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2018年03月30日

季節が進み、目の前に鮮やかな色彩が広がり生命溢れる春がやってきた。今、福岡は桜が満開で屋外に出ると多少心が躍る。その鮮やかな色彩の中に、黒いスーツ姿の就活中の学生を見かけるが、多くは不安そうな顔をしている。中には輝く未来を想像し颯爽と歩く学生おり快く感じる。多くの学生に輝いた未来が訪れるように心から願う。

以前、僕が勤めていた会社の後輩が時間を潰すためなのか、事務所を訪ねてきた。彼とは久しぶりに会ったので、随分と歳をとったように見えたが、僕も同じ歳を重ねているので彼も僕を見て同じように感じたかもしれない。
彼も広告業界で働いており、外資系の名の通った広告会社に勤務しているが、ノルマは厳しく年俸制の給与形態で所得は増えず生活は楽ではないという。僕はその話を聞いて驚いてしまった。
そこで彼は独立も視野に入れ将来を模索する中で、僕のアドバイスを求めて事務所を尋ねて来たそうだ。しかし長い間、サラリーマン生活を続けているので努めている会社を辞めることにリスクを抱いており躊躇しているという。僕はリスクを取らないとリターンはないこと、そしてリスクを取らないリスクもあることを彼に伝えた。彼は近いうちに食事に行こうと僕を誘い帰っていった。彼はこれから何を選択し、どのように生きていくのだろうか。

最近、色んな本を読んでいるが、日本は何ともヘンテコな国に感じて違和感を覚える。政府と官僚はこの国を牛耳っており民主主義とは名ばっかりで、社会主義のように感じられる。例えば日本の金融業界では規制が多く、外資系の保険会社などは簡単に日本で営業活動ができないような仕組みになっており、日本人の資産が海外に逃げることを封じ金融市場は鎖国が続いている。
海外にはたくさんの投資商品があり自由に選択できるが、日本では投資商品が限定的で、しかも証券会社や銀行などの手数料は他国と比べて非常に高い。国の借金は増え続けており、国債を日本の金融機関に持たせ国債が暴落しないように国はバランスを取っており、その見返りに国内の金融機関を守るために法律で規制している。

日本は自然豊かで治安も良く、長い歴史に裏付けされた素敵な文化を持つ国だが、このまま社会主義国のような状態が続くのであれば、日本を離れることを選択肢に入れなければならない。そのためには更に自分を磨き、自分に投資をしなければならない。

活動的な春がやってきた。
僕も将来の自分のために就活中の学生に負けないように自分を磨こう。

written by 彦之丞

2018年03月23日

お彼岸で墓参りに出掛けご先祖に線香をあげ手を合わせた。その後、先日亡くなった叔母の納骨のため教会に出掛け讃美歌を歌った。仏教、キリスト教が入り乱れて頭が混乱しそうだったが、日本は宗教が自由だから良しとするか。
古くから日本人は異なる文化を多く受け入れ、その文化を独自に進化させてきた民族なのだが、よくよく考えると日本人にはあまりポリシーが無いのかもしれない。日本の年間行事はヘンテコで、年初めに正月を祝いおせちを食べ、2月のバレンタインデーでは大切な人にチョコをプレゼントする。彼岸には先祖に手を合わせるために墓参りに出掛け、お盆には仏壇に手を合わせる。そしてクリスマスにはサンタが来ると喜んで、ケーキを食べる。最近はハローウィンまで定着し、仮装して大騒ぎだ。また結婚式もクリスチャンでもないのに教会で挙げ、葬式では坊さんがお経をあげて戒名を頂く。何とも不思議な国民だ。

