮らせてください」

CTの撮影は5分ほどで終了し、治療の椅子に戻ると前方のモニターにCTで撮影された画像が写しだされ、先生の説明を受けた。
「やはり歯周病が進行していて、左の奥歯を支える骨を溶かしています。このままだと奥歯を抜くことになるかもしれません」
「えっ?歯を抜くんですか?食後の後に丁寧に歯を磨いて糸ようじで掃除し、歯周病予防のうがい薬で消毒までしているんですが…」
「確かに虫歯が無いので丁寧に歯を磨いているようですね。ただ、左の上下の奥歯が歯茎に大きく沈んでいるところを見ると、日頃から歯を食いしばっているようです。そこに歯周菌が入ったのでしょう」
「食いしばりですか…?確かにスポーツクラブで筋トレしているんですが、その時は歯を食いしばりますね」
「マウスピースを使った方が良いでしょう。とにかく今日は歯をお掃除して、後日、腫れた歯茎を切開しましょう」
その日の治療を終え、後日、化膿している歯茎を切開した。先生からは歯を抜かなくて良いように3ヶ月に一度は歯のメンテナンスに来るように言われた。

健康のためにスポーツクラブに通い、まさか筋トレで歯が悪くなるとは…何だか矛盾しているように思える。先日も腹斜筋を鍛えていると右肩を痛めてしまった。
何でもほどほどにしないと違うところに悪影響が及んでしまう。はぁ~。


2022年08月26日

在宅勤務でセミリタイアのような生活を送っていても、夏休みのように長期休暇に入ると何故か心が躍り嬉しくなる。お盆が過ぎ、蝉の声も聞こえなくなり夏の終わりと秋の始まりを感じる。もう少し涼しくなったら、愛犬Q次郎を連れてペットと泊まれる宿に出掛けようと考えている。

ネットでペットと泊まれる宿を探すと、長崎の伊王島に「i+Land nagasaki」と言う宿を見つけた。「i+Land nagasaki」はちょっとしたリゾートホテルで温泉があり、宿泊プランにはペットと一緒に宿泊し部屋でペットと一緒に食事ができるプランがあった。しかもホテルの敷地には広いドッグランが設けられており、犬はリードを外し気兼ねなく走り回ることができる。
「よし、ここに行こう!」
折角なので、高齢になりあまり外出しなくなったお袋も誘った。

「お袋、いおう島に行こうか?」
「いおう島?わたしゃそんなとこには行かんよ!」
「ペットも一緒に泊まれるし、部屋から海が見渡せるばい。しかも温泉もあるけん、久しぶりに温泉に入ってゆっくりしたらいいやん」
「わたしゃ、そげな所には行きとうないばい。硫黄臭いし…」
「硫黄臭い?温泉はあるばってんリゾートホテルやけん硫黄臭くはなかろう」
「硫黄臭くなくても絶対行かんばい。気持ち悪い」
「気持ち悪い?変なこと言うね~、こげなホテルばい」
僕はスマホで「i+Land nagasaki」のサイトをお袋に見せた。するとお袋はこう言った。
「今はこげん綺麗になっとるばってん、いおう島は昔、戦争で激戦地やったろうが?」
「激戦?」
「戦争の頃は激戦地で日本兵が玉砕した所やないね」
「…それは硫黄島やろ!俺が言いよるとは長崎にある伊王島たい!」
「…」

やっと嚙み合わなかった会話の軌道修正ができ、お袋は「i+Land nagasaki」に行く気になった。この旅が実現すれば愛犬Q次郎は初の外泊になる。果たしてQ次郎の本心は如何に。Q次郎は家にいる方が良いと思っているのかも知れない。「ク~ン」


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