最近、自宅や職場ではない第3の居場所を求めて、小さな酒場を利用する人が増えているそうだ。カウンター席に座り、店主や初対面の隣客と会話をしながら楽しく酒を飲むという。自宅で家族と居ると窮屈な時もあり、職場だと緊張感の中に身を置いて居るので、第3の自分だけの落ち着ける居場所を求めているそうだ。
またネット社会というデジタルの世界で日々生活しているので、アナログの世界に身を置きたくなるという。
逆に大手居酒屋チェーンの業績は低迷している。価格は安いがマニュアル通りの接客で、メニューも変化がなく、直ぐに冷凍商品だろうと想像がつくメニューが並ぶ。どこかデジタルのような感じを受けてしまう。学生の頃や就職したての頃は良く利用していたが、それ以降全く利用していない。
携帯電話にも変化が起きている。最近、ガラケーの販売台数が伸びている。家でも仕事でもパソコンを利用しており、デジタルから解放されたいという。またスマホだと料金も高く機能も複雑で、電話とメールさえできればいいそうだ。
時代はまるで時計の振り子のように変化する。アナログからデジタルへ、そしてデジタルからアナログへ。アナログの時代に大きく戻ることはなくても、心の中でどこかアナログを求めているのかもしれない。
馴染みの店で店主や馴染みの客と一杯やり、店主にビールなどを勧めると、お返しにちょっとした肴を出してくれたりする。
暦の上ではもう春だ。
久しく出掛けていないあの店に顔を出してみようか。
暖簾をくぐりドアを開けると
「あらっ!いらっしゃい!」
そう声が飛んでくるだろう。
written by 彦之丞
ファンダメンタルズ分析で企業の業績や財務内容などを調べ、株式投資を始めて2ヶ月になる。今のところプラスで推移している。
1月の株価は荒く上昇、下降を毎日のように繰り返していた。僕の保有しているものの中で2つの銘柄の株価が下げ止まらない。しかし購入価格が低かったのでまだ利益は出ていたものの、みるみる利益が細っていく。僕の見立てが悪かったのだろうと思い、少しでも利益があるうちにと慌てて売却してしまった。
その後、1つの銘柄は1週間過ぎた頃から急上昇を始め、もう1つの銘柄も2週間過ぎたころから上昇を始めた。そして、その2つの銘柄は僕の売却した価格の120%も上昇し、更に上昇している。
「あちゃ~。少しでも利益が出たから良しとするか…」
しかし、よくよく考えると、ちゃんと業績や財務内容を調べて投資しているので、自信を持って長期間保有し続けるべきなのだろう。
それから売買を見直すことにした。売り買いともに少量ずつ行うことにした。株式投資は面白いもので、ある銘柄が上昇トレンドに入ると、その銘柄はブームを引き起こし、多くの人がそのブームに乗ろうと、更に集まり株価は上昇していく。そしてバブルのように大きく膨張してしまうとパンッと弾けてしまう。
ブームは株式投資だけの話だけではなく、世界中の日々の生活の中に多く存在する。今ではネットを介して小さな話題が一瞬で世界中に広がる。その話題で群集ができ、どんどん膨張していく。そして国家までも崩壊させてしまう。
人間は理屈よりもメンタルで動く動物なのだろう。
逃した魚は大きかっただろうか。
written by マックス
整髪料を買おうとドラッグストアに出かけた。レジには多くの客が列を作っていた。やっと僕の前に並んでいた女性がレジで計算される番になった。
店員が自店のポイントカードの有無をその女性に尋ねると、彼女は分厚い財布から店のポイントカードを探し始めた。後ろから何気に覗くと財布にはお札が入っているわけではなく、溢れんばかりのポイントカードが入っている。
後ろにはレジを待つ客が列を作っているのに、そんなことお構いなしで、店のポイントカードを探している。レジに向かう前にポイントカードを用意して並べばいいのに。
迷惑なやな~…。
小売業も大変だろう。ポイントカードは顧客を囲い込むためのものだが、これだけポイントカードが世に溢れると、差別化も囲い込みもあったものじゃない。ポイントカードを作るにも費用が嵩むし、普段から安売りしている店では、ポイントを付与することで更に値下げすることにもなってしまう。しかもポイントカードを一度始めると、まず止めることができない。まるで自分で自分の首を絞めているようだ。
小売業などはお客さんに低価格を訴求することで他店と差別化を図っているが、もっと他の事で差別化できないのだろうか?
レジのスタッフを全員、若い美男美女にするとか(笑)
ところで平均一人、どのくらいのポイントカードを持っているのだろう。
あの女性が持っていた財布はファスナーが弾けてしまうほどの厚さだった。あれだけ厚みのある財布を持つだけでかなり重いだろうに。
そのドラッグストアで僕が買物すると決まって店員とこのやり取りがある。
「ポイントカードお持ちですか?」
「いいえ」
「お作りしましょうか?」
「結構です」
店員は怪訝な顔をする。
written by モンコ