現在、世界中でたくさんの火種がくすぶっている。中国では習近平の独裁政治が長く続くようで、ロシアのプーチンも選挙で再選を果たし四半世紀も政治の頂点に君臨する。現在、中国やロシアは多くの国と関係がギクシャクしている。またアメリカではアメリカファーストを掲げるトランプが狂った政治を行い、世界各国からの輸入品に関税を掛けようと叫んでいる。また最近では北朝鮮問題で対話主導のティラーソン国務長官が解任され、北朝鮮との首脳会談はどうなるのだろうと心配している。
その中、日本の政治は森友問題で安倍政権が大問題になっているが、そんなことに時間を割いている暇はあるのだろうか。確かに自殺者まで出ているので、しっかりと経緯や事実確認を行わなければならないのだが…。

先日、ある本を読んだ。日本人は与えられた問題を解くのは得意だが、自ら問題を設定することが下手で、日本企業は欧米企業が設定したテーマに追いつくだけの時代では最強だったが、今の時代のように自らがテーマを設定しなければならない時代では、日本企業は世界から取り残されると、辛辣なことが書かれていた。要するに将来進むべき道を自ら論理的に考えることができず、問題や課題を与えられなければ、前進できない民族のようだ。

AI、ロボット、宇宙ビジネスなど世界の国は未来のテーマをきちんと設定し、たくさんのイノベーションが起こり、技術革新は速度を増し広がっている。その中で日本は森友問題で政界もメディアも大騒ぎだ。
日本人は単に祭り好きの目出度い民族なんのかもしれない。

written by ベルハルト

2018年03月16日

週末に以前勤めていた会社の上司が来福し数年ぶりに会食をした。
以前、彼は東京から福岡に単身赴任しており、僕が広告の業界で駆け出しの頃にマーケティングなどの知識、それに論理的に思考することなど多くを教えてくれた。
また公私ともに随分とお世話になった方で、僕の人生において良い影響を与えてくれた一人だ。(悪い影響を与えるアホな上司もいたが…)
彼に随分とお世話になったので、僕は最大級のおもてなしをしようと福岡で名の通った一流の店を予約した。お互い年齢を重ねているので、そうお酒を飲まないだろうと思っていたが、彼が河豚のひれ酒を注文したことでお互いの肝臓にエンジンが掛り、日本酒を随分と頂きほろ酔いに。
彼は料理の一品一品に舌鼓を打ち満足していたので、僕は多少恩返しができたと嬉しく思った。

過去の記憶は駆け足で遠くへと過ぎて行くが、上質な時間と旨い酒は過去の記憶や意識を蘇えらせてくれるのだろう。
翌朝、目を覚ますと、ふと当時のことを思い出した。

彼が単身赴任を終え東京に戻ることになり、僕は送別会の幹事を引き受けた。
まず彼の送別会のポスターを制作し、取引会社にポスターに社名を告知するので協賛してほしいと脅し、協賛品を提供してもらった。
更に取引先の制作会社も脅し、彼を囲んだたくさんの思い出の写真を映像にしてもらった。

送別会当日はソファー付きのリムジンバスをチャーターし、馴染みの飲食店にテイクアウト用の料理を用意してもらい、その料理と酒をリムジンバスに積み込み車内を飾りつけた。

最後にリムジンバスの外のフロントに彼の名前の入った横断幕を結び付け、送別会の準備は整った。
そしてリムジンバスに仲間全員が乗り込むと彼との待ち合わせ場所へ向かった。
待ち合わせ場所で彼は横断幕がはためくリムジンバスを見て驚いていた。
彼がリムジンバスに搭乗すると走るリムジンバスの中で宴会が始まった。
大騒ぎのリムジンバスはトワイライトの福岡の湾岸道路を走って行く。
リムジンバスの中ではいくつかイベントが行われ大いに盛り上がった。
そしてリムジンバスが帰路に向かうと、制作していた映像を車内のモニターで放映した。
確か映像のBGMはイーグルスの「ラストリゾート」だったと記憶している。
その映像を見ながら彼は感極まったのか、涙をにじませていた。
最後にリムジンバスのフロントに結び付けていた横断幕を彼にプレゼントした。

彼はあの横断幕を今でも持っているだろうか?次回再会することがあれば尋ねてみよう。

上質な時間と旨い酒でないと過去の素敵な記憶を思い出すことはできないのかもしれない。

written by マックス

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