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2015年07月17日

先週の金曜日からボランティア活動のためカンボジアの小さな貧しい村に出かけた。
お得意先がその村の学校に通えない子供たちを支援するため、小学校を建設し無償で教育を提供している。
その小学校では毎年この時期に卒業式が行われ、卒業式の準備や進行の手伝い、それに小学校の修繕を行っている。日中の気温は38度以上になる中での修繕作業は大変だ。

そもそも小学校を建設してもらい、しかも学費など全て無料で子供たちは学校に通えるのだから、日頃から親たちが自主的に小学校を修繕し大切に使うべきだと思う。

子供たちの眼は皆輝いているが、大人たちはどこか悲しい眼をしている。仕事をしているわけでもなく、僕らが汗だくになり懸命に修繕作業を行っているのを手伝うわけでもなく、どことなく悲しい眼でぼんやり僕らの作業を眺めている。
日中暑いので動きたくないのか、それともポルポト政権時代の恐怖が今も脳に刻まれていて生きる力を削がれたのだろうか。

数年前、大地震が日本の東北地方を襲い甚大な被害が出た。
家族も住む家も亡くした多くの被災者を助けるために、日本中から多くのボランティアが救援に駆けつけた。被災者は悲しみや苦しみの絶望の中、生きるために立ち上り、ボランティアで駆けつけた人と一緒になって困難な作業にあたった。
まずボランティアを受ける側が未来を切り開く勇気を持って立ち上がらなければならいと僕は思う。

カンボジアでは子供の教育も必要だが、親に対しての教育が大切に思える。過去の悲しみを乗り越える勇気と、現状を打開し未来を切り開く力が何よりも大切だ。
来年は親を集めて説教してやろうか…。

『ちゃんとしろ!』

written by モンコ

2015年07月03日

先週末のEU首脳による協議でギリシャ問題が解決されないと、6月末にギリシャがデフォルトするリスクが高まっていた。報道では楽観論や悲観論が繰り返されていた。
僕は保有している株をその協議が行われる前に売っておこうかと考えたが、保有していた銘柄は食品や医薬品のディフェンシブ銘柄だったので、ダメージはそうないだろうと思い、週末の協議の結果を待って判断しようと、売らずに持ち越した。
そして週末に行われたEU首脳による協議はギリシャと決裂して終わった。

週が明け月曜日の株式市場はその影響で大荒れだった。日経平均は一時、約600円も値を下げた。当然、保有していた株も軒並み暴落してしまった。
「あちゃ~」
保有する銘柄の株価は急降下し含み益は吹っ飛んでしまった。更にマイナスになってしまっても僕は耐えていたが、底値がどこか分からず怖くなって仕方なく成行注文で手放すことに。

翌火曜日、僕の保有する株は反発し、暴落する前の株価にすんなり戻った。前日の下げに僕も含めて多くの投資家は慌てて投売りしたようだ。しかしこのチャンスを虎視眈々と狙っていた逆張りの経験豊富な個人投資家たちは一斉に買いに回ったようだ。
その後、投売りした株を買い戻そうと多くの投資家が買い戻しに回り、火曜日以降株価は更に上昇した。

僕は高い授業料を払い勉強するはめに。そしてよくよく考えると、メディアに振りまわされているように感じた。

株式投資はやっぱり奥が深い。
企業の業績をファンダメンタル分析し、現在の株価の推移などチャートをテクニカル分析しなければならない。また勇気を出して株を購入し、下げの場面では自分を信じ耐えなければならないこともある。
そして大衆と逆に動かなければならず、高いリスクを取ったほうがより高いリターンを得られる。

written by マックス

2015年06月26日

自宅で足の指の爪を切っていると、ふと昔の記憶が蘇った。

当時、小学校の行事で鍛錬遠足というものがあった。お弁当やおやつをリュックに入れ、水筒を下げ、距離にして往復40キロほどの道のりを歩くものだ。歩くだけの遠足なので全く費用が掛からず親にとっては嬉しい遠足だ。

4年生頃だったか、鍛錬遠足に出かけるとき親から汚れても良いように、古い靴を履いていくよう言われ、仕方なく古い靴を履いて家を出た。
集合場所の小学校を出発し片道20キロを歩き、目的地の海を眺める小高い公園に到着。目的地ではお弁当やおやつなどを食べ、2時間ほど過ごし帰路についた。
帰り道、右足の親指の爪のあたりに違和感を覚えた。然程気にしなかったが遠足を終え自宅に戻る頃には少し痛みを感じた。
自宅に戻り右足の親指を見ると爪の中にまめが出来ていた。そして3日ほどすると爪の中のまめは破れたが、爪の中だったので処置もせず放っておいた。しかし一向に痛みは治まらず、日増しに酷くなっていった。そしてついに化膿してしまい親指の半分ほど爪が剥がれてしまった。

母に足を見せていると、父も喜んで寄って来た。
「こりゃ~爪を剥がんといかんな」
父の一言に僕は言葉が出なかった。
「…」

翌日、父と外科病院へ行くことになった。この病院の先生は荒っぽい方で、小学校の生徒の間ではやぶ医者と噂されていた。

待合席で待っていると名前を呼ばれ父と診察室に入った。傷を先生に見せると直ぐに先生は昨日の父と同じことを言った。
「こりゃ~爪を剥がんといかんな」
僕はギョッとしながら、先生に痛みは治まりつつあるだとか、もう少し様子を見てみてはと抵抗したが先生は全く応じない。
そして父はとんでもないことを言い出した。
「先生、麻酔をかけると治りが遅くなるんで使わんで剥いでください!」
先生は妙に納得し頷いていた。
僕は泣きそうな顔で
「うそやろ~」

その後、処置ベットに寝かされ看護婦さんと親父に押さえ込まれ、先生は爪を剥ぐためのものなのか、医療用のニッパのようなものを握り僕の爪を強引に引っ張る。なかなか爪が取れないので、先生は看護婦さんにペンチを用意させた。
そしてペンチで僕の爪を挟むと一気に剥いだ…
「ぎゃーーー」

帰り父に何で麻酔してくれなかったのか尋ねると
「麻酔をしたら痛くないけど、治りが遅いったい。痛かったら傷の周りの神経やら細胞が集中して早く治そうとする!」
確かに傷の治りは早かった。
今の時代では考えられないが、昔は荒っぽい時代だった。

written by ダニエル

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