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2022年11月25日

部屋の窓から向かいの家に植えられた2本の大きな銀杏の木が望め、毎年、この時期に2本の銀杏の木は全身を黄金の葉で纏い周囲に癒しと感動を与えていた。しかし家を建て替えるようで、家は解体され2本の銀杏の木も「勤労感謝の日」に切り倒されてしまった。以前は「勤労感謝の日」は五穀豊穣を祝い感謝する「新嘗祭の日」だったので、わざわざこの日に切り倒さなくても良いものを…。

ところで日本の祝日には、ハッピーマンデー制度により土曜、日曜、月曜を3連休にすることを目的に、定められた日から移動する祝日と、定められた日から移動しない祝日がある。移動する祝日は社会情勢などから祝日になったもので、「海の日」や「スポーツの日」などがある。逆に移動しない祝日は日本固有の特別な意味を持つ祝日で「勤労感謝の日」は移動しない祝日だ。
「勤労感謝の日」が祝日として制定されたのは1948年で、祝日に関する法律の条文には「勤労をたっとび(尊び)、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」とある。この条文が示す通り、「勤労感謝の日」は働く人々の勤労に感謝する日だが、そもそも「勤労感謝の日」は、「新嘗祭」という祝祭が行われる日だった。
「新嘗祭」は五穀豊穣を祝う日本古来の風習で、日本書紀にも記述が見られる日本の伝統行事を行う日だ。元来は、収穫した農作物を皇祖や神々にお供えするという宮中行事が行われ、現在も11月23日になると天皇陛下が自ら新穀を神々に供え、その年に出来た農作物を召し上がるという習わしが続いている。しかし先の大戦で日本はアメリカに敗戦し、当時、日本を統治していたGHQは宮中行事と国民行事を切り離す必要があると考え、「新嘗祭」を「勤労感謝の日」に改め、宮中行事と切り離した祝日に定めた。
五穀豊穣を祝う日が、なぜ勤労を感謝し合う日に変更されたのか諸説あるが、アメリカの祝日が関係しているという。アメリカでは、11月の第4木曜日に感謝祭を催す「Thanks giving Day」があり、そこで9月の第1月曜日に定められていた「Labor Day」労働の日の概念を加えて、「Labor Thanksgiving Day」すなわち「勤労感謝の日」として制定されたという説が有力だ。

平成は天皇誕生日が12月23日だったので、その日が一年で最後の祝日だったが、令和になり天皇誕生日が移動したことで、11月23日の「勤労感謝の日」が一年で最後の祝日になった。「勤労感謝の日」が過ぎ、あと1カ月もするとクリスマスが訪れ年の瀬になる。
来年の秋に部屋の窓から黄金の葉を纏った2本の大きな銀杏の木を見ることができないとは、何とも寂しい。

2022年11月19日

誰もが自由に生きたいと考えるが、自由に生きることは全てのリスクを自ら取ることになるので、多くの人は企業など組織に属しリスクを回避しながら生きている。しかし組織の中では多くの制約があり不自由になってしまう。果たして自由に生きる人のライフスタイルや価値観はどのようなものだろうか?

自由に生きる人は起きる時間や仕事の時間など、全ての時間を自分でコントロールしながらフレキシブルに生活している。また意思決定は常に自分自身で行うので、仕事も遊びも自分の好きなタイミングで行うことができ、オフィスに出掛けることなく自宅やカフェなど自由に働く場所も選択をできる。そして自由に生きる人は経済的にも独立しており、食べるために働く「ライスワーク」から解放され、「やりたいこと」や「やるべきこと」を自由に選択できる「ライフワーク」へ移行する。

