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2024年06月14日

先日、近所のスーパーに出掛けると、通信障害によりカードでの支払いができないとレジ前に告知されていた。僕は持ち合わせがあったので、レジで商品の代金を支払ったが、日常的にキャッシュレスレスで支払う方はレジに商品を置いて帰って行った。

政府は「2025年6月までにキャッシュレス決済比率4 割程度を目指す」という目標を掲げている。経済産業省の調査によると、2023年のキャッシュレス決済比率は既に39.3%とその目標に近づいている。今後は人手不足による省力化など、事業者にとってのキャッシュレスの必要性が高まり、供給面の整備や利便性向上を通じて同比率が押し上げられていくことが見込まれている。では政府がここまで力を入れてキャッシュレス決済を推進する理由は何だろう。

まず政府は観光立国を掲げ、訪日外国人旅行客の数が増えている今、日本でキャッシュレス化を進めていきたいという背景がある。世界の主要国ではキャッシュレス化が進み、中国や韓国ではキャッシュレス比率が8割を超え、多くの国民がキャッシュレス決済を利用している。慣れない現金払いより、キャッシュレス決済に対応することで機会損失が少ないと考えている。

次にインフラとしての現金決済を維持するには多額の費用が掛かるようで、経済産業省は現金のインフラを維持するためには年間2.8兆円の費用がかかると試算している。具体的には、ATM設置、運営コストや警備コスト、お店であれば釣り銭の準備やレジ締めなどの人件費が間接的に掛かる。銀行などの金融機関の支店統廃合や、多くの硬貨の預け入れに手数料がかかるようになり、現金での決済が有料化される動きも出始めている。

そしてお金の製造やATM・両替機・釣銭機の稼働など、現金利用に関連する年間のCO2排出量は20万トンを超えるそうで、キャッシュレス化はCO2の削減効果も期待できるという。社会全体のキャッシュレス化は温室効果ガス削減につながるため、キャッシュレス決済はSDGsの観点からも注目を集めている。

しかしキャッシュレスがさらに加速すれば、お金の大切さが希薄になってしまうのではないだろうか。また現金でのやり取りではなく、スマホやパソコンで数字だけで入出金することになり衝動買いなど無計画にお金を費やしてしまうことに繋がる。

親が若い頃、給料やボーナスは現金で支給され、仕事の対価であるお金の重みを実感し有難みを肌でしっかり感じていたそうだ。いずれにしても、お金をしっかり管理して計画的に大切に利用しないといけない。因みに僕は現金払いとカード払いを併用している。

2024年06月07日

寒がりの愛犬Q次郎は秋から春までの間は毛をカットしないので、この時期は随分毛が伸び、暑い日はフローリングの冷たい床を転々と移動しながら寝そべっている。そこで行きつけのトリミングショップで毛をバッサリと短くカットしてもらった。「Oh!It’s so cute!」

Q次郎の行きつけのトリミングショップはペットフードやおやつなどの商品が豊富で、いつもペットフードやおやつも購入しているが、ジャーキーは結構値が張り無添加のジャーキーは小さな袋でも1,000円近くする。

「ジャーキー高いな~、自分で作れんやろうか…」

そう思いネットで調べてみると、フードドライヤーという商品を見つけた。フードドライヤーは、乾物を作れる調理家電で食材に合わせて温度と乾燥時間をセットするだけで、簡単にドライフードが作れる。メニューも豊富でビーフジャーキー・ドライフルーツ・乾燥野菜・魚介の乾物など作ることができ、燻製のように煙が出ないのでマンションなどの集合住宅でも安心して使用できる。しかしどの商品もオーブントースターより大きいので、置き場所に困ってしまいそうだ。

さらに調べると、低温コンベクションオーブンという調理家電を見つけた。この商品はフードドライヤーの機能を搭載したオーブントースターで、温度調整は35~230℃と幅広くタイマーは最長12時間と長くほったらかし調理も可能だ。家にあるオーブントースターは古いので買い替えることに。(ちなみにAMAZONで購入した価格は1万円程度)

