以前はお中元やお歳暮を贈ると丁寧なお礼状を頂いたが、今ではメールなどSNSを介してお礼を伝えてくる方が多い。SNSでお礼を伝えるだけまだましで、中には何の連絡もしてこない人もいる。しかも祝い事や弔い事がありお祝いや香典を包んでも、お返しは無くお礼すら言ってこない人がいるので首をかしげてしまう。そしてそのような人に限って義理や礼節を口にするので、その言行相反の振舞いに僕は驚いてしまう。一体いつからこのように人間関係が希薄になったのだろうか?
僕はネットが普及したことによる影響が大きいのではないかと考えている。ネットは手軽で早く今や社会のインフラとなり社会を便利にする一方で人と人との繋がりを希薄にさせている。またSNSを手軽に利用しお礼状などを書かなくなったことで、文章力は落ち漢字まで忘れてしまう。ネットが人間関係を集団から個に変化させ、さらに脳まで退化させ人はどんどんアホになっていく。
ところで家に来て2カ月になる生後4カ月のミニチュアダックスのQ次郎は、最後のワクチン接種は終わったが、ワクチンの効果が出るまで散歩に出掛けられず、未だQ次郎は外の広い世界を知らず自宅の居間で暮らしている。
悪ガキのQ次郎は居間の家具に悪戯をするので、テーブルや椅子の足にはかじった跡が残っている。先日も部屋の壁紙を剥いだ跡が残っていたので、僕は頭を抱えてしまった。またQ次郎は、未だトイレの場所を正確に覚えずトイレの成功率は約25%とまだまだ低い。しかも家の動線で用を足していることもあり、知らずにおしっこを踏んで靴下やスリッパを汚してしまう。
「オーノー!このアホ犬はまたこげなところで小便ばしとる。靴下が小便でびしょ濡れやんかー。ここはトイレやない!何回言えばわかるとやー!」
(本当にトイレの場所を覚える気があるんやろうか…)
僕はQ次郎のおしっこの後を片付けながらハッとした。
人はネットやSNSばかり利用すると集団よりも個として小さな世界で暮らし。脳はどんどん退化しアホになり、まるでQ次郎のようになってしまうのかもしれない…。
来週末にQ次郎は初めて散歩に出掛ける。散歩に慣れるまでは新しい世界に戸惑うだろう。新たな世界には今まで見たことのない犬や猫、そして他の生き物も多くいる。そしてQ次郎は新たな世界を見て触れることで沢山のことを発見し、世界の広さを知る。
「さぁ、Q次郎!一緒に冒険に出るぞ!」
written by ゴンザレス
先週、東京から取引先の方が来福し、午前中に仕事が片付いたので昼から一杯やることに。早い時間から酒を飲み始めたからと早く帰るわけでもなく、2軒、3軒とはしご酒で、自宅に帰ったのは午前0時を回っていた。結局、半日も酒を飲み、まるで車の耐久レースのような1日だった。
翌朝、目を覚ますと頭はガンガンと疼いており酷い二日酔いで、一日経っても頭痛は治まらず、2、3日経ってもまだ治まらない。血栓ができ脳の血管に詰まったかと一瞬思ったが、徐々に治まっていたので病院には行かず様子を見ることに。結局、頭痛が完全に治まるまで何と10日もかかってしまった。若い頃は半日もすれば二日酔いは治まり夕方からまた飲みに出掛けていたが、この年齢になると二日酔いの回復には随分と時間がかかり、体へのダメージは非常に大きい。
先週末、有名女性タレントが薬物使用で逮捕されたことが大きく報道された。この女性タレントは多くのCMに起用されテレビドラマや映画にも多く出演しているため、CMの取り止めやテレビドラマや映画の撮り直しの違約金は5億円に上るそうだ。彼女はこれから十字架を背負い、茨の人生を歩いていくことになる。彼女がしっかりと自制心と倫理観を持ち、彼女の取り巻きが素敵な人で溢れていれば、彼女は豊かな人生を送り、大女優になることだってできただろうに。人の縁が人生を良くも悪くもしてしまう。
彼女の薬物使用に比べると僕の深酒による二日酔いなど可愛いものだが、彼女同様に僕も自制心と倫理観を持ち合わせていれば、こんな酷い二日酔いになっていなかっただろう。今後も酷い二日酔いをするような酒の飲み方をすれば体を壊してしまうので、これからは改心し無理しないでお酒と付き合い、綺麗なお酒を飲む人とご一緒することに決めた。
先週、お酒をご一緒した取引先の方は人情味豊かでユニークな方なのだが、酒が入ると自制心を失い飲みつぶれるまでとことんお酒を飲んでしまう。
「〇〇さん、今後は一軒しかご一緒しませんよ!お互い良い歳なんだからもっと綺麗なお酒を飲みましょう!!」
今年も忘年会シーズンが始まった。僕も忘年会の予定が入ってきているが、今年は2次会に参加しないとアナウンスしている。
皆さんも深酒にはくれぐれも気を付けましょう!!