それではどうすれば自由に生きることができるのだろうか?「思いたったら吉日」と言うが、思いたったからと言って翌日から自由に生きることは難しい。自由に生きるためには計画と準備が必要だ。
まず自由に生きるためにどんな生活を送りたいのかイメージし、将来、どこを拠点にしたいのか、仕事とプライベートの時間はどのくらいの比率にしたいのか、どのような人たちと関わりたいのか、など具体的にイメージすることが大切だ。また今の生活で自由に生きることが実現できるのか考え、理想と現実のギャップを埋める必要がある。自由に生きるための目標年齢を設定し、その年齢までに必要なスキルと知識、それに資金が必要になる。そのためには投資などお金の知識も身に付けなければならない。
そして自分に起こりうるリスクへの対応を練る必要もある。問題が発生すると周囲で相談に乗ってくれる人はいるが、本気で手を貸してくれる人は少ない。逆に相談した相手が良かれと思ったアドバイスが、結果として自分のためにならないアドバイスになることも多く、相談する相手の人選も大切だ。
最後に幸運も大切で、毎日、ポジティブに過ごし日頃よりチャンスを引き寄せることが大切だ。幸運の女神は後ろ髪が短く幸運の女神が目の前を通過する前に捕まえないと、目の前を通過した後では捕まえることができない。

自由に生きることに時間や経済的な理由から諦めている人は多いが、本気で自由に生きたいのであればチャレンジすることが大切だ。日々の忙しさや金銭的なことで諦めてしまっていては、今の生活から何も変わらない。
自分らしい生き方を静かな秋の夜長に考えてみてはどうだろう。たった一度の人生なのだから、多くの人が「ライスワーク」から自分らしい「ライフワーク」へ移行して欲しい。

2022年11月11日

福岡は青空が広がり気持ちの良い日が続いているが、最低気温が10℃を下回る日もあり冬はそこまで迫っている。今年の冬は例年より気温が低いと気象庁は予想しており、エアコンなど暖房家電の利用増加で電力の供給不足に繋がる恐れがあるそうだ。家はオール電化なので電気が止まれば凍える部屋で越冬しなければならない。電気の供給が止まると、どんな生活を送ることになるのだろうか。

電気が止まると…。
朝は布団からなかなか出ることができず、用意していた使い捨てカイロを体に貼り勇気を出して布団から出る。部屋は極寒で吐く息は白い…。直ぐにダウンジャケットを着てトイレに入るが便座は氷のように冷たい。洗面所では電気温水器が使えないので蛇口からはお湯は出ない。IHコンロも使えないのでカセットコンロでお湯を沸かし、お湯で顔を洗った後、暖かいコーヒーを入れる。特に寒い朝は車のエンジンを掛け車の中で暖を取りコーヒーを飲むだろう。
テレビも見ることができずスマホでニュースを読むが、Wi-Fiが使えないので通信費が嵩みスマホもあまり利用できない。そしてスマホは乾電池の充電器かソーラー充電器、もしくは車で充電することになる。パソコンも使えず仕事もできないので愛犬のQ次郎を抱いて読書をするか、勇気を出してQ次郎と散歩に出掛けることに。
夜、電気温水器が利用できず、当然、お風呂に入ることはできない。夕食を作るため冷蔵庫を開けるが、冷蔵庫と部屋の温度は同じなので食材は冷蔵庫には入っておらず、部屋に適当に置いてある。毎晩、夕食は鍋料理で2年前に買ったアラジンの小さなカセットストーブとランタンの灯りを囲んで取る。最近、色んな種類の鍋つゆが販売されているので、毎日鍋を食べても飽きることはないだろう(この際、トマト鍋を食べたことが無いので一度食べてみよう)晩酌はビールを飲まずにウィスキーか焼酎のお湯割りで、体が温まりほろ酔い気分になると愛犬Q次郎を抱いて布団の中に入り眠るだろう。
翌朝、寒さに耐えきれず灯油ストーブを買いに出掛けるが、灯油ストーブは既に売り切れており、その足で使い捨てカイロを買いに行くが、使い捨てカイロも売り切れている。

今の生活は便利で電気は欠かせない。電力需給の逼迫で電力不足が起きないことを祈っている。ぶるっ…考えただけでも寒くなってきた。

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