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2023年06月30日

早いもので、あっという間に今年も前半が終わり、明日から7月で後半に入る。毎年6月末は愛犬Q次郎が狂犬病のワクチンを接種する時期なので、今週、動物病院でワクチン接種を受けたが、人間同様にワクチン接種による副反応があるのか、接種後、Q次郎は一日ぐったりとしていた。

犬もワクチンや薬など何かと費用が掛かる。一体、犬の生涯の飼育にどのくらいの費用が掛かるのだろうか?調べてみると、ペットフード協会が2022年に公開している犬の生涯に掛かる費用の統計調査では、犬種全体の平均寿命を14.76歳とし平均費用は2,517,524円になるそうだ。この数字はあくまでも全ての犬種の平均額で、犬種や寿命などによって費用は異なる。Q次郎がうちに来る前、同じミニチュアダックスのQ太郎を飼っていた。Q太郎は長生きで19年も生き、4年前に老衰で亡くなった。そこでQ太郎の生体費は含まずに生涯の飼育費用を計算してみた。

まずQ太郎を自宅に迎えるためゲージ、餌を入れる容器、首輪、リードなど犬の生活に必要な雑貨と犬の登録費用など初期費用で30,000円。続いて生涯の医療費は、毎年、受ける狂犬病の予防注射、病気を予防するための混合ワクチン、フィラリアやマダニを駆除するための薬などで年間50,000円、19年で950,000円。また避妊手術を受けたので50,000円。それに日頃の健康診断や病気などの治療費と終末期の医療費を合わせると300,000円ほど掛かり、生涯の医療費合計は約1,300,000円になる。

また毎日食べるペットフードとおやつ(おもちゃを含む)に月に6,000円、またゲージの中に敷くおしっこの吸収シートは月に2,000円、合わせて年間96,000円、19年で1,824,000円にも及ぶ。そして僕の散髪代よりも高いトリミングは1回6,000円で、年に4回利用していたので年間24,000円、19年で456,000円になる。最後にQ太郎が亡くなり火葬代と骨壺代で20,000円掛った。

Q太郎の生涯の飼育費用を合計すると、なんと3,620,000円に上る。うちには2代目のQ次郎がいるので、2匹合わせると約7,000,000円を超えることに。犬の生涯の飼育費用を計算すると、中でもペットフードやおやつ代が嵩んでいることが分かった。

「Q次郎!まずおやつを削るか?」

僕がそう言うと、背を向けてぐったりしていたQ次郎は直ぐに振り向いた。 「Qは毎日、癒してくれるけん良しとするか(笑)」


2023年06月23日

来週、福岡の天気予報は雨マークがずらりと並んでいる。その中、気が早いと言うか、早くも一匹の蝉の声が聞こえた。昨年まで部屋の窓から隣家の大きな銀杏の木が臨めたが、マンションが建設されることになり隣家は解体され銀杏の木も倒されてしまった。毎年、その大きな銀杏の木から、蝉の大合唱が聞こえ煩かったが、今年の夏は銀杏の木から蝉の声が聞こえないと思うと、何だか寂しい。

ところでスイスのビジネススクールIMDは世界64カ国の経済統計と経営者への意識調査を基に経営環境や政策などを評価し、「国際競争力ランキング」を発表している。今月20日にその結果が発表され、ランキングのトップはビジネスや政府の効率性、インフラ整備などが高く評価されたデンマークが2年連続の1位に輝いた。2位は高い経済指標の後押しを受けたアイルランドで、3位は昨年の11位から順位を急上昇させたスイス。4位から10位はシンガポール、オランダ、台湾、香港、スウェーデン、米国、UAEアラブ首長国連邦と続く。そして残念なことに日本は35位で、G7・主要7カ国では41位のイタリアに次いで低いランキングだった。

競争力などのランキングを発表する企業では調査方法が異なり、欧米諸国が上位になるような基準になっている事が多いようだが、今回の日本の順位は今の日本の現状を反映しているように思える。最近、日本の株価はバブル経済崩壊後の最高値を更新し高値が続いているが、この株高は円安効果で大企業を中心に過去最高の利益を計上によるものだろう。この株高をまるで日本経済の復活によるものだと報道しているところもあるが、半導体を始め日本が強かった分野は総崩れしているのが現状だ。しかも製造業全般では中国や東南アジアの国々に既に追い越されている。

