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2017年02月17日

サザエさん一家もこの報道を聞き落ち込んだのではないだろうか。
140年もの歴史があり、約17万人の社員を抱える名門企業の東芝が債務超過に陥った。一流大学を卒業し、晴れて東芝に就職した人も多いだろう。彼らは自信と誇りに満ち溢れ、約束された未来を信じ入社したはずだが、今では債務超過で苦しむ企業に籍を置き、先の見えない不安を抱えている。今後、東芝はサザエさんの提供すらできなくなるのではないだろうか。

債務超過とは資産より負債が多いことで、企業の資産を全て売却し負債の返済に充てたとしても全ての負債を返済することができない状態だ。債務超過の会社の株主はその会社が解散した時点で全ての株券は紙切れ同然になってしまう。また債務超過の企業に銀行が融資することはなく、現在、貸出ししている融資を直ぐにでも引き上げることになる。
背に腹は変えられない東芝は黒字部門の事業を他の企業などに切り売りし、債務超過から免れるために資金調達を急ぐことになる。多くの企業やファンドがその黒字部門を虎視眈々と狙っているだろう。

名門の大企業でもトップの考えや方針で債務超過に陥ってしまう。
東日本大震災で福島の原発が大事故を起こし、世界中で原発依存への意識が変化する中、東芝はアメリカの原子力会社を買収し、その買収で大きな損失を被ってしまった。きっと大きな経営判断のミスや不正があったのだろう。
彼らは時代の潮流を読みきれず、また上場しているにも拘らず、不正会計を行うなどトップには全く倫理観は無く、名門企業の志高い文化はいつの間にか廃れてしまった。

数年前に起こった不正会計問題からV字回復を目指していた東芝。きっと社員も歯を食いしばって明るい未来に向けて挑戦していたはずだ。その最中に起きた今回の債務超過で17万人の社員はこれからどうなるのだろうか。15年ほど前に路頭に迷ったことがある僕は他人事とは思えない。

桜の開花時期が報道され始めた。国内で福岡が桜の開花が一番早いそうだ。
長い冬が終わり、春が訪れると桜が一斉に開花する。冬が終わり春の来なかった年は一度も無く、桜の咲かなかった春はない。苦境に立たされている東芝の社員も長い冬を耐え、しっかりと素敵な花を咲かせてほしい。

written by マックス

2017年02月10日

「機を見るに敏」と言うが、最近は好機と分かっていても直ぐに動かない人間が多いようだ。
好機が訪れたことに気付かないのか、それとものんびりしているのか…。
もし時代が戦国時代で、戦の最中に好機が訪れたとき、躊躇せず敵に攻撃を仕掛けなければ戦に破れ首を刎ねられてしまうことになる。

戦国時代、甲斐の戦国大名だった武田信玄は「風林火山」という文字を軍旗に記し、戦場に出掛けた。「風林火山」とは「疾やきこと風の如く、徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し」の意で、好機と思うや敵に知られないように静かに素早く進み、勢いよく敵に襲い掛かり、敵を倒す。そして奪ったその敵地からは是が非でも動かないと言うことだ。
武田信玄は日頃から家臣たちにそのことを教え、家臣は忠実にそれを実践していたのだろう。また武田軍は日頃より諜報活動を行い敵の動きを掌握しており、絶好の機会を見逃すことがなかった。

日々、営業活動を行っていると多くの機会に出会う。その機会が今後を左右するターニングポイントで、好機であったり、逆に危機であったりする。どちらにしてもその時の素早い行動で結果は大きく左右される。
そのターニングポイントでしっかり頭を使い、策を練り、素早く正しく行動することで、好機でも危機でも最良の方向へ導くことができる。

「機を見るに敏」これは経験で身に付いていくのだろう。若いうちはターニングポイントに差し掛かったとき、それがターニングポイントなのか分からないことの方が多く、時間が経過し結果が出て、初めてあの時がターニングポイントだったと気付く。
だから若いうちは多少バカになって全ての機会を好機と思い機敏に動いたほうが良い。また若いうちは策を練っても良い策が浮かばないので、「当たって砕けろ」ぐらいの気持ちで丁度良いのではないだろうか。

好機は直ぐに通り過ぎていくので決して逃してはならない。そしてターニングポイントでの素早い行動で人生は大きく左右される。

written by SDB-1

2017年02月03日

トランプが大統領になり彼の放埓な言動でアメリカは大きく分断された。彼の「アメリカファースト」と言う自国を守る内向きな言動は世界に広がり、ヨーロッパも刺激されている。4月後半に予定しているフランス大統領選が心配だ。もしフランスで極右派のルペン大統領が選挙で勝利すると、EUは崩壊へと加速し大きな金融危機に直面するかもしれない。

トランプは就任後、多少冷静さを取り戻し大人しくなるかと思っていたが、就任すると矢継ぎ早に大統領令を連発し、選挙時よりボルテージが上がっているようだ。
彼の先祖も移民だったはずなのに、イスラム国7カ国のアメリカへの入国禁止令を出し、世界中でデモにまで発展している。また台湾とも平然と接触し「一つの中国」に縛られないと言い、中国のメンツを傷つけた。プライドの高い中国は怒り心頭だろう。
日本には自動車の輸出入にも不公平と言い、為替操作国と名指しで批判している。来週予定されている日米首脳会談が心配だ。

「ですよね~」
以前、僕の上司は、お得意先に同行すると揉み手をしながら、この言葉をよく口にしていた。彼は広告業界が短いこともあり広告の知識が無く経済も疎かったので、相手の会話に同調することしかできず、この言葉を連発していた。
お得意先も有益な情報を聞けるわけでもなく、お得意の貴重な時間を無駄にしてしまうので僕は彼がお得意先を訪問することを拒んだ。
日本人は彼のように揉み手で相手を煽て機嫌を伺いながら友好関係を築く人が多いので、来週予定している安倍首相とトランプとの会談が心配だ。

「日本はアメリカに車を随分と売りガッポリ儲けているじゃないか?しかも為替操作しているだろう?」
トランプが安倍さんにそう言うと、安倍さんは
「ですよね~」
これでは埒が明かない。
安倍さんトランプさんとしっかり交渉して下さいよ!!

written by 彦之丞

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