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2021年06月18日

高齢者への新型コロナウィルスのワクチン接種が進んでいるが、ワクチン接種を行う大型接種会場では予約に空きが目立つと言う。その理由にワクチン接種による副反応を警戒し、接種に慎重な人や接種を拒む人がいるからだと言う。僕も以前は開発されたばかりのワクチンに信頼することができず、副反応も気になりワクチン接種を迷っていたが、妹家族が新型コロナウィルスに感染し、その様子を目の当たりにしたことで、今ではワクチン接種を希望している。

妹家族はゴールデンウィークに新型コロナウィルスに感染し、中でも症状が重かったのは妹と妹の旦那だった。妹は38度弱の熱と倦怠感が続き、妹旦那は39度の高熱が10日ほど続いた後、酸素濃度が大きく低下したことで救急車に搬送され、新型コロナ感染者の受け入れ病院に入院した。妹旦那は肺炎を起こしていたようで、入院すると直ぐに集中治療室で治療を受け、新型コロナウィルスの治療薬であるレムデシビルを投与された。そして主治医は妹に連絡してきてこう話した。
「ご主人は重度の肺炎なので、お骨になって自宅に戻ることになるかもしれません。覚悟しておいて下さい」
新型コロナウィルで亡くなると、感染予防のため家族や親類は亡くなった方の死に顔を見ることも葬儀に立ち会うこともできず、火葬され遺骨で自宅に戻ってくる。妹はその連絡を受け、泣きながら僕に連絡をしてきた。

また新型コロナウィルスに感染し重傷だと妹の旦那のように入院し治療を受けることができるが、軽症だと自宅療養になり感染していない家族も濃厚接触者に当たるため外出することは一切できない。家族全員、外出できずに自宅で10日間も釘付けになり、不安の中、悶々とした生活を送ることになる。
幸いにも妹家族は全員回復し、入院していた妹の旦那も無事に退院できた。今では皆、後遺症もなく日常生活を送っている。
そして来週、ゴールデンウィークに妹家族の家に遊びに出掛け、そこで運悪く新型コロナウィルスに感染したお袋が退院してくる。お袋は新型コロナウィルスに感染し、妹の家で療養中に転倒し運悪く肋骨を3本骨折し入院している。(何とも悲惨だ…)

僕は身近で新型コロナウィルス感染による悲惨な生活を目の当たりにし、できれば日本中の人がワクチンをしっかり接種し、新型コロナウィルスに感染に備えて欲しいと考えている。新型コロナウィルスの感染はワクチンの副反応よりもリスクは格段に高いと思う。

2021年06月11日

日露戦争で偶然にも日本が勝利したことで日本は自らの軍事力を過信し、その傲りから第二次世界大戦へ突き進んでしまう。そして戦略よりも精神論で戦い続け元寇襲来時のように神風が吹くと願ったが、結局、日本は多くの犠牲を払い敗戦した。
戦後、日本は焼け野原から奇跡の復活を果たし経済大国へと急成長しバブル経済に沸くが、バブルが弾けた後も、日本は自らの経済力を過信し、その傲りからグローバル化の波に乗り遅れ、今では先進国と言えないほど落ちぶれている。
コロナ禍にある現在、先進国では新型コロナウィルスのワクチン接種は進み、徐々に規制も緩和され出口が見えてきているが、日本ではワクチン接種は遅れワクチン接種率は先進国の中で最も低く緊急事態宣言は今も発令されたままだ。そして来月予定している東京オリンピックは開催するのか、しないのか、今も揺れている。
また日本の政界を見渡しても相変わらず贈収賄など金銭問題が蔓延っており、未だに忖度など妙な慣わしが強く、政界や官僚はもちろん、企業でも上司の顔を伺いながら仕事を行う文化が根付いている。日本人は一体、誰のために仕事をしているのだろうか? 日本は昔と何も変わっていないように思える。

