「縁」という言葉をやたらと口にする人がいるが、僕はこの言葉を会って間もない時期に直ぐに口にする人を信じないようにしている。確かに「縁」は大切な言葉だが、「縁」にも色々ある。「良縁」、「悪縁」、「くされ縁」、「絶縁」…
良縁も悪縁も時間が過ぎることで、その良し悪しがわかってくるわけだから、出会って間もない時期にその「縁」がどのようなものかわからないのに、気安くこの言葉を使うべきではないと思う。
「これも何かの縁で…私は縁を大切にしています」
先日、ある方にそう言われ、僕は一瞬、背中がゾ~っとした。こいつ占い師か?この縁の未来がわかっているのか?
一瞬、「僕は良縁だけを大切にしています」と、嫌味のひとつでも返してやろうかと思ったが、初めて会う方だったので棘があると思い言わないでいた。昔であれば、こんな嫌味のひとつも平気で言っていた。そのためか変な縁にはあまり出会っていない。
そもそも簡単に「縁を大切にしています」などと言う人間は、人に上手く近づき、何か別の目的があるのではないだろうかと疑ってしまう。
「縁」ではなくて、「円」なのだろうか?
そうか!金目当てか(笑)
いずれにしても悪縁ではなく、良縁に恵まれなければならい。
そのためにはまず自らの内面を磨き、徳のある人間にならなければならない。そして人を見る目も養わなければならない。そうしないとたくさんの悪縁が近づいてくる。
written by 彦之丞
テレビ、携帯電話、それにタブレットの警報音が一斉に鳴り出した。携帯電話とタブレットはいつも音が鳴らないようにマナーモードに設定しているので、警報音が鳴り出した瞬間、何が起こったのか全く理解ができず、その数秒後に大きな揺れを感じた。
テレビからは熊本にある町が震源地であるとアナウンサーが話しているが、夜のことだったので、被災地の様子がはっきりと分からない。
「大きな被害が出ていなければ良いが…」
翌朝、テレビから熊本の被災地の映像が飛び込んできた。会社に出て直ぐにテレビ局に出稿スポンサーのCM状況を確認し、お得意先に状況を報告。同時に相談のうえCMをACに差替える作業を粛々と行った。数年前の東日本大震災時の頃を思い出した。当時もACの差替え対応で本当に大変だった。
そしてACのCMを多く目にすると妙に重い気分になってしまう。
週末、殆どのテレビ局では熊本地震の特番が編成されており多くのCMはACに差し替えられていた。その特番では多くの悲惨な映像が流れていたが、中には崩壊した家屋の中から生後間もない赤ちゃんが無事に救出されたと嬉しい報道もあった。
不安と恐怖の中で心温まる出来事は多くの人に勇気と希望を与えてくれる。
遠方の親しい数人の方から心配の連絡をもらった。
「地震大丈夫ですか?揺れたでしょう?何か必要な物があったら遠慮なく言って下さい!」
「大丈夫!普段から酔っ払って体が揺れているから問題ないよ」
そう返した。
気にかけてもらって本当に有難い。こんなときに連絡をくれるのは、会うと決まって夜通し酒を飲んでいる連中だ(笑)
被災された多くの方が早く日常の生活に戻れること心から願っている。
そして雄大な阿蘇の大自然を心安らぐ風景だと、受け入れられる日が早く来ることを願っている。
written by モンコ
最近、老眼が進行している。医者からは早いうちから老眼鏡を使ったほうが、進行を遅らせることができると言われたが、ある年齢になるまでは老眼鏡を掛けないと決めているので、今のところ耐えている。
仕事上、文字校正をすることが多いので、小さい文字は愛用のルーペを使用しながら行っている。このルーペはドイツ製の四角のカードタイプのもので、カバーからレンズを引き出すと、小さなライトが点灯するので暗いところでも使える優れものだ。
先日、文字校正のためにルーペを取り出し、カバーからレンズを引き出すと、ライトが点かなかった。電池が切れと思い電池を交換してみると、ライトが点いたり点かなかったり、どうも内部の接触が悪いようだ。一瞬、買い換えようかと思ったが、長く使用していたので愛着があった。
そこで修理しようとメーカーのホームページを覗いてみた。ホームページには修理のページは記載されていなかったので、ホームページにあった問合せ先にメールを送ってみることに。
「御社の商品を大切に使っていましたが、ライトが点かなくなり、電池交換をしてみました。ライトは内部で接触が悪いようで、点いたり点かなったりします。修理したい場合はどうすればよいのでしょうか?」
すると翌日、メーカーからメールの返信があった。
「お世話になります。営業の〇〇と申します。弊社商品をご愛用いただきまして誠にありがとうございます。弊社にて無償修理いたします。商品を私宛に送っていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。」
保証書すらないのに無償で修理してくれることに僕は驚いた。もう一度メーカーのホームページをよくよく調べてみると、この企業はドイツの老舗レンズメーカーで、商品力が非常に高く、しかもレンズは生涯保証をしていると書かれていた。
ブランドはある出来事によって頭の中に強烈に構築されることがある。たった一人の嬉しい体験が拡散していくのだろう。ちなみに僕もこうしてブログに書いている(笑)
このメーカーは老眼鏡も製造しているので、僕がある年齢になって老眼鏡を買う際は、このメーカーの老眼鏡を購入しようと決めた。
written by ベルハルト