整髪料を買おうとドラッグストアに出かけた。レジには多くの客が列を作っていた。やっと僕の前に並んでいた女性がレジで計算される番になった。
店員が自店のポイントカードの有無をその女性に尋ねると、彼女は分厚い財布から店のポイントカードを探し始めた。後ろから何気に覗くと財布にはお札が入っているわけではなく、溢れんばかりのポイントカードが入っている。
後ろにはレジを待つ客が列を作っているのに、そんなことお構いなしで、店のポイントカードを探している。レジに向かう前にポイントカードを用意して並べばいいのに。
迷惑なやな~…。
小売業も大変だろう。ポイントカードは顧客を囲い込むためのものだが、これだけポイントカードが世に溢れると、差別化も囲い込みもあったものじゃない。ポイントカードを作るにも費用が嵩むし、普段から安売りしている店では、ポイントを付与することで更に値下げすることにもなってしまう。しかもポイントカードを一度始めると、まず止めることができない。まるで自分で自分の首を絞めているようだ。
小売業などはお客さんに低価格を訴求することで他店と差別化を図っているが、もっと他の事で差別化できないのだろうか?
レジのスタッフを全員、若い美男美女にするとか(笑)
ところで平均一人、どのくらいのポイントカードを持っているのだろう。
あの女性が持っていた財布はファスナーが弾けてしまうほどの厚さだった。あれだけ厚みのある財布を持つだけでかなり重いだろうに。
そのドラッグストアで僕が買物すると決まって店員とこのやり取りがある。
「ポイントカードお持ちですか?」
「いいえ」
「お作りしましょうか?」
「結構です」
店員は怪訝な顔をする。
written by モンコ
今年は社内旅行でフランスに出掛ける予定だった。
親しい取引先の方がフランスのパリでイベントを行うので、そのイベントを見学し、その後、モンサンミッシェルまで足を伸ばす予定だった。移動はトルコ航空、成田発イスタンブール経由パリ着で計画されていた。
今年に入ってパリの新聞社がテロリストに襲撃された。またシリアでは二人の日本人がイスラム国と名乗るテロ集団に拘束され、一人が殺害されたようだ。
パリで僕らが見学するはずのイベントは、襲撃された新聞社に面する通りで行われる予定で、またトルコは二人の日本人が拘束されたシリアの隣国だ。
当然、社内旅行は中止になる。
本当に身勝手なテロリストには腹が立つ。
「テロリストのバカヤロ~」
ところでパリの新聞社のテロを予測することは難しかったと思うが、危険な退避区域に指定されたシリアにわざわざ出掛け、拘束された二人の日本人には呆れてしまう。理由は何であれ、良い歳をした大人が命の危険を承知で行ったのだから自己責任だろう。
もし、僕が二人の家族であれば、
「あんな危険なところに出掛けるのであれば、葬式を済ませて行け!」
と、怒鳴っている。
救出のために不眠不休で動いている閣僚や関係者を考えると、心から気の毒だと思ってしまう。本当に彼らはヘトヘトだろう。もし僕がその立場であれば、仕事が増えたと怒り狂っているだろう。
「自業自得だろ!」
世の中には本当に身勝手で無責任な人間が多すぎる。
パリが憧れのままになってしまった。
「グスン…」
written by ベイダー
ついこのあいだまで正月気分だったが、早いもので1月も後半になり新年会などの飲み会も落ち着いてきた。
先日、福岡の歓楽街である中洲に出掛けたが、閑古鳥が鳴いているような状況で全く賑わいがない。歩道には客を誘う飲み屋の客引きが目立ち、路上には客を待つタクシーが空車で列を作っている。まるで祭りの後のように感じられた。
昔、中洲と言えば多くの客でごった返していた。また帰りのタクシーを拾うにも苦労した記憶がある。少子高齢化、膨大な社会保障費、景気低迷など、多くの問題を抱える日本の姿が夜の歓楽街にも透けて見える。
あと10年もすれば随分と中洲の景色も変わっているだろう。
このあいだまで就職氷河期と言われていたが、近ごろ新卒市場は活況で売り手市場のようで、複数社から内定をもらった学生が就職先の企業を選んでいるそうだ。これからの日本を考えると慌てて就職しなくても良いのではないだろうか。
東京オリンピックが終わると、日本経済は破綻に向けて加速するように思える。また活断層の上に位置する日本は地震のリスクも非常に高い。
思い切って世界に飛び出し、語学力を磨いたり、世界を見聞して新しいものに触れたりして視野を広げるのも良いだろう。そして世界で生きるための技術や貪欲さを身につけたほうが良いのではないだろうか。
戦後、日本の復興は奇跡と言われる。日本復興のために多くの日本人が汗を流し懸命に働いた。しかし、それだけで復興できたとは思えない。当時の中国政府による政策の失敗や、朝鮮半島での戦争など時代の大きな力が関わっている。ひょっとすると復興は偶然だったのかもしれない。これから先、経済が成長するという奇跡は起こらないだろう。
将来、中洲という歓楽街は残っているのだろうか…。
written by キャサリン