先日、久しぶりに親しい取引先の方と会った。彼は今よりも活躍できる場所を求め次のフィールドを模索していると言う。また僕の義理の弟も新天地を求めて転職の口を探すという。
どちらも良い齢だが家族のため、また長くなった寿命を生きていくため、より良い未来を予想し新たなステージを探している。もし二人とも新たに選択した未来が間違っていたとしても、今の時期は人手不足で求人倍率も高いので、仕事を選ばなければ比較的簡単に職は見つかるだろ。
僕の場合は、彼らと違い勤めていた会社が突然倒産していまい、外部要因で新たな未来を探すことになってしまった。大学を卒業し社会に出た頃にこんな未来が訪れるなんて全く予想していなかった。まさにびっくりポンだ(笑)
ドリカムの歌に「未来予想図」と言う幸せなものがある。しかし素敵な未来を予想し描いても、その通りの人生にならない人の方がはるかに多い。
4月になると新社会人の姿を多く目にする。当然、肌つやも違うが、馴染まないスーツ姿を見るとすぐに新入社員と分かる。彼らもそれぞれが輝く未来予想図を描き社会に飛びだした。しかし殆どが描いた未来予想図の通りにはならないだろう。
もし未来予想図が描いたものと異なっていたら、新たに未来予想図を描き直せば良いのだが、未来予想図を描くときは輝くものを描かなければならない。未来予想図を描けなくなってしまったり、描いた未来予想図が現実とギャップが無いものになってしまうと、人生はつまらなく悲しいものになってしまう。
今のところ僕の描く未来予想図は楽しいものだ(笑)
written by ゴンザレス
野田前首相と安部首相の国会でのやり取りをテレビで見たが、安部首相の答弁にはがっかりした。逆に野田前首相には感心した。
野田前首相は腰を据え、ゆっくりと誠実にジョークを交えながら話をしていた。そして安部首相は野田前首相の質問に右往左往しながら、全くまともな回答ができていなかった。各党の方針や政策から離れて、野田前首相は信用できる人物だと好感が持てた。
付き合いで政治家などの講演会やパーティーに参加することがある。殆どの政治家が自分の活動を自ら評価し、自分の手柄の話をしている。そして中には多くの人に尊敬され支持されていると自画自賛している人までいる。しかし野田前首相は政治家というよりもまず人として謙虚に誠実に話をしていた。
「会社や商品ではなく、まず自分を売れ!」
営業になりたての頃、上司や先輩から良く言われた言葉だ。若い頃はピンとこなかったが、営業経験を重ねるうちに理解できるようになった。いくら大企業で商品力があっても、営業マンが何の変哲も無く、しかも不誠実で信頼できないのであれば、その商品を購入したくないものだ。
政治家も営業もまずは人間としての魅力が大切だ。
まずは誠実で謙虚であり、更には豊富な経験と知識を持ち合わせた魅力的な人間でなければならない。
どうしても僕には安部首相がお坊ちゃまで、口だけが達者な軽い人間に見えてしまう。
written by マックス
大量生産、大量消費の時代は企業が多くの消費者に大量のマス広告を出稿することで売上げを拡大することができた。しかし現在では多くの物が溢れ、多くの商品がコモディティー化し売れない時代になった。またインターネットの台頭によりマスの時代が崩れている。
消費者はマスというひとつの塊から個人へと変化し、自分の趣向やニーズに合った物や情報をインターネットから容易に入手することができるようになった。そして彼らが入手した商品や情報は再びインターネットを介して拡散していく。更に個人でもインターネットで容易に物を販売することができるようになった。
物が売れない時代で成長戦略を掲げる多くの企業は、今まで生きていた領域を飛び出し、業種という垣根を越えて今では多くの企業の住み分けは無くなってきた。酒メーカーが健康食品を、写真フィルムメーカーが化粧品を、そしてコンビ二が電気を販売する時代だ。また個人もアイデアひとつでインターネットを利用し物を販売しており、まさに三つ巴戦の時代だ。そしてこの流れはひとつの国だけで起きているのではなく、国境を越え全世界で起きている。大企業ですら生き残ることが難しい時代だ。
これからは未来に集中し想像を巡らせ生きていくことが重要で、近視眼的に周りを見ても何も見えない。まず俯瞰で広く世界を見渡し、溢れる情報の中から必要な情報をキャッチし、更にその情報を深く掘り下げていかなければならない。そして最も大切なことは深く掘り下げた情報から未来をイメージし、そのイメージに敏感に対応しなければならない。
もう直ぐ卒業シーズンだ。卒業する若者はポジティブに想像力を掻き立て未来をイメージし、柔軟な思考で次のステージへ飛び出して欲しい。
何だか偉そうなことを書いているなぁ。
先日、同級生がやっている店で一杯やった。その店には僕らの卒業アルバムが置いてある。当時の僕の姿を見ると、何も考えてなかったように思えた(笑)
written by マックス