自宅にコンベクションオーブンが届き、早速、説明書と付属されていたレシピ集を読み、Q次郎のジャーキーを作るためスーパーで鶏のささ身5枚を購入。ささ身を5mmほどの厚さに切り、コンベクションオーブンの網の上に乗せレシピ通りに70℃で6時間のタイマーを設定し調理を開始。ささ身は徐々に水分が無くなり小さくなっていく。鶏を焼いているような匂いがかすかにし、Q次郎も匂いに誘われオーブンの前に座って待っている。待つこと6時間、ついにささ身ジャーキーが完成。

完成したジャーキーは黄金色で美しくパリパリに乾燥している。試食してみると、調味料は一切使っていないが鶏肉の旨味が凝縮されていて美味しい。ジャーキーの粗熱を取りQ次郎に与えると、匂いを嗅ぐと直ぐに噛みつき美味しそうに食べた。

「旨いか!これで旨いジャーキーが沢山作れるぞ!!」

完全無添加の手作りジャーキーは鳥のささ身が5枚で200円強、電気代は約11円なので市販のジャーキーの価格の約5分の1だ。

あまりにも上手くできたので、ペット用のジャーキーを製造販売用しようかと考えてしまった。よしっ!次は牛肉でジャーキーを作ってみよう!!

2024年05月31日

五月晴れの心地よい天気が続いているが、沖縄は梅雨に入りし、そろそろ福岡も梅雨入りする頃だ。昨年、親父が亡くなり、葬儀の日は雲ひとつない五月晴れで、先週、親父の一周忌を行ったが、その日も五月晴れで雲ひとつなく爽やかな一日だった。まるで親父が空の上から笑顔で見守っているように思えた。

ところで親父が亡くなってから遺品整理や死亡後の手続きで慌しい日が続き、1年が長く思えた。親父は無宗教だったが、お袋はクリスチャンなので教会で親父の葬式を行い、一周忌の法要もその教会で行った。キリスト教では一周忌などの法要を「記念式」と呼び、参列者はお祈りを捧げ讃美歌を歌う。そして最後に牧師さんから「奨励」と呼ばれる参列者への励ましの言葉で締めくくられる。仏教の「説教」のように重く長い話ではなく、短く穏やかな話だ。

無事に親父の一周忌を終えた後、家族全員で食事をするため福岡ドーム横にある高層のホテルへ向かった。このホテルは地上123mの最上階にレストランがあり、天国に一番近いレストランで家族揃って食事をすることがお袋の希望だった。レストランの窓からは福岡市の街並みや玄界灘が望め、席に着くと海に沈む夕陽が伺える。テーブルに親父の遺影を置きドリンクが配られると、お袋が献杯の音頭を取った。

「お父さん、皆、集まってくれたよ。いつも見守ってくれてありがとう。それでは献杯!」

お袋の声に合わせ、皆、グラスを掲げた。続けて僕が一言。

「今日は親父の一周忌の食事なんやけど、お袋は高齢で弱ってきとるけん、心残りにならんよう綺麗な景色を眺めながら最後に皆で食事をしたいということで、ここで食事をすることになりました。今日は最後の晩餐やね」

僕がそう話すと、お袋が孫に言った。

「こんなレストランで食事をすることはないやろ?これも勉強やけん。井の中の蛙にならんように、良いものを見てそして良いものに触れて、視野を広げて生きんといかんよ。もうこうやって皆で食事をすることはそうないやろう。今日は楽しみましょう!」

その晩、お袋と妹家族はそのホテルに宿泊し、夜遅くまで部屋からの夜景を楽しんだそうだ。

翌日、お袋はまるで自分の役割を果たしたようで満足していた。最後の晩餐か…。高齢のお袋はあと何度食事をすることができるのだろうか?好き嫌いの多いお袋に少しでも好物を食べさせてあげよう。

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