昨年まで日本企業は好調だと言われていたが、実際のところ実力ではなく為替の影響が大きかったようだ。今年に入って為替が円高に振れ始めたことで、今期の業績の見通しは厳しいものになっている。
日本は輸出企業が多いため為替に左右されることが多い。しかし業績を為替変動によるものと結論付ける経営者はいかがなものだろう。当然、為替の変動は恒常的に起こり、それを見越して経営戦略を立てることが不可欠だ。
世界中の消費者に魅力的な商品を提供し続けていれば、為替にそう振り回されることはないだろうし、商品価格に転嫁することもできる。
アップルのスティーブ・ジョブスは天才だったのだろう。物が溢れるこの時代で、今までに無かった商品カテゴリーを創出した。そして製品化された商品の美しさには驚いてしまう。
新しく商品カテゴリーを創出することは企業名を歴史に刻むことができる。
新しい商品カテゴリーは世界中の誰もが今まで見たことがなく、使ったこともなく、使い方も想像できない。そして一度使うと便利で手放せないものだ。新しい商品カテゴリーを創出することは消費者のニーズを調査することで創出されるのではなく、研ぎすまされた想像力から創出されるのだろう。
スティーブ・ジョブスは想像力がズバ抜けたもので、その想像を実現するために、一斉の妥協を許さず、更に強い推進力を持っていた。想像することからイノベーションが起こり、その想像力が世界を大きく変える。
想像力を磨くためには見聞を広げ、過去の事象を深く理解し、多くの人と違う考え方をしなければならない。そして美も追求しなくてはならないのだろう。
スティーブ・ジョブスはSONYに憧れた。近い将来、日本企業の中から彼を超える人物が出現して欲しい。
written by マックス
両親が高齢になり病院にかかることが増えた。特に父は様々な箇所にトラブルがあるようで、診療科目を変えて日替わりで病院に出掛けている。若い頃の父は病院に掛かることはなく、薬を服用しているところも見たことはなかった。しかし今では何種類もの薬を毎日服用している。
最近も新たに大腸にトラブルがあり、検査をしてみるとポリープが見つかった。幸いにも早期のものだったので、簡単な手術を医者に勧められたようだ。
「歳やけん、進行は遅かろうし、簡単な手術でも大変やろうけん、様子ば見たらどげんね?」
僕はそう言ったが、父は手術を受けると言う。
両親を見ていると、明日は我が身のように感じる。僕が両親の年齢まで生きることができるかわからないが、将来、両親のように僕も病院に通い、毎日薬を服用することになるのだろうか。想像すると何だか嫌になる。
テレビ局は若者のテレビ離れが進み、視聴者の多くが高齢者になったからなのだろう。最近は医学や病気の番組が増え、中には医学のバラエティー番組などもある。そして両親は好んでそんな番組を見るようになった。健康に気を遣っているのだろう。またCMに誘われて健康食品も良く購入するようになった。
「医療は日進月歩で、あんたが私たちの歳になる頃には、再生医療の技術が進歩するけん、ほとんどの病気は直ぐ治るようになるばい!」
そう母が言う。
そして母が僕の身体を気にしてこう言う。
「体に悪いけん、いい加減、タバコ止めんね!!」
僕はこう返す。
「いずれ再生医療の技術が進むっちゃろ?」
written by マックス
先日、ドラッグストアに出掛けた。
レジには15名程度の客が並んでおり混んでいたので、一瞬、商品を戻して買物を改めようかと思ったが、買い回りした時間がもったいないと思い、仕方なくレジに並んだ。
このドラッグストアは店員がアホなのか、レジのシステムが悪いのか、とにかくレジでは時間がかかる。地下鉄で次の電車を待つ以上に待たせる店だ。
この店は客の商品をレジに通す前に、必ずレジスタッフの名札にあるジャンコードを通し、その後、商品のカウントを始める。そしてレジの自動計算は驚くほど遅い。しかもいくらレジが混んでいても手の空いたスタッフはレジの応援に入ることはない。
やっと、僕の順番になり空いたレジに進んだ。レジのスタッフの名札を見ると、この店の店長だった。そこでひと言、言ってやった。
「この店のレジシステム考えたほうがいいんじゃないの?」
「えっ?」
「こんなにレジが混んでいるから、レジの対応を考えたほうがいいじゃねーの?」
「…」
まともな店であれば、「申し訳ございません」のひと言くらい言うだろうに…。
商品を袋に入れ終わると、今度は袋の上部を閉じるためセロテープを探し始めた…。
「あほか…」
好立地の場所で商売を始めるのは商売の鉄則だろう。
しかし立地が良く何もしなくても客が入るため、全スタッフの思考は停止しており、客には一斉気も遣わなければ、売るための知恵も出すことはない。しかも商品棚は欠品も目立つ…。
この店が全国展開している上場会社だから驚いてしまう。
さっさと、スタッフをロボットに変えたほうがマシなのではないだろうか…。
もう二度とこの店には行かないだろう。
written by ベイダー