慌しい生活が続いている。
慌しい生活になると記憶力が大切だ。この記憶は日頃の訓練が必要になる。
当社にネット依存の若いスタッフがいる。「あれ、どうなった?」と尋ねると記憶してないようで、直ぐにパソコンに向かってスケジュールなどを確認する。以前、ブログに書いたが、パソコンは上手に利用しないと、逆にパソコンに牛耳られてしまう。そして思考力や記憶力まで低下してしまう。
その若いスタッフが仕事のメールをやり取りしているので、彼のパソコンを覗いてみるととにかくメールの文章が多い。メールを1件送るだけでも数分かかってしまい、1日に何件もメールのやり取りをすると数時間かかってしまうだろう。電話で済ませればあっという間なのに…。
そのスタッフに社内の新しいルールを示した。
「ノーパソコンデーを毎週水曜日に設定し来週から実施する!」
彼の顔色が変わった。そして僕に向かってこう言った。
「毎週水曜日、僕は何をすればいいんでしょうか?」
「営業なんだから営業するに決まってるだろ!」
「今までパソコンのない生活はしたこと無いんですが…」
僕はタバコやお酒が大好きなので、そちらは依存症だ。しかし彼はネット依存症だった。
一度、病院で収容されネットから隔離しなければならないのかもしれない。
ネット依存症が断ち切るとどんな禁断症状がでるのだろう(笑)
written by 彦之丞(ひこのじょう)
『パレートの法則』は多くのことに当てはまるようだ。
パレートは19世紀のイタリアの経済学者で、イギリスにおける所得と資産の分布を調査した。すると人口の僅か20%の人たちに資産総額の80%が集中していることに気づいた。更に調べると、この傾向は時代も国も問わず世界中で繰り返されていたのである。
そして驚くことに、この法則は所得と資産の分布だけではなく、他の多くの事柄にも当てはまることがわかった。このパレートの法則がその後ABC分析へと変化していった。
例えば小売店では20%の商品(アイテム)で80%の利益総額を稼いでおり、20%の顧客数で総利益の80%を稼いでいる。小売業を経験したことのある僕は、このことがよく理解ができる。また20%の優秀な営業スタッフで企業の80%の利益総額を稼いでいる。更に、1日の集中した業務時間の20%で80%の仕事をこなしている。もっと言えば人生の濃い20%の日数で充実した80%の人生を生きていることになる。如何に人間は無駄な時間を費やしているのだろう…。
多くの人が多忙を極めたように生活しているが実は無駄が多い。確かに組織や企業が大きくなると上司に対して報告や、申請などの書類も増えてしまい生産性が落ちてしまう。そう考えると、組織や企業内でのルールやシステムはシンプルが一番だ。
頭の中に『パレートの法則』を常に浮かべシンプルに生きることが大切だ。
『Simple is best !!』
written by SDB-1
数人で食事をしている際に、残りの一切れをみんなで譲り合う姿をよく目にする。
特に若い女性の食事会ではよく見かける。また会社の上司と部下が集まった食事会でも、上司が部下に気遣い、また部下も上司に気遣い残った一切れを譲りあっている。どちらも傍から見ていて微笑ましい光景だ。
しかし、こと金銭授受に関してはそんなことは無いようだ。
金銭授受に関して、受け取る側は一度断ったとしても、再度勧めると素直に受け取るものだ。逆に頑なに最後まで断る人をあまり見たことがない。
最初に断るのであれば、最後まで頑なに拒めば格好良いのだが…。そこには本音と建前があるのだろう。喉から手が出そうなくらい欲しいものでも頑なに断り、欲を飲み込むくらいの精神に憧れてしまう。果たして僕はできるだろうか…
ボーナスの支給額を確定する際に、目標数字を達成していないスタッフに今後の期待を込めて多めのボーナス額を何度も提示したことがある。その際、初めは「そんなにいただけません」と拒むものの、再度その金額を勧めるとすんなり承諾し感謝に溢れる顔になる。しかし多くもらったからといって、その後の行動に変化が現れないから驚いてしまう…
僕の後輩たちは自分の値打ちを正確に理解し、その値打ちを自信をもってきちんと言える人になって欲しいと思う。また自分の値打ちが低い場合はそのことを真摯に受け止め、自分の値打ちを引き上げる努力を精一杯して欲しいと思う。
当然のことながら、食事の最後の一切れと金銭への欲では大きな違いがある。
written by マックス