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2020年06月26日

夏のボーナスシーズンになりボーナスが振り込まれる日を多くの人が心待ちにしているだろう。中には新型コロナウィルスの影響でボーナスが減った方もいるだろうが、ボーナスは働いている全ての人が貰えるわけではないので感謝し大切に利用してほしい。ボーナスシーズンになると僕は必ず思い出すことがある。
若い頃、見栄を張ってローンで中古のBMW7シリーズを購入したが、初回のローンの返済日が来る前にそのBMWを事故で廃車にしてしまった。車は無くなりローンはまるまる3年残った。僕はローンにボーナス払いを併用していたので、ボーナスが振り込まれると右から左に消えて無くなった。僕はその苦い経験から「今後はローンを組むことはしない」とマイルールを決め、全てにおいてお金を貯めてから現金で購入するようになった。

住宅などの資産は耐用年数が長く減価償却に長い年数が掛るのでローンで購入しても構わないと思っている。(ちなみにローンを組まないと決めた僕は未だに自宅を購入していない)逆に車など耐用年数が短い物はできるだけローンを組まず現金で購入するべきだ。車の耐用年数は短く新車の場合で減価償却期間は会計上6年と決まっている。
例えば300万円の車を購入すると毎年50万円(総額の6年分の1年)を減価償却することになり、この車の価値は毎年50万円ずつ減っていく。仮に5年で60回払いのローンを組んだ場合、ローンの完済時の車の価値は約50万円になっている。この価値は新車で未使用車の場合で、外装や内装が劣化し走行距離が嵩むとさらに価値は下がってしまう。
またローンを組むと当然のことだが金利が発生するので、現金で一括購入するより多くの費用を支払うことになり、余裕がないのであればローンまでして新車を買うより現金で中古車を買うべきだろう。そうすれば僕のように事故で車が廃車になってもローンが残ることはない。

ボーナスは会社の業績に合わせ支給される臨時収入なので、家や車など大きな買い物をする際はできるだけボーナス払いを利用せず貯金や投資に回すべきだろう。今回のように新型コロナウィルスの流行という不測の事態が起きボーナスが減ってしまうと、ボーナス併用でローンを組んでいる人はキャッシュフローが一気に狂ってしまう。

先週のブログに書いたが「吾唯足知」。ボーナスが支給される時期だからこそもう一度思い出してほしい。

written by マックス

2020年06月19日

世界遺産に登録され石庭で有名な京都の龍安寺に、水戸黄門のモデルになった徳川光圀公が贈ったとされる蹲踞(つくばい)がある。蹲踞(つくばい)とは茶室の露地に低く置かれた石製の手水鉢のことで、茶客が茶室に入る前にここで手を清めるために設置されている。
その蹲踞には中央に水を溜めおくための四角い水穴があり、その四角い水穴の上下左右に漢字が刻まれている。四角い水穴は上下左右の4つの漢字の「へん」や「つくり」で「口」の部首にあたり、4つの漢字に「口」の部首を加えて時計回りに読むと、「吾唯足知」(われただたるをしる)と読むことができる。
この言葉はお釈迦様の「知足の心」を表しており、「足るを知ること」で自分の身分をわきまえむさぼりの心を起こさないことや、際限なく欲を求めるのではなく、自分の身の丈にあった必要なものと、その量を知ることを意味する。

人は今の自分が幸せなことを忘れてしまう生き物で、周りと自分をいつも比較し欲望や欲求が大きくなり、足りないことに頭を巡らせ自分がどこか不幸のように思えてしまう。世界中には70憶もの人が暮らしており、自分よりも幸せで豊かな人もいれば、自分よりも不幸で貧しい人も大勢いる。しかし毎日の生活に追われ自分の気持ちに余裕がなくなると自分を見失い、いつの間にか周りに流され不平不満が溢れ欲求を抑えることができなくなってしまう。

物心の付いた僕にお袋はよくこう言った。
「上を見りゃキリがない。下を見てもキリがない」
当時、僕はその言葉をなかなか理解せず洋服や時計など高級ブランドに憧れ、派手な飲食店で酒を飲み、お金を浪費する生活を送っていた。そして今より経済的に余裕のある生活を強く望んでいた。
しかし年齢を重ねると、以前のような強い欲求はいつの間にか小さくなり、物を大切に使うようになり無駄な物を捨てるようになった。

今年に入り新型コロナウィルスの感染拡大で外出することができず、自宅に籠る日が続くと外で酒を飲むことが全くなくなり、毎日、愛犬Q次郎と散歩に出掛け、風呂に入浴剤を入れ温泉気分を味わい、風呂上りに冷えたビールを頂くなど穏やかで小さな幸せを感じる毎日を過ごした。
新型コロナウィルスが僕に「吾唯足知」の心を強く教えてくれたように思う。

written by チュグアナ

2020年06月12日

新型コロナウィルスの影響で多くの人がマスクをしているので、顔立ちはもちろん表情が見えない。マスクをしている異性を見ると好みのタイプに見えたり、実施は笑っている人が怒って見えたりと、生活の中で惑わされることが増えた。(マスク美人が多いように僕は思える)
愛犬Q次郎は僕が初めてマスクをして家に戻ると、一瞬僕のことを理解せず「うー…わん、わん!」と大きく吠えた。
犬もマスクをした人を見ると顔や表情が分からないので混乱するのだろう。

犬は尻尾の動きや吠え声などで気持ちを表現するが、Q次郎は目の動きが他の犬より大きいので表現が豊かに見える。
Q次郎は名前を呼ぶと顔をこちらに向けるより先に目を動かしその後に顔を向ける。目を上下左右に大きく動かすので白目の部分が多く見え表情が豊かに見えるのだろう。悪戯をして僕に叱られると目を上目遣いで見るので、何となく悪戯をして反省しているように見えるが、腹の中では全く反省などしておらず、直ぐにどこからかおもちゃを持って来て遊ぼうと誘ってくる。
散歩に連れて行くと僕の横を歩きながら何度も僕の顔を見上げる。きっと散歩に出掛けることがまだどこか不安で、僕が隣を一緒に歩いているのか確認しているようだ。

先日、Q次郎と散歩に出掛け川沿いの細い歩道を歩いていると、僕らの前に大きな黒猫が道を塞いでいた。僕は黒猫から距離を取り避けて通ろうとすると、その黒猫は全身の毛を大きく逆立て、唸りながら僕等に向かってきた。
「にゃー!!」黒猫から大きな声を浴びせられると、Q次郎はびっくりして飛び上がり必死で来た道を引き返した。黒猫は追いかけてことはなかったがQ次郎は目を大きく見開き恐怖に慄いた表情で何度も後ろを振り返っていた。

「Q、もう大丈夫よ!」

人も動物も表情が豊かだと一緒にいて楽しい。しかし新型コロナウィルスでマスクを付けているので人の表情が上手く読み取れない。マスクを外す日が早く訪れ、たくさんの笑顔を見ることができれば良いのだが。

「そう言えば、アベノマスクは一向に届かないな~」

ひょっとすると、届いてないのは僕だけなのかもしれない…。

written by ゴンザレス

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