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2025年03月07日

肋骨を骨折しリハビリを受けるため入院するお袋に美味しい物を食べさせようと、入院前日がひな祭りだったのでちらし寿司の出前を頼んだ。

「病院食は不味いやろうし、今日はひな祭りやけん、ちらし寿司を頼んだばい!」

「はぁ~。明日から病院食やね~」

深くため息をつくお袋に、今月末のお袋の誕生日までに退院して旨いもの食べに行こうと励ました。そう言えば以前、僕も入院して病院食を食べたな~。

20年ほど前、明け方に胸が苦しくなり目が覚めた。どうも息を吸い込む時に胸が痛く苦しい。翌朝、自宅には僕一人だったので歩くこともままならなかったが、胸を抑えて近くの内科クリニックに向かった。

「今日はどうされました?」

「明け方から胸が苦しくて息を吸い込むと胸が痛いんです」

直ぐに心電図とレントゲンの検査を受け先生からこう言われた。

「随分、脈が乱れているので心筋梗塞の可能性があります。私が連絡を入れるので、直ぐに別の循環器科で精密検査を行って下さい。そのまま入院することになると思います」

「えっ!?そのまま入院!?」

「心筋梗塞は早い治療が何よりも大切です。命にかかわるので救急車を呼びましょう!」

「救急車!?先生、せめて着替えだけでも自宅に取りに戻りたいんですが…」

「それではタクシーを呼びましょう!兎に角、急いでください!」

何やら訳も分からず、タクシーで自宅に戻り3日分の着替えを取り、クリニックから紹介された病院に向かうと、玄関には車椅子に手を掛けた看護婦さんが待っていた。

「急ぎましょう。早く車椅子に乗ってください!」

精密検査の結果、僕は心筋梗塞ではなく心膜炎と診断された。心膜炎は心臓を覆う膜にウィルスが侵入し炎症を引き起こしている状態で、さらに悪化すると心臓の筋肉に炎症が広がり心筋炎になるそうだ。先生からは2週間入院し24時間抗生剤を点滴すると言われ、僕はそのまま入院することに。病院では晩酌することもできず、プラスチックの気の利かない器に盛られた冷めた病院食を食べた。

「はぁ~。これが病院食か…旨いものが食べたいな」

しかも部屋は個室が空いていなかったので4人部屋で、夜は同室の患者の鼾でほとんど眠ることはできなかった。退院前日に個室が空き個室に移り1日だけぐっすり眠ることができた。

お袋も個室が空いていなかったので2人部屋に入院している。不幸にもお袋と同室の患者さんはお袋の鼾で眠れないかもしれない(笑)

2025年02月28日

一緒に暮らす高齢のお袋の世話を兄弟で少しでも分担するため、数年前から連休にお袋はショートステイのため妹宅に出掛けている。先週の連休もいつものようにお袋は妹宅に出掛け、お袋のいない休日をのんびり過ごしていると、突然、妹から電話が入った。

「兄ちゃん、お母さん昨日の晩に転んだんよ。胸をかなり痛がるけん、病院に連れて行ったら肋骨が4本折れとった…」

「えっ!?、マジ!?どこで転んだとや?」

「お風呂に入ろうと、リビングの椅子から立ち上がって体の向きを変えようとしたらバランスを崩して転んだんよ」

お袋は妹宅で新型コロナに2回感染し、しかも転んで肋骨を折るのはこれで2度目だ。

「お前ん家は呪われとるっちゃないや?お祓いに行ってこい!」

「ごめん…。病院で入院を薦められたけど、お母さんは入院はせんて言うけん、連れて帰ってきたとよ」

連休最終日、お袋を迎えに行くと、妹に体を支えられておぼつかない足取りでお袋が出てきた。入院していないのでもう少しは動けるだろうと思っていたが、お袋は殆ど動くことができず、車に乗せようと介助すると、大きな悲鳴を上げた。

「あ~、痛たたたっ~!もうちょっと優しくしてよ!」

「全く力は入れとらんばい!」

お袋を心配し状況説明と介助の手伝いのため甥っ子も車に同乗し自宅へ戻った。

甥っ子の話によると、妹宅では動けないお袋を皆で優しく介助していたという。しかし僕は寝たきりにならないよう、食事やトイレなどは自分で頑張ってやるようにお袋に伝えると、痛がりながらもお袋は自ら動いていた。そんなお袋の姿を見て甥っ子は驚いていた。

「へ~、お婆ちゃん動けるったい。全く動けんと思いよった」

「優しさから何でもしてやると、すぐ甘えて動かんたい!寝たきりにならんごとちゃんと動いてもらわんと…」

しかしこのまま自宅で生活してもきっと弱るだけだろうと考え、お袋の通うデイサービスに相談すると、デイサービスの母体である整形外科を紹介してもらった。翌日、紹介してもらった整形外科を受診しリハビリのためのリカバリー入院の希望を申し入れると、現在は満床で一週間後に可能だというので予約を入れた。

今週、これも「人生の修行」と考え、あまり動けないお袋の介助いているが気が重い。

「はぁ~、最近は随分修業が多いな…」

2025年02月21日

2月に入ると雪と雨の日が続き、僕の白い愛車はまるで溶けた雪だるまのように黒く汚れていた。今週、ようやく天気が回復しこの先も晴れの日が続く予報だったので、久しぶりに洗車することに。

「よ~しっ!今日は寒いから気合を入れて洗車をするぞ!」

以前、住んでいたマンションの駐車場は屋根が有り車はあまり汚れることはなかったが、汚れた時は近所のガソリンスタンドで手洗い洗車を頼んでいた。しかし今住んでいるマンションの駐車場には屋根が無く雨や雪が降ると直ぐに汚れてしまい、時間に余裕のある今は自ら手洗い洗車をしている。車はコーティングをしているので、多少の汚れはバケツ2杯ほどの水で水洗いすると簡単に汚れは落ちるが、酷い汚れの時は自宅から30分ほどの場所にあるセルフ洗車場に出掛け、高圧洗浄機で洗車をしている。車のサイズは大きく足回りは特に丁寧に洗うので、洗車と内装掃除で3時間ちょっと掛かってしまう。

ところで少し前のデータだが、洗車の手段として日本人の約10%の人がガソリンスタンドなどスタッフによる手洗い洗車を利用し、約40%の人が洗車機を利用、そして約50%の人は自ら手洗い洗車を行っているそうだ。意外にも自ら手洗い洗車をする人は多い。

冬場の手洗い洗車は寒くて大変だが、自ら行う手洗い洗車にはメリットがある。まず自ら手洗い洗車を行うことでコストを抑えられ、自ら汚れを確認しながら時間を掛けて洗車することができる。そのため洗車機や他人に洗車してもらうより綺麗に仕上がり、小傷なども入りにくい。次にダイエットや筋トレ効果が見込める。車両の大きさにもよるが、1台あたりの洗車に200~300kcalを消費すると言われ、これは約1万歩の消費カロリーに相当する。考えてみればガソリンスタンドのスタッフに太った人はあまり見かけない。またスポーツと同様に集中することで無心になりストレスや日常の煩わしさを忘れ、洗車後は達成感を感じリフレッシュすることができる。さらに自分の車に愛着が湧き、物を大切にすることで運気が上昇するようにも思える(笑)

洗車を終え、綺麗になった車で自宅に戻る時は何とも爽快な気分だった。これから気候は良くなるが、花粉の飛散や黄砂で車は酷く汚れてしまう。また洗車場に出掛け洗車をしてリフレッシュしよう。

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