「VIX指数」という言葉をご存知だろうか?株式投資を行っている方は耳にしたことがあるだろう。
「VIX指数」とは米国株式にあるS&P500のオプション取引の変動率から算出された数字で、俗に「恐怖指数」と言われている。近い将来株価の暴落が予想される時にこの数字は跳ね上がる。この恐怖指数は通常10ポイントから20ポイントの間で推移しているが、30ポイントを超えると株価暴落の警戒域と言われている。ちなみに最近の株価の恐怖指数は30ポイント台を上下しているので、今の株式市場は大荒れで更なる暴落も考えられる。
「恐怖指数」という言葉が面白い。
株に大金を突っ込み大暴落すると、とてつもない恐怖を味わうからだろう。この言葉が株式市場の中だけで使われずに日常生活の中で使われるともっと面白いだろう。そして「恐怖指数」を計算するアプリなどあると愉快だ。
そのアプリには事前に多くの人が恐怖を感じた事象を調査し、その数字が組み込まれている。そして自分の性格や過去の経験などを入力すると「恐怖指数」が計算される。
使い方は色々ある。例えば仕事などで大失敗してお客さんに謝罪に行く際や、浮気がばれた際の恐怖指数など。そして他人の恐怖指数も計算できる。
A「あいつ、彼女に浮気ばれたらしいぜ」
B「あら~、じゃ~あいつの恐怖指数を弾いてみるか!恐怖のカテゴリーは浮気で、あいつの性格も入力。あいつ浮気何回目だっけ?」
A「今の彼女になって初めてらしいけど、前科が3回あるな」
B「3回ね。じゃ~3回と入力…。おっ!数字が出た!恐怖指数10ポイントか」
A「へ~、ビビッてないんだ。平常心なんだ。
B「慣れてるんだろうな~」
A「でもこの恐怖指数を彼女が知ると、あまりの余裕ぶりに更に怒り狂うだろうな…」
恐怖指数…誰がこの名称を付けたのだろう。
株式投資で相当の恐怖を味わった人なのだろうか。
written by SDB-1
「下流老人」という言葉を最近よく耳にする。
「下流老人」とは貧困生活を送っている老人のことで、先日出版され話題になった本のタイトルだ。この本は貧困老人の生活を紹介しており、将来そうならないための自己防衛策や国にこの問題の解決の糸口も提言している。そして最近では「下流老人」の予備軍となる「下流中年」と言う言葉まで耳にするようになった。
朝のテレビの情報番組で「下流老人」の特集をやっており「下流老人」とされる方に取材をしていた。総預金残高が何と700円程度しかない方や、光熱費を払えず電気もガスは止められており、日が暮れ真っ暗の中で生活している方など数人が取材されていた。
取材を受けていた方は皆仕事に励み決して怠けて生きてきたわけではなく、ごく普通の幸せな生活を送っていたが、それぞれ人生の中盤に大きな転機が訪れ、そのあと貧困と言う奈落の底に転げ落ちていったそうだ。
その転機は離婚、大病、勤めていた会社の倒産…。どれも人生においてインパクトのある大事件で誰にでも起こりえることだ。そして皆、口々に年金だけでは生活できないと語っていた。
何とかならないのだろうか…。
将来を考えると誰でも下流老人の生活が訪れる可能性がある。
元気なうちに将来を見据えて手を打っておく必要がある。今は昔のように銀行の定期預金にお金を預けていればしっか利子が付いていた時代ではない。そのためには人生を長期的に設計し、投資など多くの知識を身につけていかなければならない。
そして同時に「入るを量りて出ずるを制す」ことを心がけなければならない。
その時になって慌てても手の打ちようがなく手遅れになってしまう。
「下流老人」
何とも哀れな言葉なのだろう…。
written by キャサリン
仕事を進める上でトラブルはつきものだ。取引先の大手印刷会社の担当者の話だが、大型の案件を進める中で大きな問題を抱えてしまった。
その案件は納品日が確定されており、スケジュールがかなりタイトなものだった。更にお客さんが印刷数量を確定することに時間がかかっていたので、彼は用紙メーカーに用紙の手配ができずにいた。
今回の印刷用紙は当初から特殊な用紙に印刷することが決まっていた。彼はそのことを理解していたし、今月は大型連休があることも十分理解していた。そこで彼は納期に間に合わせるため、お客さんに印刷数量を確定してもらう最終日を伝えた。
そしてお客さんはその約束を守り、彼に確定した印刷数量を伝え発注となった。
その後、彼に予想もしないトラブルに襲った。
用紙メーカーに用紙を発注したが、用紙は特殊なものなので利用頻度が少なく、メーカーには発注された数量の3分の1程度の在庫しかなった。そしてメーカーが急いで用紙を製造しても決まった納品日に間に合わないことが判明した…
「ぎゃ~」
彼は真っ青になった。彼は途方にくれて上司に報告した。
「ぎゃ~」
上司も真っ青になった。
そして上司と担当の彼はお客さんのところへ謝罪に行くことに。
お客さんはその話を聞きこう言った。
「お宅のような大企業が用紙メーカーに影響力がないの?しかもお宅のトップが用紙メーカーにしっかり交渉や緊急製造の要請をしたの?そしてやること全てやったの?」
そう言われて二人は渋々引き上げて言った。
数日後、印刷会社のその上司はお客さんに電話しこう伝えた。
「用紙は何とか工面しました。あの話は忘れてください」
どうも大企業になるとトラブルが起こると解決に向けて東奔西走せず、簡単に諦めてしまうようだ。そして彼はお客さんに最後にこう言った。
「忘れていた若い頃に味わった達成感があります!」
「…」
だったら最初からやれよ!
written by モンコ