人類の願望だった寿命は延びいつの間にか人生100年と言われるようになったが、長い時間を生きるための生活費も増えることになった。僕の親父が現役の頃は当たり前のように55歳が定年だったが徐々に定年は延び、今は70歳まで雇用することを政府は企業の努力義務としている。長く働くことが社会貢献や誰かのためになると価値を見出している方もいるが、生活のために仕方なく働いている方も多い。
生活するために働くのではなく、楽しむためや充実した時間を送るために働くのであればとても素敵なのだが、周りを見ると多くの方は生活のため生きるために仕方なく仕事をしているようだ。そうならないためにもこれからは若い頃から老後を見据えて若いうちから準備が必要だ。
若い頃は金銭的に余裕がないが老後までの長い時間があり、その長い時間を最大の武器にすることが大切だ。少しずつで構わないので余裕資金を作り若いうちから投資を行うべきだろう。今はiDeCoやNISAなど少額で始められる投資商品もあるので大きなリスクを負わずに時間を味方にして継続的に投資ができる時代だ。
長い間、投資をしていると短期的には大きな上昇や下降を繰り返すが、長期的には必ず成長していくだろう。そのためには毎日の生活の中で無駄を省くことが大切で、毎日コンビニに出掛け無駄な物を購入しないことや、無駄な人との付き合いを止める必要がある。無駄を省くことで若い人でも月に1万円ほどは投資することができるはずだ。仮に毎月1万円を投資することで年間に12万円を投資することができ、30年も継続すれば360万円を投資できる。この金額を年利3%で運用すると30年後には繰入後元金は約560万円になり、年利利率4%だと約660万にもなる。年齢とともに徐々に余裕資金も増えると投資に充てる金額も増やすことで雪だるまのように組入後元金は大きくなっていくだろう。
兎に角若いうちから時間を味方につけ上昇下降を繰り返すチャートを全く気にすることなく投資を継続することで、100年人生を豊かなものにすることが可能になる。今は新型コロナウィルスで不急不要な外出しないように制限されており自由な時間はたっぷりあるので、投資の知識を得るために専門書を読んでみてはどうだろう。
「生活するために働くことから、人生を楽しむために働く」若い方にはそんな人生を送ってほしい。
先週の金曜日に事務所の引越を行い在宅勤務による完全テレワークを始めた。事務所には個人的な荷物は殆どなかったが帳簿などの帳票関係が多くあり、自宅に運び片付けるのに時間が掛り、パソコンやプリンターなどの設置にも思いのほか時間が掛かった。日常生活を取り戻すにはもう少しかかりそうだ。
在宅勤務を始めて間もないが、在宅勤務の良いところは朝食を食べリビングのドアを開け仕事部屋に向かうと数歩ほどで辿り着く。また仕事を終えてリビングに戻るのも数歩なので、まるでドラえもんの「どこでもドア」を利用しているように感じる。通勤時間や交通費を完全に省くことができる上、自宅で昼食を取るので昼食代も掛からずとにかく財布に優しい。
多くの時間を自宅で過ごすことになると運動不足が気になるが、愛犬Q次郎を毎日散歩に連れて行くので健康的な生活が送れそうだ。在宅勤務を始めた当初、愛犬Q次郎は毎日僕が自宅にいることが不思議に思っていたようだったが、今では仕事部屋にやって来て僕の膝の上に座ってパソコンの画面を眺めている。
長い間、事務所で働くことがごく当り前で夜遅くまで仕事をすることもあったが、新型コロナウィルスは多くの人の常識を大きく変えた。今思うと、職場に通っていた毎日が一体何だったのだろうかと、首を傾げてしまう。常識を抜け出しもっと早く在宅勤務を行うべきだったと今は思う。また在宅勤務は人との関りや繋がりを大きく変え無駄な人間関係は随分減った。これからは心の通った真の付き合いだけが残っていくことになる。
新型コロナウィルスによって世界中が翻弄され混乱しているが、逆に今まで当たり前と感じていたことを覆し、新たな視点で世界を見ることを教えてくれたように思う。これからは今までの常識が間違っていないか常に考えることで、新たなライフスタイルやサービスが生まれていくだろう。
いずれ在宅勤務に慣れると、一カ月の中で慌しい時期とのんびりできる時期がはっきりと区別できるようになり今年の目標に掲げた「旅に出る」こともできるようになるはずだ。
「早く旅に出ような!Q次郎!」
昨年は新型コロナウィルスの影響で時短勤務や在宅勤務により事務所で業務を行うことは殆どなかった。時短勤務や在宅勤務を行うことに後ろめたさや不安はあったが、数カ月続けるとその気持ちは無くなり、逆に以前のように事務所で働くことに違和感を覚えた。そして昨年の秋頃から今後も事務所が必要なのか考えていたが、変化していく時代の流れに沿って事務所を退去し完全テレワークで業務を行うことにした。
事務所を退去する旨ビルの管理会社に伝えると、直ぐに不動産会社の方からこのビルの界隈で事務所を探している方がいるので内見させてほしいと連絡を受け、不動産会社の方と事務所を探している方が事務所に訪ねて来た。二人ともマスクをしていたので顔を認識することが出来なかったが、事務所を探している方の声は、以前、耳にしたことがあったので、僕は彼に事務所を案内しながら質問した。
「あの~失礼ですが、コロナ禍で事務所を探しているとは、どのような業界で働いているのですか?」
彼は笑いながらこう言った。
「実はコロナで大きな影響を受けた旅行業界です」
「それは大変ですね~」
「そうなんですよ。随分と影響を受け今では社員の多くはテレワークをしており、今の事務所よりコンパクトな事務所を探しているんですよ」
やはりその方の声には聞き覚えがあったので名前を尋ねた。
「あの~失礼ですが、お名前は何とおっしゃるんですか?」
「○○と言います」
「え~」
何とそのお客さんは、僕が若い頃にお世話になり面倒を見てくれたお得意さんだった。彼は僕がこだわった造作物や什器を気に入ってくれ、僕が提案した居抜きで事務所を譲ることに彼は承諾してくれた。僕は事務所を原状回復する必要はなくなった。
いよいよ来週末に僕の思い入れの詰まったこの事務所を出て在宅でのテレワークが始まる。愛犬Q次郎を膝の上に乗せ仕事をしよう。
来週は事務所引越しのためブログはお休みです。