written by モンコ
入院している親父が肺炎を起こし高熱が続き意識が朦朧としているので、医者からは覚悟しておくように言われた。親父は10年ほど前に前立腺癌が見つかったが、早期発見だったので事なきを得た。その後、年齢を重ねた親父は突然、癲癇を発症し、それが引き金になったのか、パーキンソン病、レビー小体型認知症と脳の病を立て続けに発症した。
それまで親父は風邪ひとつ引いたことがなく、毎日スポーツジムに通い水泳で体力維持に努めていたが、癲癇による突然の発作から事故を防ぐため、医者から運動や自動車の運転など日常生活を制限され体力と脳機能が落ちていった。
その後、癲癇の症状は見られなくなったが、パーキンソン病とレビー小体型認知症が少しずつ進行し、歩行に悪影響を及ぼし転ぶことが多くなった。そして昨年の5月に親父は庭で草取りをしていた時に転んで頭を強く打ち急性硬膜下血種で手術を受けた。無事に手術を終え退院に向けてリハビリを行っていたが、嚥下障害から肺炎を繰り返し、食事を取ることができなくなったので胃ろうを検討したが、親父は食事を取りたい一心でST(言語聴覚士)によるリハビリを根気強く受け、昨年末には退院しお袋と二人で日常生活を送れるまで回復した。
そして今年のお盆に親父は自宅で転び足を痛め入院し再びリハビリを受けていたが、また嚥下障害から肺炎を起こし、今は救急病院で40度を超える高熱で死の淵を彷徨っている。
死は必ず訪れ誰も逃れることはできない。しかもどのような状態で死を迎えるのか、死の直前までなかなか予測できない。親を見ていると、いずれ自分にも訪れる高齢の生活と、死をはっきりと意識するようになった。また親族の死を目の当たりにしたことで、多少なりとも死を学習することができた。
まず周りに迷惑をかけずに綺麗な死に方をするためには早いうちから身辺整理が必要で、死をしっかり見据え計画は立て、身のまわりを整理し不必要なものは処分しなければならない。また資産も可能な限り現金に替え、現金をひとつの銀行口座などに纏めておかなければ死んだ後に遺族は整理が多変だ。
健康面では脳の病を患うと周りに随分と迷惑を掛けてしまい、自らの行動までも制限されてしまうので、脳の病に掛からない努力が必要だ。また胃腸系の病や嚥下障害にも気を付けなければ食事が取ることが難しくなり生きる喜びを奪われてしまう。そのためには栄養バランスのとれた食事はもちろん、適度な運動と脳のトレーニングを日々行ない、ストレスのない生活を送らなければならない。楽器の演奏は脳に刺激を与え、カラオケで歌うことは嚥下障害に有効だと言う。いずれにしても綺麗な死に方をするためには毎日の努力が必要だ。
親父は全く身辺整理ができていないので、死んだ後の遺品の整理は大変だろう。お袋は全て俺任せなので、考えただけでもゾッとする。
written by モンコ