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2013年07月12日

周りを見渡すとびっくりするくらい席が空いている。2人掛けのシートに多くのお客さんは一人で座っており、しかも2人掛けのシートのどちらも空いている席も目立つ。
飛行機や電車などに乗ると不思議なくらいいつも僕の隣にはどなたか座る。いつも圧迫感を感じ窮屈に目的地に行く羽目になる。何でだろう…。

福岡在住の僕が何故か関東のお客さんを紹介され、「いざ鎌倉へ!」(正確に言うと湘南です)今回の飛行機は行き帰り共に僕の隣は空いており、久しぶりに隣を気にせず自由に座ることができた。

湘南と聞けば海、サザン、サーファーなどと連想し開放的なイメージを僕は持っている。羽田空港からモノレールや電車を乗り継ぎ湘南へ向かった。東京から一時間ほどで湘南に着いた。時折雨が降っていたが、湘南へ着く頃には雨も上がり陽が差してきた。

打合せを終え湘南を案内していただいた。ここ湘南に住んでいる方は少し人種が違うという。隠居されてゆったり過ごしている方や、出世欲があまり無く余暇時間を大切にしているサラリーマン、サーフィンを趣味に持っている方など、要するに自由な生き方をして人生を楽しんでいる方が多いそうだ。そして湘南では全てのスーパーやコンビニに水着で入ることができるそうだ。(パジャマならどうなんだろう…)

「自由」と言う言葉は多くの人が憧れる。仕事なんか投げ出してのんびりここで暮らすのもいいだろうな。ここでホットドック屋でもしてみようか、そんなことを考えてみた。しかし「自由」という言葉の裏には「責任」と言う言葉が必ず潜んでおり、「自由」と「責任」は表裏一体だと考える。もう少し責任感を鍛えないと住む資格は無いな…。

お土産に「湘南ビール」という地ビールを頂いた。仕事に行き詰ったら飲んでみよう。湘南の自由な風を感じることができるかもしれない…。早速家に帰って冷蔵庫に閉まった。

written by エイミー

2013年07月05日

最近パワハラなどという言葉が日本中を覆っている。多くの職場で怒鳴り声を耳にしなくなった。怒鳴られることで鬱憤を晴らす上司も中にはいたことだろうが、大半は部下や後輩を育てるために仕方なく怒鳴っていたはずだ。

「若い者に酒を強要するとアルハラになっちゃうからさ~」
「アルハラ?」
「アルコールハラスメントなんだって!昔はそんなこと無かったのになぁ」
「…」(何じゃそりゃ!)

そもそもハラスメントとは「苦しめること、悩ませること、迷惑」の意。僕は会社の先輩や上司から酒を誘われると、迷惑でも断るという選択肢はなかった。そして必ずと言っていいほど付き合っていた。しかも割り勘ではなく上司が飲み代を払ってくれていた。(そう言えば一人いたなぁ、せこいのが…)そして大いに盛り上がっていた。上司や先輩は酒を飲めない部下に「戻して強くなるんだ!」そう強要していた(笑)

また上司からは大いに怒鳴られもしたが、落ち込んでいるときや仕事が決まったときなどは必ず酒を飲みに連れて行ってくれた。そこには深い人間関係や絆があったような気がする。だから頑張れた。「ハラスメント」と言う言葉は当時聞いたこともなかった。(セクハラはよろしくないが…)

職場で怒鳴り声もなく酒も誘って飲めないとなると、どうやってコミュニケーションを図れば良いのだろうか…
「君と前向きな話がしたいんだけど、Coffee or tea?」

written by マックス

2013年06月28日

行きつけの天ぷら屋のカウンターで一杯やっていると、店の奥で電話が鳴り女将さんが出
た。どうやら今からの予約のようだ。電話を切ると僕に向かって「今から元ソフトバンクホークスの〇〇選手が店に来るよ!」とニコニコしながら言った。女将さんはその選手のファンらしい。そして直ぐに電話を掛け始めた。電話の相手は常連客のようだ。直ぐにその常連客が店にやって来て、〇〇選手の座るカウンターの席を女将さんから聞き、その席の隣に座り〇〇選手を待ち始めた。どうやら大ファンらしい。

TVのプロ野球中継があることで僕は仕事の手間が増える。TVの全国ネット放送は東京のキー局から全国に発信されているため、全国ネット番組に提供しているスポンサーのCM(素材)内容をキー局に指示を出す。(例外やお得意さんの意向もあるが)
プロ野球の球団の数だけ拠点があり、その拠点にあるローカル局を中心にシーズン中はナイターが編成される。ナイターを放送するローカル局では全国番組は一旦休止となり、その時間帯に全国番組を提供している番組スポンサーのCMは、ローカル局ではナイター提供に振替えられる。そうなるとナイターを編成したローカル局にもCM内容を指示しなければならない。シーズンになるとそのナイター中継はかなりの数に上る。要するに手間が増える。(仕事ですから手間が掛かって当然です)だからあまりプロ野球は好きじゃない。

そのうち元ソフトバンクホークスの〇〇選手が店に一人で入ってきてカウンターに座った。
待っていた常連客は〇〇選手に握手やサインをお願いし盛り上がっている。そのうち常連客は礼を言って引き上げていった。店には私と私の連れ、それに〇〇選手だけになった。

ご主人と女将さんが僕と〇〇選手の仲介に入り〇〇選手と会話をすることに。お互い酒が入り多少会話が弾んだ。
「よくお酒呑まれるんですか?」と僕が尋ねると
「えー好きですねー」と〇〇選手
「日本酒ですか?」
「そうです」
「僕も酒好きで」私も相槌を打つ。そうすると
「今まで後輩にご馳走した金で家が5軒は建っただろうな~」と〇〇選手。
「……」
僕はプロ野球が放送されると手間が増えるのに…。誰のお陰でそんなにお酒が呑めるんだ!笑いながら内心そう思った。
「サインもらったら?」女将さんが僕に言った。
「……」

written by マックス

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