カンボジアのシェムリアップという小さな町の国際空港を夜8時半に出発し、バンコク経由で福岡国際空港に到着したのは翌朝8時半だった。基本的に布団の上でないと眠れない僕は、狭い飛行機のシートで殆ど眠ることはできなかった。
自宅に戻りシャワーを浴び、軽く一杯やった。昼過ぎには眠気が襲ってきたので眠ることに。夕方、寒気を感じ目が覚めた。夏に寒気とは変だと思い熱を測ってみると、38度弱の熱があり、しかも腹の調子が良くない。
「これは何かに当たったな」
とりあえず薬入れにあった抗生剤と整腸剤を飲み、再び横になったものの眠ることはできず、腹痛で何度もトイレに行く始末。結局、翌朝まで20回もトイレに行った。
翌日、内科で診療してもらうと、ウィルスによる食中毒だという。病院で点滴をしてもらい薬を出してもらった。一緒にカンボジアに出かけ、食事の際、同じテーブルだった方に問い合わせてみたが、みんな元気で食中毒になったのは僕だけのようだ。
「何に当たったんだろう。他の人と何が違ったんだろう…」
感染源を突き止めるため、カンボジアに出発した日から時系列に口にしたものを思い出した。食事は基本的にちゃんとしたホテルで取り、火の通ったものを食べ、飲料水はミネラルウォーターを飲んだ。
そういえば、夕食時に同じテーブルを囲んだ人はビール党にワイン党で、僕だけがハイボールを飲んでいた。
「…あっ、氷だ!」
恐らくハイボールに入っていた氷が、現地の水道水で作られたものなのだろう。海外では氷にも気をつけなければならない。
カンボジアから戻って5日になるがまだ治っていない。トイレットペーパーはもう2本使ってしまった。
written by ベルハルト
本日よりボランティアのため、カンボジアに出かける。僕のパスポートにはカンボジアの出入国のスタンプばかりが並んでいる(笑)
お得意先が社会貢献活動のため、カンボジアのある貧しい村に小学校を建設しその村を支援している。当初、お得意先の社長から社会貢献活動を実際に見て理解してほしいので、一度、カンボジアに同行してくれと言われ、参加することに。しかし、なぜか毎年恒例になってしまった。
ちなみに僕はボランティアの精神は微塵もない人間なのだが、毎年、その社長に拉致され、カンボジアで強制労働を強いられている(笑)
毎年、カンボジアでは小学校の卒業式が行われ、その後は小学校の修繕を行う。屋外での作業なので真っ黒に日焼けしてしまい、まるで現地人のようになってしまう。
昨年カンボジアに出かけた時の温度計は40℃を超えていたが、今年は昨年よりさらに暑いようだ。熱中症に気をつけなければならない。
しかしもっと気をつけなければならないことは、世界中で多発しているテロだ。先週はカンボジアからそう遠くないバングラディッシュでもテロが起こり、数人の日本人が殺害された。何も無ければよいのだが、念のために海外旅行保険に加入した。とにかく多くの人が賑わう場所には行かないようにし、リスクを最小限にしなければならない。
真っ黒に日焼けし、事件や事故に巻き込まれることなく、無事にカンボジアから帰ってくると、福岡は梅雨明けしているだろうか?
written by ダニエル
EUに残留か、それとも離脱か、イギリスが国民投票で答えを出す。
事前調査では残留、離脱の投票予想数は拮抗していたが、国民投票が近づくと残留がにわかにリードしていた。世界中は残留すると考えていたようで、前日の株価は上昇していた。
国民投票が終了し開票が進むと、残留、離脱の票数は予想通り拮抗していたが、最終結果は残留票より離脱票が多く、イギリス国民はEUを離脱することを決めた。
開票日の朝、日本の株式市場が開き株価を覗くと平穏だった。
僕は午前中にお得意との打合せに出掛けた。打合せが終わり事務所に戻ると、スタッフが大変なことが起きていると言う。前場の終了前に開票が進み、離脱が優勢と報道を受け、円高、株安が進行しているという。
そして後場に入り離脱の勝利の報道を受けると、真っ逆さまに株価は下落していった。まさにパニックで売りだ。
「あちゃ~」
その下落速度と下げ幅に僕は感心してしまった。
結局、その日の日経平均は1,200円ほど下げ、円は一時100円を割り込んだ。僕は万一のために保有していた株を事前に全て処分していたのでダメージを受けずに済んだ。
今回の日経平均の暴落は過去の暴落したブラックマンデー、リーマンショック、東日本大震災など1日の下落率が大きかった日のワースト10にランクイン。
金融の世界は予想していなかったサプライズの事象が起こると、過剰に反応しパニックに陥ってしまう。そして金融の世界は不安定を嫌う。
今回、下落している瞬間を目の当たりにし、今後の教訓のために記憶しておこう。そして経済で大きなイベントがある前にリスク回避の行動を取ることが必要だ。
written by マックス