誰もが自由に生きたいと考えるが、自由に生きることは全てのリスクを自ら取ることになるので、多くの人は企業など組織に属しリスクを回避しながら生きている。しかし組織の中では多くの制約があり不自由になってしまう。果たして自由に生きる人のライフスタイルや価値観はどのようなものだろうか?
自由に生きる人は起きる時間や仕事の時間など、全ての時間を自分でコントロールしながらフレキシブルに生活している。また意思決定は常に自分自身で行うので、仕事も遊びも自分の好きなタイミングで行うことができ、オフィスに出掛けることなく自宅やカフェなど自由に働く場所も選択をできる。そして自由に生きる人は経済的にも独立しており、食べるために働く「ライスワーク」から解放され、「やりたいこと」や「やるべきこと」を自由に選択できる「ライフワーク」へ移行する。
それではどうすれば自由に生きることができるのだろうか?「思いたったら吉日」と言うが、思いたったからと言って翌日から自由に生きることは難しい。自由に生きるためには計画と準備が必要だ。
まず自由に生きるためにどんな生活を送りたいのかイメージし、将来、どこを拠点にしたいのか、仕事とプライベートの時間はどのくらいの比率にしたいのか、どのような人たちと関わりたいのか、など具体的にイメージすることが大切だ。また今の生活で自由に生きることが実現できるのか考え、理想と現実のギャップを埋める必要がある。自由に生きるための目標年齢を設定し、その年齢までに必要なスキルと知識、それに資金が必要になる。そのためには投資などお金の知識も身に付けなければならない。
そして自分に起こりうるリスクへの対応を練る必要もある。問題が発生すると周囲で相談に乗ってくれる人はいるが、本気で手を貸してくれる人は少ない。逆に相談した相手が良かれと思ったアドバイスが、結果として自分のためにならないアドバイスになることも多く、相談する相手の人選も大切だ。
最後に幸運も大切で、毎日、ポジティブに過ごし日頃よりチャンスを引き寄せることが大切だ。幸運の女神は後ろ髪が短く幸運の女神が目の前を通過する前に捕まえないと、目の前を通過した後では捕まえることができない。
自由に生きることに時間や経済的な理由から諦めている人は多いが、本気で自由に生きたいのであればチャレンジすることが大切だ。日々の忙しさや金銭的なことで諦めてしまっていては、今の生活から何も変わらない。
自分らしい生き方を静かな秋の夜長に考えてみてはどうだろう。たった一度の人生なのだから、多くの人が「ライスワーク」から自分らしい「ライフワーク」へ移行して欲しい。
福岡は青空が広がり気持ちの良い日が続いているが、最低気温が10℃を下回る日もあり冬はそこまで迫っている。今年の冬は例年より気温が低いと気象庁は予想しており、エアコンなど暖房家電の利用増加で電力の供給不足に繋がる恐れがあるそうだ。家はオール電化なので電気が止まれば凍える部屋で越冬しなければならない。電気の供給が止まると、どんな生活を送ることになるのだろうか。
電気が止まると…。
朝は布団からなかなか出ることができず、用意していた使い捨てカイロを体に貼り勇気を出して布団から出る。部屋は極寒で吐く息は白い…。直ぐにダウンジャケットを着てトイレに入るが便座は氷のように冷たい。洗面所では電気温水器が使えないので蛇口からはお湯は出ない。IHコンロも使えないのでカセットコンロでお湯を沸かし、お湯で顔を洗った後、暖かいコーヒーを入れる。特に寒い朝は車のエンジンを掛け車の中で暖を取りコーヒーを飲むだろう。
テレビも見ることができずスマホでニュースを読むが、Wi-Fiが使えないので通信費が嵩みスマホもあまり利用できない。そしてスマホは乾電池の充電器かソーラー充電器、もしくは車で充電することになる。パソコンも使えず仕事もできないので愛犬のQ次郎を抱いて読書をするか、勇気を出してQ次郎と散歩に出掛けることに。
夜、電気温水器が利用できず、当然、お風呂に入ることはできない。夕食を作るため冷蔵庫を開けるが、冷蔵庫と部屋の温度は同じなので食材は冷蔵庫には入っておらず、部屋に適当に置いてある。毎晩、夕食は鍋料理で2年前に買ったアラジンの小さなカセットストーブとランタンの灯りを囲んで取る。最近、色んな種類の鍋つゆが販売されているので、毎日鍋を食べても飽きることはないだろう(この際、トマト鍋を食べたことが無いので一度食べてみよう)晩酌はビールを飲まずにウィスキーか焼酎のお湯割りで、体が温まりほろ酔い気分になると愛犬Q次郎を抱いて布団の中に入り眠るだろう。
翌朝、寒さに耐えきれず灯油ストーブを買いに出掛けるが、灯油ストーブは既に売り切れており、その足で使い捨てカイロを買いに行くが、使い捨てカイロも売り切れている。
今の生活は便利で電気は欠かせない。電力需給の逼迫で電力不足が起きないことを祈っている。ぶるっ…考えただけでも寒くなってきた。
近年、ハロウィンは日本でも定着し各地で仮装した若者が街に繰り出し騒いでいる。若い頃は何かと理由を付けて騒ぎたくなるので、僕の若い頃にハロウィンが日本に定着していれば、仮装して街に繰り出して騒いでいただろう。
先週末、楽しいはずのハロウィンの夜に韓国で大惨事が起きた。韓国ソウルの繁華街で犇めき合った若者らが転倒し圧死による死者は150人を超え、負傷者は100人以上に上った。被害者の多くは10~20代の若者で、二人の日本人女性もこの事故に巻き込まれた。僕の姪っ子は現在、韓国に留学しており心配で連絡を取ったが、姪っ子は街には出掛けておらず無事だった。
この事故は「群衆雪崩」と呼ばれ大勢の人が密集した状態で、何かをきっかけにドミノ倒しのように、次々に転倒し圧し潰されてしまう。事故現場の飲食街はネット配信の人気ドラマの舞台になった観光地で、その飲食街の狭い路地で緩やかな坂道で事故は起きた。韓国の飲食店では新型コロナウイルスによる規制が3年ぶりに解除され、飲食店の並ぶ繁華街に大勢の人が繰り出し混雑していた。
事故の様子を映した映像には、多くの人がギュウギュウ詰めで犇めき合い、パニック状態のようで、「密集した若者らが坂の下へ向かって折り重なるように倒れた」という証言に僕は背筋が凍り息苦しくなった。事故発生後、現場一帯では救急隊員らが下敷きになった人を助け出し、あちこちで心臓マッサージをする救助活動の映像も映っていた。
僕も大勢の人が集まる祭りやイベントに何度も出掛けたことはあるが、あれほどの人が一か所に集中し犇めき合う光景は目にしたことは無い。ハロウィンという特別な日に仮装して高揚感に包まれた若者が大勢集まり、酒に酔った人も多く、皆、興奮していたのだろう。行政は大勢の人出を想定し、事前の手立てすることができなかったのだろうか。
この事故を教訓に今後は同じような事故が二度と起きないよう、行政はもちろん参加者も含めてしっかり考え対応することが必要だ。楽しい夜が一瞬で悪夢になるとは…。同じ事故が二度と起きないことを切に願っている。