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2021年08月06日

以前、福岡に単身赴任し一緒に仕事をしていた取引先の方から連絡を貰った。彼は数年前に名古屋の本社に戻ったが、今月末に定年を迎え退職するため挨拶で来福すると言う。そこで一緒に酒を飲みながら昼食を取ることに。

店に入り生ビールを注文すると、新型コロナウィルスの感染拡大でまん延防等重点措置が福岡で発令されておりアルコールは提供できないと言われたが、交渉すると意外にも簡単にお酒を提供してくれたので、冷えた生ビールで乾杯することができた。
彼に定年後、どうするのか尋ねると、現在働いている会社に残り雇用を延長することもできたそうだが、延長すると契約社員になり給与が随分下がるので、退職し親類の食品問屋に再就職すると言う。
「へ~、全く畑違いの業界ですね?」
「うん。この歳で丁稚奉公やな。これからの広告業界は不透明やし、ネット広告など変化が速くてこの歳ではもう付いて行けんよ」
「確かに変化が速いですよね…」
「子供は独り立ちしているし、家のローンも終わったんでのんびりしようかと思ったけど、毎日やることもなくボーっと暮らすとボケるんじゃないかと思って、親族が経営する会社にお世話になることにしたんよ」
「少しゆっくりすればいいんじゃないですか?」
「いや~。飲み仲間で定年してのんびりしとる奴がおるんやけど、たまに飲みに行くと、寂しいのか、人が変わったように話し出し、毎回ベロベロに酔っぱらって潰れるんだわ。そいつ見ていると、元気なうちは社会と接点を持ち働かないといかんと思ったんだわ」

定年後に何もやることがない人はボケてしまうと言うが、きっとボケる人は亭主関白で、家事は全て家族に任せ家のことは何もしない人だろう。また定年したことで燃え尽き症候群のようになり、生きる目標がなくなった人なのだろう。
定年後は人生の目標を再設定し、毎日計画的に過ごすことが必要だ。そして積極的に家事にも参加しポジティブな生活を送る必要がある。別れ際に僕は彼にこう言った。
「今までご苦労様でした。第2の人生頑張って下さいね!目標をもって毎日、ポジティブに過ごして下さい!」
彼は笑いながら軽く手を上げタクシーに乗り込んだ。

来週のブログはお休み!皆さん新型コロナと猛暑にくれづれも気を付けて下さい!

2021年07月30日

延期されたオリンピックが始まり、世間ではオリンピックの話題で盛り上がっているようだ。小学生の頃は前日放送されたテレビのアニメやバラエティー番組の話題で友人と盛り上がり、中学や高校では友人のことや部活の話題で盛り上がった。社会人なると友人とは仕事の話題に変わり、成長の過程で話題も大きく変わったが、いつまでたっても他人の話題が大好きな人がいる。僕の取引先にもやたらと他人の話をする人がいる。
「〇〇さんが仕事を辞めたそう…」
「○○さんは仕事がトラブったそうで…」
「〇〇さんと〇〇さんの仲が上手くいってないようで…」
「○○さんが離婚したそうで…」
このタイプの人間は表敬訪問と言い、突然、事務所を訪ねて来ては長時間、他人の話ばかりするので付き合うのが大変だ。このタイプの人間はきっと自分に自信がなく情報も乏しいうえ会話力もないので、他人を話題に出すことで少しでも自分に興味を持ってもらおうとしているのだろう。当然、このタイプの人間は僕のことも他で色々と話題にしているだろうから、僕は自分のことを多くは語ることはせず、仕方なく相槌を打ちながら話に付き合っている。

このタイプの人間は田舎に住んでいる人に多いように思う。田舎は都会と比べて刺激的なことや話題が少なく近所付き合いが多いので、近所でいつも井戸端会議のように他人のことを話題にしているのだろう。このタイプは女性に多いと思っていたが、年齢を重ねたおっさんにも意外と多い。またこのタイプの人間は仕事ができないように思う。仕事ができない人間は仕事のできる人間と比べ仕事量が少ないので、時間に余裕があるのだろう。逆に仕事のできる人間は効率良く仕事をこなさないと自分の時間を作れないので、他人の話に首を突っ込んでいる暇はない。

在宅勤務を始めて半年になるが、良かったことのひとつに他人の話ばかりする人間と会うことが無くなったことだ。在宅勤務を始めると人との関りが減り、逆に自分の時間が増えるので自分のペースで毎日を過ごすことができる。僕は在宅勤務向きのようで、比較的涼しい早朝から午前中に仕事終え、空いた時間でスポーツクラブに通い読書や映画を観て過ごしている。
きっと他人の話題が好きなタイプは在宅勤務が不向きだろう。

2021年07月16日

例年より早く福岡は梅雨明けし、僕の大嫌いな暑い夏がやって来た。これから2カ月も暑い日が続くと思うと憂鬱だ。
新型コロナウィルスの流行で昨年開催される予定だったオリンピックは1年延期され、いよいよ来週開幕する。オリンピック期間中、東京は新型コロナウィルスの再拡大で緊急事態宣言が発令され、オリンピック競技の殆どが無観客で行われるため盛り上がりは欠ける。そうまでしてオリンピックをやらなければならないのだろうか?新型コロナウィルスが収束してからでも良いのではないだろうか?
オリンピックは「平和の祭典」と言われるが、新型コロナウィルスの影響で飲食店や観光業は客が激減し火の車のような状態で、さらに職を失った人も多く果たしてこの時期が平和と言えるのだろうか?
オリンピックを運営するIOCや大手広告代理店などはボランティアで活動しているわけではなく利潤を追求し、コロナ禍の緊急時にオリンピックを強行することに多くの人が疑問を抱き、深い闇に包まれたオリンピックを多くの人が胡散臭いと思い始めた。

ひと昔前、テレビは手軽に情報を入手する手段で家庭の娯楽でもあった。しかし今はインターネットが普及し、家庭では個別にオンデマンドで動画やゲームを楽しむ時代だ。その時代に世界中をひとまとめに考え、テレビ放映によって利益を上げることは時代錯誤だ。しかも新型コロナウィルスが収束していない緊急事態宣言下で行われるのだから非難されても当然だろう。
また政府も国民の安全を真っ先に考えるのではなく、オリンピックありきで物事を考え、オリンピックを中止することなく開催へ突っ走ることは、先の大戦に突入する頃の日本政府によく似ており重なってしまう。先の大戦は政府が戦争を強く望み、そして世論も戦争へと傾倒していった。

これからの時代はオリンピックの運営のように閉ざされたものではなく、全てがオープンで開かれたものでなければならない。また多様性を理解し全てを大きな集団で考えず、小さい集団や個人を理解した考え方が必要だ。

一体、人口減少が加速する日本で膨大な税金を投入し建設されたオリンピック施設は、これからどう利用していくのだろうか。そして全てが負の遺産になってしまうと誰が責任を取るのだろうか…。

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