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2022年10月28日

「えっ、歯を抜くんですか⁉」
今年のお盆明けに奥歯が痛くなり歯医者に出掛け診察してもらうと、食いしばりと歯周病で悪くなった奥歯を抜歯することになるかもしれないと先生に言われ、約1カ月半その歯医者で治療を受けた。先生はできるだけ抜歯しなくて済むように今後3か月に1度は口の中のメンテナンスを行うように勧められた。僕は3ヶ月に1度のメンテナンスだけで抜歯せずに根本治癒できるのか疑問を感じた。
そこでネットで福岡の腕の良い歯医者を調べると、九州大学歯学部を卒業後、アメリカに留学し米国歯周病外科専門医で再生治療を行っていた歯医者を見つけ、セカンドオピニオンを受けるためその歯医者に出掛け先生に見解を聞くことに。

「先生、今通っている歯医者では奥歯を抜歯することになるかもしれないと言われているんですが?」
先生はレントゲンの画像を見ながらこう説明する。
「確かに左の奥歯が良くないですね。歯を支える歯茎と骨が擦り減っています。食いしばりもあるのでしょうが、喫煙による歯周病でしょう」
「タバコですか…。先生のホームページには歯茎とその下の骨は再生ができると書いていましたが、再生できるんですか?」
「歯は再生できませんが、歯茎と骨は再生できます。いずれにしても歯石が歯茎の深い箇所に付着しているので、歯茎の奥までしっかりお掃除をしないといけないですね」
「先日までかかりつけの歯医者で歯石を取ってもらったんですが…」
「歯の表面の歯石は除去できていますが、歯茎の奥にある歯石は取り除かれていませんね」
それから毎週その歯医者に出掛け歯茎の奥の歯石除去を行った。歯と歯茎の間の奥にある歯石は歯茎に麻酔をし、スケーラーと呼ばれる先端がフック状の細長いスティックを歯と歯茎の間から奥まで入れ歯石を取り除く。歯石を取り除いた後にうがいをすると、口から吐き出す水は血で真っ赤に染まっていた。1ヶ月掛け全ての歯茎の奥に付着していた歯石の除去を終え、2週間後に再度レントゲン検査で状態を確認し、今後の処置を判断することになった。
次のレントゲン検査で歯茎の深い箇所に歯石が除去できていなければ、歯茎を切開し歯の根っこに付着している歯石を取り除くことになると言う。
「えっ、歯茎を切開して歯石を取るんですか?」
恐る恐る先生に聞くと、簡単な手術で痛みもないと言う。先生の話を聞いているだけで背筋がゾッとした。

歯医者に通い始めた頃は夏だったが、季節はすっかり秋に移った。いつまで歯医者に通うことになるのだろうか。果たして僕は抜歯せずに済むのだろうか。
「タバコを止めんといかんな…」

2022年10月21日

沖縄に住む義理の父は昨年脳梗塞で入院し、義理の母は新型コロナウィルスの流行で自宅に引きこもり認知症が進行していると言う。そこで新型コロナウィルスも落ち着き始めていているので、二人が元気なうちに帰省することし2泊3日で沖縄へ出掛けた。沖縄への往復の飛行機代は貯まったマイルを利用したので費用は掛からず、宿泊費も「全国旅行支援」を利用したので1人1泊5,000円引きになった。さらに現地で利用できる1日3,000円の地域クーポン券を受け取ったので、格安の旅になった。

