『こうして、思考は現実になる』
最近、タイトルと表紙に惹かれて購入した本だ。スピリチュアルな内容だったが、ジョークも含まれており楽しく読むことができた。内容は目に見えないパワーが存在し、意識を集中し強く願うと、その願いは叶うというものだ。またそれを実証するための簡単な実験も紹介されている。
読み終えた後に自分の過去を振り返ってみた。学生の頃から独立心が強く、いずれ社長になりたいと思っていた。具体的にどのような職種でその会社の規模などは考えていなかった。その後、社長を経験することに。また若い頃に欲しかった車をある友人を介して破格で譲ってもらったこともある。よくよく考えてみれば、この本に書かれていることがまるで真実のように感じられた。
人と人とのの出会いは、全て目に見えないパワーによるものだと思う。一緒に働いているスタッフとの出会いもそうだろう。もし僕がこの業界に身を置いていなければ出会うことは無かっただろう。また町を歩いていると声を掛けられ、振り返ると久しぶりの友人だ。もし、その時間に、その場所を歩いていなければ再会はないだろう。
ところで、この本に書かれている初めの実験は48時間以内に目に見えないパワーに問いかけることだ。試しに僕もこの実験をやってみた。
「おい!目に見えないパワーとやら!本当に存在するのであれば、48時間以内に存在するという確たる証拠を僕に見せてくれ!」
その日、僕は外出した。突然、傘が役に立たないほどの大雨が降ってきた。仕方なく近くにあったスタバに入り、雨が上がるのを待つことにした。カウンターに向かいアイスコーヒーを注文し料金を支払った。すると店員が僕のレシートを見てこう言った。
「あら、おめでとうございます!!この無料券はなかなか出ないんですよ。私がレジに入っていても2週間に一人出るか出ないかなんです。全国のスターバックスのお店で、全てのドリンクメニューの中から、どのサイズのものも無料になります。次回ご利用下さい。」
そのレシートには無料のドリンク券が印刷されていた。
ま、ま、まさか、これが目に見えないパワーが存在する証拠なのだろうか…。
意外に小さい証拠なんだなぁ(笑)
written by ベイダー
広島の安佐地区で土砂災害が起き多くの方が犠牲になった。学生の頃の友人がそこで暮らしているので心配で連絡を取ってみた。災害は彼の自宅の近くで起こったようだが、彼は無事だったので安心した。
深夜未明の突然の土砂災害。まさに寝耳に水。
テレビのある報道番組で、現地に入ったレポーターが生死を分けたものは「運」としか考えられないと、伝えていた。生死を分ける境界では「運」が全てを左右させるのだろうか。
祖父が生きている頃にこんな話を聞いた。祖父は先の大戦末期にロシアの戦闘機から機銃掃射を受けたことがある。急いで戦友と二人で並走しながら逃げたそうだ。背後から戦闘機の機銃から発射された弾丸が、激しく砂埃を上げながら、猛スピードで追いかけてくる。追いつかれると思った瞬間、祖父と戦友は、其々、左右別々の草むらに飛び込んだ。戦闘機は戦友の飛び込んだ方に旋回し爆弾を投下した後、その場を去った。そしてその戦友は爆死したそうだ。
「もし、その戦友の走った側を俺が走り、その草むらに飛び込んでいたら、お前はこの世に生まれていなかった。あれは運としかいいようが無い。」祖父は僕にそう言った。
「第六感。シックスセンス。」
過去の経験や知識が多ければ多いほど、第六感は養われると聞いたことがある。失敗も成功も多く経験をしていると、脳の中で過去の経験した記憶を照合し、第六感が強く働くそうだ。そしてリスクを回避したり、より良い結果を生み出したりすることになるそうだ。
ひょっとすると第六感を高めることで運を強くすることができるのかもしれない。だとすると、多くの経験や体験する必要がある。
広島の安佐地区の土砂災害。
異常なほどの豪雨で身の危険を感じ、事前に自主避難して助かった方もいる。
written by ベルハルト
台風で被災した方には大変申し訳ないのだが、台風が近づくと僕はなぜかワクワクしてしまう。日常生活と異なり、多少の緊張感やスリルを感じるからだろう。近年、福岡に直撃した台風は少ないが、少し進路を変えつつも福岡に台風11号が迫っている。台風11号の名称は「HALONG」(ハーロン)だ。一体、誰が名前を付けているのやら(笑)
若い時分に大型台風が福岡に直撃することがあった。福岡に台風が到達するまでには随分と時間があったが交通機関は完全にストップした。そこで台風が通過するまで、職場の仲間と居酒屋で一杯やることになり適当な店を見つけ中に入った。僕ら以外にお客は誰もいなかった。
時間が経つと風雨が増し、時折シャッターなどに物がぶつかる音で僕らは大いに盛り上がった。しばらくすると、店の主人は身勝手にも店を閉めると言い出した。そして僕らは外に放りだされた。仕方なく台風の近づく暴風雨の中を、ずぶ濡れになりながら事務所に戻った。そして台風が通過するまで事務所で眠り、台風が去って其々会社の営業車で帰ることになった。
目を覚ましテレビを付けニュースを見ると、既に台風は福岡を通過していた。帰宅するため事務所を出て営業車の止めてある駐車場へ向かう。台風の吹き返しでとにかく風雨はまだ強く、突然の強風に体が煽られる。急いで営業車の古い軽自動車に乗り込んだ。そしてゴミ箱や看板、傘など、多くのものが宙を舞っている中を自宅に向けてひた走った。僕の運転する車の前後も、すれ違う車もなかった。自宅への道のりの半分ほど過ぎた辺りから光景が変わった。
住宅の電気や街灯、それに交差点の信号まで全て消えていた。僕が運転している車のヘッドライト以外に灯りはない。この世に僕一人になったのではないかと思ってしまう。真っ暗闇の中、信号が消えている交差点を注意しながら通過する。そのまま走っていると、突風で車のタイヤが浮き、片輪走行になった。車が横転するのではないかと必死にこらえる。小さな軽自動車は何度も風に煽られ、やっとのこと自宅に帰り着くことができた。通常、自宅には30分ほどで着くのだが、その日は1時間以上かかってしまった。
あの台風で怪我ひとつせず、とにかくスリル溢れる経験をした。だから今でも台風が来ると聞くとワクワクしてしまう。レジャーや旅行の計画がある皆さんには申し訳ないが、勢力を保ったまま直撃しろと願っている(笑)
それでは皆さん、くれぐれも気をつけて!
written by ベイダー