今後の日本は少子高齢化で優秀な人材のパイは今よりさらに小さくなり、労働人口の減少や国内購買力の低下で更に成長基盤が失われていく。内需に期待が持てなければ、当然、外需で稼がなければならないが、今回発表されたランキングでも分かるように日本の国際競争力は低下しており、日本経済は今後、さらに苦しくなる恐れがある。

戦後、日本は焼け野原から復興し大きく経済成長を果たすが、バブル経済崩壊後、日本経済は再生することができず、「失われた20年」と呼ばれるデフレによる停滞期が長く続いた。この時期、世界はワールドワイドに繋がり、逆に日本はガラパゴス化し縮小してしまった。今後、英語力はもちろん、コミュニケーション力、プレゼンテーション力など日本はしっかり養わなければならない。

以前、日本で一発芸人だった「とにかく明るい安村君」彼は英語が流暢ではないが、英国番組「ブリテンズ・ゴッド・タレント」に出演し決勝まで進んだ。彼は会場を笑いの渦に包み日本の芸人が世界で通用することを証明した。

日本人は「とにかく明るい安村君」の勇気とコミュニケーション力など見習う必要があるのではないだろうか?

「Don’t worry .I’m wearing! 」


2023年06月16日

梅雨の中休みで晴れの日が続いているが、高温多湿で鬱陶しい。例年、福岡では梅雨間近の7月中旬に大雨が降り洪水や土砂崩れなど災害が発生する。今年、大きな災害が起こらなければ良いが…。もし災害が起きても何としても命だけは守らなければならない。

南米のコロンビアのジャングルで小型飛行機が墜落し、墜落から40日後の先週、子供4人が奇跡的に生還した。事故は5月1日に起き墜落した小型飛行機(セスナ)には13歳、9歳、4歳、生後11ヵ月の兄弟と、彼らの母親など7人が搭乗していた。事故後、現場に駆け付けた捜索隊に母親を含む大人の遺体が発見されたが、同乗していた子供たちは見つからず捜索活動が続けられていた。そして墜落から約40日後の6月9日に墜落現場から3.5キロほど離れた地点で、行方不明だった4人の兄弟が発見され救出された。しかしジャガーや毒ヘビなど多くの危険動物が生息しているコロンビアのジャングルで、一体、子供たちはどうやって生き延びたのだろうか? 

この4人の兄弟はアマゾンの先住民族の子供で、兄弟の中で大きな役割を果たしたのが13歳の長女で、彼女は祖母から教わった知識をもとに、ジャングルの中で食べられる物や飲み水を探し、危険な植物や動物を避け下の兄弟達を守ったという。13歳の長女は日頃から森で果物などを見付け兄弟に与え世話をしており、ジャングルの中を歩く高い技術も身につけていたそうだ。アマゾンの先住民の子供は幼い頃から食料の探し方や森で生き延びるためのスキルを親から学び習得しており、救助隊は捜索中に棒や枝で作られた仮設のシェルターやハサミなどを発見したという。彼らは手に入る物を最大限に利用し生き延びた。

ところで僕が子供の頃、毎年、盆と正月に祖父母の家に親族が集まり交流していた。小学3年の盆、祖父母の家に泊まり、翌朝、叔父と数人の従弟で近くの山に登ることになった。翌朝、登山口に着くと山頂まで従弟と競争して走ることになり、皆で走り出した。従弟の中で一番年長だった僕は先頭を走り後ろには誰も付いて来ない。調子に乗ってさらに走っていると僕は山の中で迷ってしまった。

何とか無事に下山すると見知らぬ住宅地に出た。住宅地から遠くに走る電車が見えるので線路を目指し線路伝いに歩くと、祖父母の住む隣町の駅に着いた。僕はお金を一銭も持っておらず、電話も電車に乗ることもできなかったので仕方なく祖父母の住む隣の駅まで歩き、登山開始から約7時間後、無事に祖父母の家に戻った。

その頃、警察には僕の捜索願が出されており、警察官と親戚、それに祖父母の近所の人達が山で僕を捜索していた。僕の無事を確認すると、警察無線で捜索しているメンバーに連絡を取り、皆、山から戻って来た。そして戻ってきた親父に僕はこっ酷く叱られた。

僕がジャングルで遭難すれば果たして生還できるだろうか?無理だろうな…。


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