普段、事務所のBGMは洋楽が流れている。
先日、ユーミンの「ひこうき雲」が聴きたくなって、ユーミンの40周年記念アルバムを購入した。
僕と若いスタッフは年齢が離れており世代も全く違う。ユーミンなど知らないだろうし、古い音楽などと言われるのではないかと、恐る恐るそのCDをミニコンポへ挿入。ユーミンの懐かしい歌声がスピーカーから流れ始めた。事務所で若いスタッフの視線を気にしながら、何も無かったかのようにデスクに戻り業務を再開。
数曲が流れたあと、「何かユーミンって懐かしくて意外にいいね」と、スタッフに声を掛けると若いスタッフは笑いながら頷いた。
「ユーミン知っているの?」と、尋ねると
「母が好きで聴いていました」、「父が好きだったんで」などと返事が返ってきた。
少しホッとしたものの、スタッフの親と同じ世代なんだとしみじみと感じた(笑)
しかしデビューして40年もシンガーソングライターとして主体的に活動を続けることは大変なことだ。以前、一緒に働いていた人がこんなことを言っていた。
「お得意先の担当が若返っているし、俺のように歳が離れた人間がお得意さんを担当すると、先方も気を遣うだろうし、こっちも体力的に落ちてきているし、そろそろ現場を離れて…」
「彼の命はひこうき雲~♪」こう歌いだしてしまいそうになった(笑)
ユーミンもそう思っているのだろうか?
きっと楽しく仕事しているに違いない。大好きな仕事に年齢は関係ないのだろう。
僕も楽しく好きな仕事を続けよう!
written by マックス
見聞を広げることは大切だと思っている。たった一度の人生だし、多くの事や物に触れ体験することで、知識も身に付くし発想も豊かになると思っている。
当日の相撲の桟敷席のチケットが余っていると、お得意先の方から連絡を頂いた。仕事中だったこともあり一先ずはお断りしたものの、当社のスタッフが相撲を見たことがないということだったので、それでは見聞を広げる良い機会だと、そのチケットを頂戴しスタッフを連れて相撲に出かけた。社内研修ということにして早々に会社を出た(笑)
熱燗とつまみを早速購入し桟敷席に向かった。スタッフと熱燗をやりながら相撲を観戦する。相撲観戦が初めてのスタッフは、何やら携帯電話で誰かと話しながら手を振っている。電話が終わり誰に電話していたのか聞いてみると、相撲好きの叔母さんに電話をしていたそうだ。そして叔母に電話をしながらNHKの中継カメラに向かって手を振っていたのである。その後、彼は父親にも電話していた…。
テレビ電話やスカイプで自分の姿を見せればいいものを…。
幕内に入ると、会場内の歓声も少しずつ大きくなる。最近は外国人力士ばかりが活躍しているので、あまり相撲の人気が無いようだ。しかし大物力士の取り組みになると見入ってしまう。取り組みに声まで出てしまう。終盤の横綱の白鵬や日馬富士の取り組みはやはり迫力があった。
その日の取り組みが終わり太鼓の鳴り響く中、相撲会場を後にした。タクシーを待つ客で混雑していたので、タクシーを捜して少し冷えてきた晩秋の夜空の下を少し歩いた。
「研修が終わったから、軽く一杯熱燗でも引っ掛けて帰ろう」(笑)
written by ゴンザレス
東京出張の帰り羽田空港で搭乗時間を待っていると、アナウンスがあり搭乗カウンターの前に何やら書かれた白板が用意された。僕はアナウンスが聞こえなかったので文字の書かれた白板に近づいた。
白板にはこの便が過剰予約のため、次の便に変更してくれる搭乗客を募っていた。さらに次の便に振替えることで現金10,000円支給、もしくは7,500マイルを付与しますと書かれていた。次の便は1時間後で僕は急ぎの予定も無かったので、地上係員に振替え希望を申し出た。
「へ~時給10,000円か」(笑)
過剰予約とは、実際に搭乗できる数を超える乗客の予約を受け付けることで、たとえ乗客が乗り遅れたり、実際にやってこなかったりした場合でも、水増しで予約しているので満席に近い状態で運行することができる。しかし予約した客が全員やってきた場合は航空機では過剰販売になってしまう。
そうなると航空会社は、便を振替えてくれる人を募り、振替便を手配。そしてアップグレードのシートの提供や、ボーナスマイレージの付与や金銭補償を行うことになる。このような特典を提供したとしても、空席で運行するより満席の状態で運航する方が、収入を増やすことができるそうだ。
しばらくするとアナウンスが始まった。
「全員ご搭乗できるようになりましたので、優先搭乗をご案内いたします。」
結局、直前になってキャンセルが相次いだのだろう。
せっかくの時給10,000円の臨時ボーナスは無くなった。
「…」
written by マックス