「全国旅行支援」が始めっているので飛行機は混んでいると思っていたが、沖縄行きの飛行機の席は3分の1程度しか埋まっておらず、新型コロナウィルスの影響は今もなお続いているようだ。那覇空港も目だって混雑した様子は無かったが、修学旅行に訪れていた高校生の長い列を目にして、やっと日常生活が戻りつつあることに胸を撫で下ろした。
早速、那覇空港の食堂で沖縄そばを食べ、リムジンバスに乗り宜野湾市のホテルへ移動した。ホテルには義理の父が車で迎えに来てくれており、チェックインを済ませ義理の両親宅へ。昨年入院していた義理の父は以前より随分と痩せていたが、元気な様子だったので一先ず安心した。しかし義理の母は物忘れが酷く今話したことも直ぐに忘れてしまい、新型コロナウィルスによる引きこもりで認知症は進行している様子だ。その日は義理の両親宅で久しぶり賑やかに夕食を取った。
翌朝、ホテルで朝食を済ませ再び義理の両親宅に向かった。その日はあいにく雨だったので昼間は外出せず義理の両親宅の掃除や片付けを行った。夕食は外食することを提案すると、義理の母はあまり乗り気ではなかったが、久しぶりに外に出掛け美味しい食事をしようと強く誘うと仕方なく頷いた。
夕食は義理の両親の希望で中華料理を食べることになり、那覇市内のホテルへ向かった。義理の両親は久しぶりの外食だったようで、二人とも料理に目を輝かせ何度も「美味しい、美味しい」と言い満足していた。義理の母も外出したことで少し気が晴れたようだった。夕食代は一部を地域クーポンで支払ったので、夕食代の手出しは半分の金額だったのでお得だった。翌日、ホテルで朝食を取りチェックアウトを済ませ那覇空港から福岡行きの飛行機に乗った。

2泊3日の慌しい沖縄への帰省だったが、元気な義理の両親に会うことができ嬉しく思う。今も新型コロナウィルスの影響は続き多くの家族が分断しているが、少しでも早く分断した家族の交流が再開することを心より祈っている。皆さんも「全国旅行支援」を利用し帰省や旅行に出掛けてみてはいかがですか?

2022年10月14日

まるで新型コロナウィルスの長いトンネルを抜けたかのように、政府は観光需要の喚起策を打ち出した。海外から観光客を誘致するため今月11日から水際対策を大幅に緩和し、国内では「全国旅行支援」が始まった。旅行や飲食店に出掛けることに飢えていた消費者は「全国旅行支援」の申込に殺到し、旅行会社では一部、自治体の旅行商品の予約受付けを停止するなど、「全国旅行支援」は開始から1日余りで予約の多くが埋まる事態になった。

2020年1月、中国の武漢に滞在歴のある日本人男性が、国内で初めて新型コロナウィルス感染者に認定された。それ以降、新型コロナウィルスは爆発的に感染拡大し、感染の恐怖から外出ができず閉塞感のある日々を過ごした。あれから約2年10カ月が過ぎた今週、新型コロナウィルスによる規制は大きく緩和された。

あいにく僕は新型コロナウィルスに感染することはなかったが、僕の周りでも新型コロナウィルスの影響は非常に大きいものだった。新型コロナウィルスに感染しないように事務所を一時閉鎖し、その後、完全在宅勤務に移行した。また親父が入院している病院では面会は停止され親父に会うことはできなくなったが、今週に入り週に1回、20分だけ面会ができるようになった。
新型コロナウィルスの感染が広がり始めた2020年春に甥っ子は大学に入学したが、入学式は行われず、毎日ネットでリモート授業を受けることになり、友人の輪は広がらず何とも悲しい大学生活が始まった。
そして一緒に暮らしているお袋は、昨年のゴールデンウィークに妹宅に遊びに出掛け、妹宅で発生した新型コロナウィルに妹家族とお袋は感染し、全員外出はできず自宅療養になった。その間、不幸にもお袋は妹宅で転倒し肋骨を骨折、新型コロナウィルス感染病棟のある遠くの病院に救急車で搬送され約2カ月入院することに。

新型コロナウィルスに翻弄された数年だったが、本当に新型コロナウィルスによる暗い長いトンネルを抜けたのだろうか。新たな変異株は発生しないのだろうか。新型コロナウィルスの発生前の日常生活に戻り、マスクを外した生活が送れるのだろうか…。とにかく、失った大切な時間を少しでも多くの人が取り戻せることを祈っている。
僕も早く海外に飛び出したい。

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