東京大学医科学研究所が導入した人工知能(AI)が白血病の女性を救ったという。その女性は特殊な白血病で治療を受けていたが、有効な治療が施されておらず治療も行き詰り、彼女は死を覚悟したそうだ。
そこで人工知能に彼女のDNAなどのデータや、過去2,000万以上もの医学論文を照合させた。その結果、人工知能は彼女に有効な治療を提案してきたという。彼女はその治療を受け、今ではすっかり回復したそうだ。
回復した彼女はこう話した。
「医者と人工知能がタッグを組むことで、治療に安心感がありました」
医学の分野でも人工知能は確実に進歩している。
人間が作り出した人工知能が、医者にアドバイスや有効な治療を提案するなんて驚いてしまう。近い将来、人類は全ての病気を克服し、病気で命を落とす人がいなくなるのかもしれない。
病気で命を落とす人がいなくなると、人口は爆発的に急増するだろう。そうなると深刻な食糧不足、水不足といった問題を世界は抱え込んでしまう。
人類は大きな課題や問題を克服するために技術革新を進めてきた。その大きな問題や課題を克服することで、また違う大きな課題や問題を抱えてしまう。いずれ人類は自然の摂理に逆らい「パンドラの箱」を開けてしまうことになるのかもしれない。
果たして、人工知能やロボットは人類の友人で、本当にタッグを組める仲間なのだろうか?未来は楽しみでもあり恐ろしくもある。
来週は夏休み♪
written by SDB-1
ここのところ毎日、蝉の鳴き声で目を覚ます。蝉は地上での生活は数週間程度で、多くの時間を暗い地中で暮らしている。初めて見る地上の世界はどのように見えるのだろうか。
蝉の声は子孫繁栄のためメスを誘うためのものなのだろうが、僕には最後の断末魔のように聞こえる。
8月は終戦記念日があり、多くのメディアで昔の世界大戦の様子が取り上げられる。そのためか、この時期の蝉の声はどことなく切なく感じてしまう。
今の世界は第一次世界大戦前の時代に良く似ていると言う。
イギリスでは移民問題に端を発しEUを離脱することになり、アメリカでは大統領候補者の演説で、国境に壁を作ると声を上げトランプが躍進している。また中国は世界秩序を完全に無視し、時代錯誤な考えで自国の国益を追求している。
今の世界はグローバルに繋がっているにもかかわらず、この流れに逆らい内向的な考え方をする国家や人が増えており、自国を中心に考える右翼的な時代へと移っているように感じる。
時代の流れが振り子のように左右に振れているのだろうか。
世界を大きく巻き込んだ先の世界大戦から70年余りが経つが、平和な時代から戦争の時代に振り子が大きく振れているようだ。
蝉の声はあと数週間で聞こえなくなる。彼らは次の世代へと命を繋ぎ、短い地上での生活を終える。新しい生命は地中に身を潜め、暗く長い時間をそこで暮らす。
そして数年後、彼らは地上に姿を現し、初めて世界を見ることになる。
彼らの見る地上が焼け野原になっていなければ良いのだが。
written by ジェイク
若い頃は随分と暑がりで一晩中エアコンを入れていたが、最近、以前ほど暑がりではなくなり、日中でも扇風機で過ごせるようになった。また食事の量も以前と比べると少なくなった。年齢を重ねると省エネでエコな体になっていくようだ。
エコと言えば、自動社業界では低燃費車が燃費の良さを訴求し、熾烈な競争が繰り広げられている。燃費で不正問題が報じられた三菱自動車は、軽自動車の生産を一旦中止していたが、ボーナス商戦に入る7月1日に販売を再開した。
僕は随分前に三菱自動車の車を乗っていた時期があり、担当の営業マンは爽やかで誠実な方だった。彼とはその後、疎遠になったが元気にしているだろうか。今も三菱のディーラーで営業マンであればあれば、最も辛く苦しい時期だろう。
ディーラーの営業マンは信用がない会社の曰く付きの車を販売しなければならない。ショールームには客が来ないだろうから、カタログなどの販促物を鞄にたくさん詰め、訪問販売をしなければならないだろう。
今期、三菱自動車の軽自動車の販売見通しは、前期5.9万台の半分の2.8万台を見込んでいる。その見込み数字も達成できるのだろうか。
会社の川下の最前線でまじめに仕事に取組んでいた現場の人間は、会社の川上にいる一握りの人間による失敗や不正で戦況が大きく変わる。
梅雨も明け、夏本番。今年の夏は猛暑だ。
営業マンが焼けた地面の蜃気楼の中を汗だくになり歩く姿を想像してしまう。営業で全く売れない商品を売って歩くほど辛いことはない。彼らはこの暑い夏に終わりがないように感じるだろう。
written by マックス