先週、改めて映画「連合艦隊司令長官 山本五十六」を観た。
山本五十六は新潟県長岡市の出身で中学を卒業後、海軍兵学校に入学し日本海海戦に参加した。その後、アメリカ駐在武官としてアメリカに渡り英語を学ぶためハーバード大学に留学し、欧米諸国を巡ってワシントン軍縮条約後の各国の実態を視察している。
世界を見聞した山本五十六は資源や国力に大きな差があるアメリカと戦争になれば日本は敗戦し国が滅びると考え、アメリカとの戦争を避けるために奔走する。しかし当時の政府と軍、それに日本世論は日露戦争に勝利した傲りから戦争へ傾倒し、ついにアメリカとの戦争に突き進んでしまう。
その激動の中、皮肉なことに山本五十六は連合艦隊司令長官に任命され、真珠湾攻撃を敢行しアメリカ戦の指揮を執った。しかし山本五十六はアメリカと講和による早期終戦を望み、そのことを念頭に作戦を立てている。
映画では役所広司演じる山本五十六が、戦争を煽る玉木宏演じる若い新聞記者にこう語る。
「目と耳と心を大きく開いて世界を見なさい」
これは日本の若者に井の中の蛙ではなく、小さな島国の日本を飛び出し世界を見聞し、正しい歴史を学び、正しい未来を築いてほしい。そして同じ過ちを繰り返すことなく誠実で強い日本を築いて欲しい。
この言葉は山本五十六が未来の日本人に向けたものだろう。

2021年06月05日

トレーニングジムには「In Body」と言う体成分を分析する計測器があり、その計測器に裸足で立ち左右にあるスティックを握ると、15秒ほどで体重はもちろん、体内の水分、タンパク質、ミネラル、体脂肪などが測定でき、さらに体の部位の筋肉量や脂肪量なども測定できる。
トレーニングジムに通い始めた日に「In Body」で体成分を計測したが、体脂肪率は標準値を上回り、筋肉量も標準値の枠内ではあったが低い値だった。2か月が経ち、再び「In Body」で体成分を測定すると、結果は改善されていたが、劇的に変化したわけではなかった。そこでパーソナルトレーナーにアドバイスを貰った。
「あんまり筋肉量が増えてないんやけど…」
「筋肉量はそんな短時間で増えませんよ」
「でも、〇〇のCMでは2カ月で劇的に変化しよるやんか?」
「あれは食事も徹底管理しているからですよ」
「そうか~俺は毎日晩酌するし、ほとんど食事制限してないもんな~」
「あんな風に食事制限して短期間で体を作ってもリバウンドは起きるし、体に疲労が溜まります。In Bodyの数値を見る限り順調に体ができていますから、全く問題ないですよ。目的は運動不足の改善でしたよね?」
「そうやけど、頑張って通いよるけん、もう少し筋肉も付けたいんよね~」
「それではトレーニングメニューを見直し、各部位ごとに集中してトレーニングしましょう。筋肉を増やすにはプロテインなどのタンパク質やカロリーしっかり摂って下さい!」
僕のスポーツジムに通う目的が変わりトレーニングメニューも大きく変わった。

トレーニングジムに通っていると、皆、それぞれ目的を持って通っているようだ。ある年配の男性は脳梗塞で倒れたのだろうか、半身に麻痺がありリハビリのためなのか、毎日、懸命にスポーツクラブに通っている。またマッチョな体の女性はやたらと体を露出したウェアを着て、周りに自慢げに筋肉を披露しているように見える。(マッチョな人はやたらと壁面ある鏡を意識し、鏡に映る自分の肉体をうっとりと眺める傾向があるようだ)そして「キャーキャー」と騒ぐ二人の若い女性は、マッチョな彼氏でも探しに来ているのだろうか。

早速、僕は張り切って新しいハードなトレーニングメニューに精を出した。
翌日、僕は微熱が出て筋肉痛になった…。

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