今年の冬は極めて寒かったが、今週はその寒さが一変し春になったように感じられる。そろそろ重いコートを脱ぎ、ラフな格好で外出ができるので有難い。(僕はいつもラフな格好だが…)
春になると例年一斉に商品やサービスの価格が引き上げられるが、今年も3月に入り物価が上昇している。今年の冬は野菜などの生鮮食品が高騰していたが、これからは飲料、加工食品、トイレットペーパーなどの日用品が値上がりする。値上げの理由は原料高に加え、人手不足で物流コストが大幅に上昇しているからだ。(中には便乗値上げもあるだろう)
物価は上昇しているが一般家庭の賃金は思ったより上昇していないので、当然、家計は苦しくなる。僕は随分前に勤めていた会社が倒産するという経験をしたので、「家計が苦しい」という話題や表現には非常に敏感に反応してしまう。
勤めていた会社が倒産した頃、僕は本当に貧しかった。酒もタバコも全く止める気はなかったので、そのしわ寄せは食費に向かった。ランチはおにぎり一個で、晩酌のつまみはキャベツの角切りと何とも悲しい毎日だった。そんな生活から抜け出すには半年くらいの時間がかかったが、その後は人並みの生活を送れている。
人は一度、貧しい生活を経験すると、貧しい生活には二度と戻りたくないと心から思うようになるが、人生の中で一度くらい貧しい生活を経験することは大切なことだと思う。貧しい生活からどうやったら抜け出せるのか、もがき苦しみ考えることができ、生きていくうえで大切な知識をたくさん身に付けようと努力するからだ。(中にはどん底にいても何もせず他人任せのバカな人間も周りにはいたが…)
もし務めていた会社が倒産していなければ、僕は今でも思うように賃上げされないサラリーマンで、物価上昇の中、家計は苦しい状態だったのかもしれない。
2月26日は勤めていた会社が倒産した日で、今年も当時と同じように青空が広がっていた。しかし同じ青空でも当時の空とは随分違って見えた。当時は青空がモノクロに見えたが、今は訪れる春を感じることができる。
来週、以前勤めていた会社でお世話になった上司が来福し会食するのだが、酒の肴がキャベツだけだったらどう思うだろう。角切りのキャベツに酢と塩を付け、酒の肴にするのだが、これが意外とおいしいく酒が進む。
written by 彦之丞
冬季オリンピックで日本人選手が活躍しており、テレビの前で僕も応援している。2年後には夏季オリンピックが東京で開催されるので今から楽しみだ。僕も親を連れて出かけようと考えたが、真夏で暑いだろうから会場には出掛けず自宅で冷えたビールを飲みながら観戦しようと考えている。しかし東京オリンピックが終わると日本の姿は大きく変わるだろうと、心配している。
今は東京オリンピック関連のインフラ整備などの特需で景気は回復し、消費も少しずつ伸びている。東京オリンピックの前年の秋に消費税が増税され、高額の商品を中心に増税前の駆け込み需要で消費は伸びるだろう。しかし増税後はその反動で消費は低迷するだろうが、翌年の東京オリンピックまではインバウンド需要もあり盛り返すだろう。
しかし2020年東京オリンピックが終わると、日本は少しずつ景気が悪化し消費は冷え込むと思える。また2025年には団塊世代が75歳以上の後期高齢者となり社会保障費は膨張していく。所謂、「2025年問題」が日本経済を直撃することになる。
日本経済は今から東京オリンピックまでの2年と、その後2025年までの5年しかもたないのではないだろうか。日本に残された時間は7年しかない。
僕は悲観論者ではないが、2025年以降は大変な時代が訪れると考えている。若い世代はそれまでに厳しい時代でもしっかり生きていけるよう自分のスキルを高めなければならない。また中高年はそれまでに収入を増やし投資も率先して行い自らの貯えを最大化にしなければならない。
多くの人はネットで手軽に情報を閲覧しているので大切な情報には触れていない。そのため将来の日本にリスクをあまり感じていないようだ。健全なリスクを持ち、そのリスクにしっかり備えなければならない。
「備えあれば憂いなし」
オリンピックは勇気と希望をたくさん与えてくれる。今週でピョンチャンオリンピックは幕を閉じる。日本のオリンピック選手にもらった勇気と希望を抱き、限られた時間を有効に使い自己能力を最大化させなければならない。
残された時間は余りない。
written by チュグアナ
子供の頃、バレンタインデー当日はドキドキしていたが、この歳になると全く関心が無くなってしまった。今年も飲み屋などからチョコが数個郵送で送られてきたが、あまり甘いものを好んで食べるわけでもないので、できれば気を利かしてビールやウィスキーでも送ってくれると有難いのだが…。
また別の飲み屋のママからはチョコレートを用意しているので来店を促す連絡があったが、僕はバレンタインデーにチョコ目当てに飲みに行くほど物好きではないので、相手にしなかった。ちゃんと用意しているのであれば郵送で送ってくれれば良いものを…。(ベタな営業やな~笑)
春が近づき甘いチョコでも頬張りのんびりとしたいところだが、最近、株の値動きがジェットコースターのように荒い。2月に入りアメリカのダウ工業平均の株価が史上最大の下げ幅を記録し大暴落。世界中の市場でも負の連鎖が起こり世界同時株安に繋がった。当然、日本の株式市場も大きく値を下げ、僕も巻き込まれてしまった。僕が保有していた銘柄は結構な含み益があったのだが、その含み益は一瞬で吹っ飛び、さらに大きく損失を出してしまった。
世界的に経済は良好で特にアメリカは好景気で経済指標は良いのだが、これからさらに景気が拡大し企業も個人も資金需要が高まれば、当然、貸し手の銀行などが優位になり金利が上昇することになる。そして遂に2月に入りアメリカの長期金利が上昇してしまった。金利が上昇すると株価の理論値は下がるため一気に株が売られることになった。また現在はコンピューターによる売買が盛んで、株価が一度下げ始めると一斉にコンピューターは保有株を売りに回ることに。
オリンピックの時期は地政学的に安定し北朝鮮とアメリカの挑発は無くなり、日本企業の業績は好調で3月末の決算時期に向けて株高になることを見込んだ僕は株の買い増しを続けていた。そこにこの大暴落…。年初の目標に株式投資で稼ぐことを掲げていたが早速躓いてしまった。どれだけの投資家がこの大暴落を予測できたのだろうか。
僕は一旦、世界経済と株価を傍観することにした。甘いチョコを食べながら少し頭を冷やし次のチャンスを狙うことに。チョコは苦く感じた(笑)
written by モンコ