まだまだ日中は暑く地面が熱いので、愛犬Q次郎との散歩は朝に行っている。福岡市西区のヨットハーバーには隣接する公園があり、その公園の遊歩道沿いには松の木が植えられ木陰が多く潮風が吹くので涼しく、Q次郎のお気に入りの散歩コースだ。
先週末、小戸公園に散歩に出掛けた後、朝食を済ませ筋トレを行うためスポーツクラブに出掛けた。筋トレのメニューは3ヶ月毎に負荷を上げており、その日から全ての筋トレメニューの負荷を上げることに。その日は足の筋トレが中心だったので、早速、レッグプレスというスクワットのように太腿に負荷を掛け屈伸するマシンからトレーニングを始めた。早速、負荷を上げ足に力を入れて重りを押し上げると、腰がギクッと動いた。
「あっ、やばっ!」
筋トレを始めてまだ5分ほどしか経っていなかったので、トレーニングを続けるか一瞬迷ったが、大事を取ってその日のトレーニングは中断することに。歩いて自宅に戻っていると腰に痛みが出て来たので、直ぐに掛かり付けの整骨院に向かった。
「あら、どうされました?」
「スポーツクラブで筋トレをしていると腰を痛めたようで…」
「ちょっと診てみましょう。ベッドでうつ伏せになって下さい」
ベッドでうつ伏せになると、先生は僕の腰骨を指で押しながら状態を確認した。
「腰の骨がずれていますね。軽いぎっくり腰ですね」
「やっぱり…」
「1週間は筋トレはせずに安静にして下さい」
電気治療を終え、先生に腰の骨を整えてもらい保冷剤で腰をアイシングした後、腰を固定するテーピングを施された。そして先生からはこう言われた。
「いつもプロのトレーナーが付いてトレーニングをやるんであれば別ですが、自ら負荷を上げて無理に筋トレをしても体を壊すだけですよ。あまり結果を求めずプールで泳ぐくらいが調度良いですよ」
「そうですね…」
筋トレを初めて2年半になり以前より体に筋肉は付いてきたが、それ以上に体はダメージを受けているようだ。歯を食い縛って筋トレを行っていたので歯を悪くするし、1年前に右肩を痛め今も痛みはあるし、今回は腰まで痛めて…。健康のために費用を払ってトレーニングを行っているが、逆に体を痛めるとは本末転倒だ。
今週、自宅近所の市民プールに見学に出掛けた。多くのリタイアした人が悠々と泳いでいた。
今日から9月に入り暑さもそろそろ落ち着く頃だが、この暑さはまだまだ続きそうだ。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」というが、今後、この言葉は使われなくなるかもしれない。僕が子供の頃、夏は暑くても30℃か31℃くらいだったが、今では35℃を超える猛暑日が続く。昔は猛暑日という言葉はなく熱中症という言葉も無かった。昔は暑くて水を飲むと「水を飲むと疲れる!」と先生から怒鳴られ、炎天下で運動をしていても水を飲むことはタブーだった。今では熱中症にならないために小まめに水分補給することが推奨されている。
時代は変わったな~。昔の常識が今では非常識になってしまった。そこで昔の常識を少し挙げてみよう。
〇昔はタバコが市民権を得ていたのか、電車の中はもちろん飛行機やタクシーの中でも多くの人がタバコを吸っており、さらに映画館、職場、病院の待合室でも多くの人がタバコを吸っていた。今では殆どの場所が禁煙になり、喫煙場所以外でタバコを吸うと直ぐに注意されてしまう。
〇昔は「コンプライアンス」や「ハラスメント」という言葉などなく、学校の先生からは悪さをすると直ぐにビンタをされ、水が溢れんばかりに入ったバケツを持ち廊下に立たされた。職場でも上司からは毎日のように怒鳴られ、酒の席では上司の勧める酒は「おこぼれを頂戴します」と言って直ぐにイッキ飲みをしなければならなかった。
〇昔は「男は男らしく、女は女らしく」と教えられ、ひ弱な男子は「おかま」と周りからからかわれていた。今では「ジェンダー」や「トランスジェンダー」と言う言葉が使われるようになり、国連で採択されたSDGsには「ジェンダー平等を実現しよう」と目標が掲げられ同性婚も増えている。
〇昔は携帯電話やスマホは世の中に存在せず、いつでもどこでも直ぐに連絡を取ることができなかった。街中のいたる所にあった公衆電話は一体どこに消えてしまったのだろう。
〇昔は家庭のゴミは自宅の庭で燃やすことが当り前で、ゴミを焼いた後に焼き芋を作っていた。今、庭でゴミを燃やすと通報され警察官か消防隊が駆けつけるだろう。
〇昔はスーパーで買物をすると当たり前のようにレジ袋をもらっていたが、今はレジに店員はおらず、客自らが会計や支払いを行ないレジ袋も購入することになった。
昔の常識を探せばまだまだあるが、昔の常識が今では非常識だと非難される。あの頃の常識は一体何だったんだろう…。きっと数十年後は今の常識が非常識になっているだろう。
「熱中症にならないように水を飲もう~」
この歳になっても夏休みのように長期休暇に入ると心が弾む。長期休暇はブログの更新やスポーツクラブでの筋トレも休んでいるのでストレスフリーで心地良い。しかし休暇が終盤に近づくと、子供の頃のようにどこか寂しさを感じ、次の長期休暇を指折り数えてしまう。次の長期休暇は年末年始の冬休みで4カ月も先だ。
夏休みに大学の頃の友人が親父のお骨に手を合わせに来てくれたので、一杯やることに。彼はコンピューターのシステムサービスの会社に勤めているが、そこの社長が会社を他の会社に売却したので、今はその会社を買収した会社で働いているという。
最近では後継者不足や企業間のシナジー効果を高めるためM&Aが増加している。M&Aは売却した会社と買収した会社では理念や歴史が異なり、仕事のスタイルや進め方なども異なる。買収した企業は自社の企業文化や風土、仕事の進め方や価値観などを買収した会社の従業員に押し付けてしまうことが多く、買収された会社の従業員は委縮しモチベーションが下がってしまう。M&Aで大切なことは買収された会社の従業員に十分配慮したうえで、お互いの企業文化を理解し価値観を合わせていかなければならない。
友人は売却した会社の社長に引き抜かれ社長の右腕として働いていたが、買収後は役職も無く年齢の離れた若い社員が上司になり売上目標が達成できないと叱責されるそうで、買収した会社の文化や仕事の進め方などに馴染むことができず転職を考えていた。
夏休みが明け彼から連絡があった。遂に上司から退職勧奨があったという。
「退職する?ちょっと待て。次の転職先も決まっとらんし、子供はまだ学生やし家のローンも随分残っとるやろ。転職先を見つけるまで何とか今の会社にしがみついとかんと。解雇ではなく依願退職したら失業保険も直ぐに出らんぜ!」
「そうやね…」
一先ず彼は会社を辞めることを踏みとどまった。
彼のように働いていた会社が買収され、環境が大きく変わることがある。歳が若ければ何とでもなるだろうが…。彼は売却した会社の社長に引き抜かれて転職したが、果たしてその会社に転職するべきだったのだろうか?将来を見据えてしっかり行動しないと不測の事態で人生が大きく狂うことがある。
NHK大河ドラマ「どうする家康」を毎週見ているが、家康はいくつものピンチの中で悩み自ら進む道を選択し、最終的に成功を収めた。友人もこれからの人生をしっかり見据え自らの道を選択しなければならない。
「どうする?」