本日より恒例のボランティア活動のためカンボジアに出掛ける。(ボランティア活動と言っても結構酒ばかり飲んでいる…)僕はボランティア精神が殆ど無いので自主的に参加しているわけではなく、得意先からの強い要請に応えお付き合いで参加している。昨年が最後のボランティア活動ということだったが、結局、今年もカンボジアに出掛ける羽目に。(今年こそ本当に最後だと言うが…)
若い頃は多少海外に出掛け、パスポートには異なる国の出入国のスタンプが押されていたが、最近ではカンボジアのビザと出入国のスタンプばかりがパスポートに並んでいる。世界には約200もの国があるのにパスポートにカンボジアばかりのスタンプが押されていると、まるでカンボジアの大ファンのように思える。仕事を引退したら少しでもたくさんの出入国のスタンプがパスポートに押されるように海外に出掛ける予定だ。
カンボジアは世界遺産であるアンコールワットを除くと、パっとした観光名所は殆ど無い。アンコールワットの近くには観光客向けの三ツ星のリゾートホテルが建ち並んでおり、どのホテルも並外れた広大な敷地を有し、プールやスパ、それに複数のレストランやバーを備え楽園を思わせる。しかし一旦ホテルを出ると、そこには赤土のスラム街が広がる。
カンボジアに行くとつくづくこの国に生まれなくて良かったと思う。多少、インフラは整備され豊かになってきているが、日本と比較すると豊かさや、便利さ、清潔さは格段に低い。しかも一年中真夏なので毎日の生活に変化はなく、多くの人が日中は仕事をせず木陰でゴロゴロしている。
彼らの主な交通手段はバイク(ほとんどカブやスクーター)で、運転免許は必要ないそうだ。そのため足の届かない小学生まで平気でバイクに乗っている。またバイクの荷台には複数の人が乗っており、2人乗り、3人乗りは当たり前だ。(中には4、5人乗っている)きっと熱い国なので歩くことや自転車に乗ることが嫌なのだろう。
バイクの免許が必要ないため交通ルールなど無く、いたるところで交通事故が起きている。前回カンボジアに出掛けた際も目の前で車とバイクがぶつかり、バイクに乗っていた男性は跳ね飛ばされ血だらけのまま衝突した車のドライバーと喧嘩をしていた。現地のガイドはカンボジアでは自動車やバイクの保険に入っている人はいないと話していた。この国で危険なものは地雷だけではない…。(ちなみに食中毒にも気を付けなければならない)
今年が最後のカンボジア訪問になるそうなので、今まで見たことのないカンボジアを探してみようと思う。
written by サンゴール
日本は温泉が多くあるからなのか、それとも日本人のDNAに組み込まれているからなのか、とにかく日本人は大の風呂好きだ。風呂は仕事とプライベートの時間を区切り、仕事の時間からプライベートの時間へとタイムシフトさせてくれる。
以前、五右衛門風呂入ったことはあるが、風呂を洗って水を溜め薪でお湯を沸かす。とにかく風呂を沸かすだけで一苦労だったが、今はタイマーで決めた時間に決めた温度で風呂が沸かすことができるので便利だ。
出張や旅行から帰ってきた人や、病院を退院した人に自宅に帰って、まず何をしたいのか尋ねると、決まってこう話す。
「まず、ゆっくり風呂に入って…」
刑務所から出所した人も決まってそう言うだろう(笑)
僕も一度、入院をしたことがあるが、退院後に真っ先にやったことはやはり風呂に入ることだった。そして入浴後に冷えたビールを飲んだ。至福の時間だ。
先日、入院している親父に同じ質問をしたが、やはり風呂に入りたいと言った。親父は医者から入浴が許されておらず、病院のベッドで一日を過ごしているので、少しでも入浴気分を味わってもらおうと、床屋の顔剃りを見様見真似で親父の顔を剃ってあげた。
まず、お湯で温めたタオルを絞り親父の顔にゆっくり広げて毛穴を広げる。(毛穴を広げることで深剃りができる)そのまま数分待ち、シェービングフォームを顔に広げ、再び温めたタオルを広げる。その後、再度シェービングフォームを顔に広げ、剃刀で丁寧に髭を剃っていく。
たまに剃刀が髭にひっかかり痛いのか、所々で親父は顔をしかめていたが、皮膚を傷つけることもなく上手く髭を剃ってあげることができた。顔剃りの後、再度温めたタオルで父の顔顔を拭いてあげた。
初めて自分以外の顔の髭を剃ったが、意外に上手く剃ることができた。冷えたビールを父に与えられないが、父は気持ち良かったと大変満足していた。
僕は自分の髭剃りよりも楽しく思えた。
written by モンコ
年齢を重ねると見舞いや葬式に出掛けることが増えてくる。学生の頃の友人に会っても同級生の○○が入院しただの、○○の親が亡くなっただの…。そんな話を聞くと、まだ遠くにある死を多少なりとも意識してしまう。
先日、入院している親父を見舞いに行くと、親父は悲しそうにこう呟いた。
「この歳になり、一旦、弱り始めると一気に弱るな~」
「親父、なんば言いよると!まだやりたいことあるやろ?頑張って早よ元気にならんね!」
僕が親父を励ますと、親父は弱々しく笑って頷いた。
『やったことは、例え失敗しても20年後には笑い話にできる。しかしやらなかったことは20年後には後悔するだけだ』
この言葉は「トムソーヤの冒険」の作者であるマーク・トウェインの言葉で、彼の本は世界中の多くの子供たちの冒険心を掻き立て、たくさんの夢を与えた。彼の言うように、若いうち、元気なうちに、自分のやりたいことに挑戦すべきだろう。そうでなければきっと将来後悔してしまうことになる。
人は自らの環境を変えることを恐れ、また周囲からの否定的な意見もあり、なかなか自分のやりたいことを実行に移せない。しかし時間なんてあっという間に過ぎてしまう。いくら寿命が延びたと言っても、年を取ってからでは体力が落ち感性も衰え、チャレンジできないことの方が多くなってしまう。
僕は「死ぬまでにやりたいリスト」と称したノートをいつも持ち歩き、やりたいことが見つかると、即座にそのノートにやりたいことをメモしている。この「死ぬまでにやりたいリスト」の内容は秘密だが、結構、奇抜なものも記されている。(笑)
たった一度の人生だから、やりたいことは全部やって悔やむことなく人生を終えたい。僕もある年齢に達したら「死ぬまでにやりたいノート」を持って、トムソーヤのように冒険に出掛けようと考えている。
そう言えば、親父も昔マーク・トウェインと同じようなことをよく言っていた。
「タラ・レバは言うな!タラ・レバは北海道で言え!!」
タラ・レバとは、あの時○○していたら、あの時○○していれば、のことで、親父はこう表現していた。タラが北海道と関連しているのはわかるけど、レバはなんだろう?今度親父に聞いてみよう。
(しかしマーク・トウェインの言葉と比べると、かなりベタな表現やな~)
written by マックス