お得意先の周年事業の準備などで慌しい日が続いている。そこに次から次へと仕事が舞い舞い込んで来きており、心身ともに負荷がかかっている。仕事は面白いもので、慌しくなると更に仕事が仕事を呼んでくる。心身に負荷がかからないように年間でバランスよく仕事を頂ければ良いのだが…お得意先の都合なので仕方がない。しかし仕事が無く時間を持て余しているわけではないので有難い。
僕の叔母は東京で上場企業の営業として定年まで第一線で仕事をこなした。彼女は独身だったので定年後は自由に友人と世界中を周り楽しんでいたようだ。しかし高齢になると旅に出かけることはもちろん、自宅から出かけることも減り認知症を発症してしまった。結局、僕の母が姉である叔母を引き取ったが、叔母はみるみるうちに弱っていく。
そんな姿を見ていると、明日は我が身のように感じてしまう。人間はあまりに多くの時間を持つと、心身ともに弱ってしまうのだろう。そう考えると、過労死するほど仕事をする必要はないが、緊張感が多少あり脳を活発にさせながら仕事をすることは良いことなのだろう。
慌しい時間が続くと、のんびりした時間を求めてしまうが、逆にのんびりした時間が続くと慌しい時間を求めてしまう。時間もお金も同じ性質を持っているようで、時間もお金も程よく、バランス良く持っていることが大切なのだろう。ホンダのCMのコピーではないが「最高にちょうど良い」ぐらいがベストだろう。
僕もいずれ仕事を辞めるだろうが、その後の生き方をしっかり考えておかないと、叔母のようになってしまうかもしれない。いくつになっても最高にちょうど良く仕事や活動を行わなければならない。
written by ゴンザレス
日本の代表する大企業であるトヨタ自動車が焦っている。
僕が若い頃は多くの若者がスポーツカーに憧れ、車を保有する事がひとつの夢だったが、今の若者は車に憧れは無く、スマホを片手に安く簡単にカーシェアリングを利用しているそうだ。今では一日に世界中で約300万人がカーシェアリングを利用していると言う。そして数年後には世界の車の保有台数は今の半分になると予測されており、車の所有を前提にしたビジネスモデルは崩壊すると言われている。
自動車産業は日本の基幹産業で、どの産業よりも関わる企業が多く裾野は広い。今の保有台数の半分になると大企業であるトヨタ自動車も揺らいでしまうだろう。リーマンショックで破綻してしまったアメリカのゼネラルモータースはトヨタ自動車との熾烈な販売戦に敗れ、今は販売台数を追いかけず移動のためのサービスを提供する会社へと大きく舵を切り、カーシェアリングに積極的に参入している。
また近い将来、自動車は自動運転になるだろう。当然、タクシーも自動運転になり、タクシーにはラッピング広告が施され、車内では広告を見せ、走るメディアに変貌し広告費を賄えることになる。そして乗車料は今より随分と安価になるか、もしくは無料になるかもしれない。そうなればタクシーの利用が多くなり、個人で自動車を保有することは必要なくなってしまう。
先日、広告業界の近い将来を想像したが、近い将来、自動車業界にも大きな変化が訪れそうだ。技術の進歩は大きなパラダイムシフトを繰り返し、時代は様変わりしていく。そして大きなパラダイムシフトは人間の仕事を180度変化させてしまう。
将来、生き残る業種はどのようなものだろうか。また将来どのような企業が生き残っていくのだろうか。
written by マックス
最近、自分の思考を意識的に観察するようにしている。
思考を観察していると、寝ているとき以外の多くの時間を思考が頭の中を占拠している。また思考は僕の過去やまだ見ない未来を自由に行き来し、今現在に居ないことが多いようだ。これは今現在を実感して生きていないことになる。
思考があたかも僕自身をコントロールしているように錯覚してしまうが、多くのことを思考することで、起きてもいないことまで思い巡らせ、マイナスの思考が頭をよぎることもある。これは思考することの罠なのかもしれない。
また世界中にはありとあらゆる情報が氾濫しているので、その情報によって思考は更に敏感になり活動を広げ、多くの思考が頭の中を占拠することになる。世界中の大多数の人が自らの思考に占拠されて、本物の自分と錯覚し毎日を過ごしているのだろう。
この思考を意識的に停止させなければ、本来の自分ではなくなってしまい、敏感なはずの五感を活用できなくなってしまうように感じる。自然の中に出かけることや旅に出ることで、思考よりも五感を活用でき、今現在を強く感じ生きていることを実感するのではないだろうか。
例年、梅雨入りが発表される6月は、まとまった雨は非常に少なく晴れの日が多く過ごし易い気候が続く。梅雨入りしたことで多くの人のメンタル面は落ち込んでいる。また6月は出費の続いたゴールデンウィークの翌月でありボーナスの支給前なので、財布の紐は固く多くの人は外出を控える。気候も良く閑散期なので自然の中に出かけることや旅に出かけるにはベストシーズンだ。
思考することを止め、この気候の良い時期に山にでも出かけたいのだが、ここのところ仕事もプライベートも慌しい日が続いているのでなかなか難しい。今週は自宅で思考することを止め、今を生きていることを実感するために静かに瞑想でもしてみようかと考えている。
思考は所詮生きるための手段で、思考の罠にはまってはいけない。
written by モンコ