人間は自分に持ち合わせていない魅力や才能を持った人物に憧れを抱く。
憧れには2種類あり、ひとつは憧れた人物をまるで自分の象徴のように想うことで、もうひとつは憧れた人物に少しでも近づくために、その人物を目標にして努力することだ。
前者は無いものねだりをするようなものだが、後者は自ら成長を望むことなので、この両者を比較すると大きく異なる。
周りにも俳優やタレント、それにドラマや映画の主人公に憧れを持つ人間がいるが、その人物の自分にはない魅力や才能に憧れ、無いものねだりをする人間が多く、またその人物への魅力や憧れを自ら語ることで、さも自分にもその魅力があるかのようにアピールしている。どうせ憧れるのであれば、その憧れた人物に少しでも近づくように自ら努力するべきではないだろうか。
僕の歳になれば憧れを抱く人間は減ってしまうが、身近に数人の憧れる人物がいる。僕はその人物に少しでも近づくために、その人物をよく観察し、時には真似て、その人物を超えようと努力し追いかけてきたが、その数名はいつも僕よりも先を走っているので、なかなか追いつくことができない。ひょっとすると、これから先もずっと追いつくことはできないのかもしれない。
しかし憧れの人物に追いついてしまうと、憧れの人物に追いつくための努力をしなくなってしまうので、追いつくことができないほうが良いのかもしれない。
憧れた人物に出会い、その人物に少しでも近づこうと努力する。その努力で人は磨かれていく。ただ単に想い憧れるだけの人間は無いものねだりで、憧れの人物と逆の人間なのだろう。
written by キムジー
人の人生はその本人が主人公であることに間違いない。
だから本人が自分の歩むべき道をしっかり選択し、責任を持って生きていくべきだろう。
しかし周りの恩や義理を破壊し、また人を苦しめたり悲しませたりすると、必ず自分にも同じ苦しみや悲しみが返ってくる。
逆に恩や義理を大切にし、人を思い親切にすると、多くの人から大切にされ良い結果が返ってくる。
「因果応報」という言葉があるが、この言葉は仏教用語で因としての善い行いをすれば、善い結果が得られ、悪い行いは悪い結果をもたらすことを説いている。僕は宗教やスピリチュアルなど深い関心はないが、「因果応報」という言葉とその意味はちゃんと理解している。
「因果応報」の言葉とその意味を親は子供にしっかり教育し理解させないと、子供は多くの人を傷つけ苦しめてしまい同じ苦しみや悲しみが本人に返ってくることになる。その結果、紆余曲折しながら苦しい人生を送ってしまうことになる。
いくつになっても遅いことはないので、少しでも早い時期に「因果応報」という言葉と、その意味をしっかり理解し生きていくことで、自らの人生を良い方向に軌道修正することができる。そして多くの素敵な優しい人に囲まれて幸せになることができる。
以前、ある人からこんな話を聞いた。
その人は「因果応報」という言葉と意味を理解していたが、自らの過失によってある人を傷つけてしまったそうだ。その人は真冬の早朝、数ヶ月の間、滝行に出かけ冷たい激しい滝に打たれることで、同じ苦しみと悲しみを自ら受け罪を償ったそうだ。その人はきっと幸せに生きているだろう。
written by 彦之丞
今年に入り世界的に地政学リスクが高まっている。
アメリカによるシリアへのミサイル攻撃や、世界を挑発する北朝鮮に向けてアメリカは原子力空母を朝鮮半島へ派遣した。人類は過去に2度も大きな世界大戦を経験しているにもかかわらず、同じ失敗を繰り返そうとしている。報道では明るみになっていないが、水面下では政治的な駆引きや交渉が進んでいるのだろう。
もし朝鮮半島で有事が起きると、日本も大きなダメージを受けることになる。アメリカ軍基地のある町に北朝鮮による報復のミサイルが飛んでくる恐れがある。北朝鮮は核ミサイルだけではなく、化学兵器も大量に保有しているという。唯一被爆国である日本は、また同じ目に遭うのかもしれない。
僕が小学生のころに「ノストラダムスの大予言」という本が流行った。その本に書かれていた言葉が頭をよぎる。
「恐怖の大王が天より姿を現すだろう…」
世界中には196もの国があり、約70億人の人間が暮らしている。多くの国や人は世界の平和を強く望んでいるが、自分中心、自国中心で物事を考える人や国が少数あり、彼らは常に自らの利益だけを望んでいる。その少数の連中が世界を波乱や破滅へと導くことになる。
今は桜が満開で、その美しさに多くの人が魅了され、空を見上げ幸せそうに桜並木を歩いている。「ノストラダムスの大予言」にある恐怖の大王が天から姿を現すことになると、恐怖に慄きながら空を見上げることになる。考えただけでもゾッとしてしまう。
人類はあらゆる分野で技術革新が進んでいるが、その英知を平和利用できないのだろうか。それとも人類は同じ過ちをいつまでも繰り返してしまう生き物なのだろうか。
ノストラダムスは世界をただ予言するだけではなく、世界が大きなリスクに直面したときの助言もしっかり残して欲しかった。
written by ベルハルト