オフィス街にはスーツ姿が馴染まない新入社員を目にする季節。夢と希望、そして一抹の不安を抱いて出社しているのでしょう。私も遠い昔に同じ経験をしました。当時、私が就職して一番不安に感じたことは毎日規則正しい生活をできるのだろうか、ということでした。大学時代は勉強よりもバイトと遊びを優先しており自由奔放な生活。バイトが終わると夜中まで遊びまわり気が向いた時に学校へ。(代返してくれる友人がいたので出席率は全く問題ありませんでした)こんな生活を4年間続けたので就職して会社勤めが成り立つのか不安でした。
ある塾のCMで生徒の体にある「やる気スイッチ」を先生が探しだしスイッチをオンにしてあげると、その生徒は猛烈に勉強へのやる気が出るというものがあります。生徒想いの塾であることをCMで訴求しているのでしょう。
私の体にも「やる気スイッチ」が内蔵されていたようで、今、思うと職場の数人の先輩が「やる気スイッチ」を押してくれてオンしてくれた気がします。ある先輩は「もっと上を目指せ!」と尻を叩いてくれましたし、またある先輩は「論理的に考えろ!」と叱ってくれました。そしてある先輩は「お前は全く知識武装してないから竹やりで戦っているようなものだな」と貶してくれました。そんな先輩達が「やる気スイッチ」をオンにしてくれたのでしょう(笑)
新入社員になった皆さんも「やる気スイッチ」が体のどこかに内蔵されているはずです。いつ誰が押してくれるのかはわかりません。そのスイッチをオンにしてくれるのが職場の先輩なのか、親なのか、友達なのかわかりません。そして私のように押されたことに気づかずない人もいるでしょう。もう既にオンになっている人や、一生スイッチがオンにならない人もいるかもしれませんが…(笑)
「やる気スイッチ」をオンにしてくれる素敵な人との出会いを願っています。
written by SDB-1
以前、書店に並んだ本の中で「日本でいちばん大切にしたい会社」というタイトルの本を偶然見つけました。本を手に取りパラパラと目を通し素敵な本だと直感し、すぐに購入しました。当時その本の著者である坂本光司先生(法政大学院教授)のことは全く知りませんでした。
その本は著者である坂本先生の視点で世界に誇れる日本の企業を紹介したものです。お客様はもちろん社員や取引先を大切にし、社会に貢献している企業のエピソードなどを交え紹介していました。今ではベストセラーとなり書店ではシリーズ作品も並んでします。
その本に感銘を受けた私は、読み終えて坂本先生に感想と同時に面会のメールを送りました。お忙しい方だろうから返事は来ないものだと思っていましたが、せめて本を読んだ感想と応援の気持ちだけでも伝わればと思っていました。(私が読んだ本の著者に連絡することは初めてでした)それから数日後、会社のパソコンに坂本先生から返信メールが届いていました。メールの内容は感想と応援メッセージを送ってくれたお礼でした。そしてメールの最後に坂本先生の電話連絡先が記載されていました。
私は思い切って坂本先生に直接電話連絡してみました。お忙しいようで、初めての電話で坂本先生とは連絡は取れませんでしたが、懲りずにその後も連絡を取り続けると、坂本先生と話をすることができ面会の約束もできました。そして、坂本先生を訪ねて東京へ。
その後、先生と何度か東京で面会させていただき、翌年には坂本先生(坂本ゼミの皆さん)と当社で「中堅、中小企業の経営理念とその浸透に関する調査」を共同で研究をすることとなりました。そして一年を費やし、その共同調査は実を結びました。
小さなきっかけでも勇気を出して一歩を踏み出すことで、未来が大きく変化することを、身を以って知りました。
坂本先生(ゼミの皆さん)本当にありがとうございました。心より感謝しています。
written by マックス
「何とかする!」私が大ピンチの時、ある取引先の親しい方が私に言った言葉です。その後、彼から連絡があるまで、私は彼を信じて催促の電話を一度もしませんでした。それから2週間ほど過ぎた頃、彼から「何とかした!」と連絡がありました。彼が社内で調整のため走り回り、多くの部署と必死に掛け合ってくれている姿が目に浮かびました。彼とは過去にもお互い大ピンチの時に助け合ったことがあり、今では大きな信頼関係で結ばれています。
「何とかする!」この言葉はその案件が困難や面倒な場合の相談に、相談された側が使う重い約束の言葉です。今回の私の難しい相談に対して、彼が口にした言葉も「何とかする!」その一言でした。そして彼はその重い約束を守ってくれました。難しい約束を守ることで人と人との信頼関係は大きくなります。
困難や面倒な相談に「努力する」などと保険をかけるような話し方をする人や、無理な相談や難しい相談には端から耳も貸さない人もいます。確かに間違えではありません。しかし、できることしか約束しないのであれば、大きな信頼関係をつくることはできないと思います。そもそも困難で面倒な相談は誰にもできるわけではなく、信頼している人にしかできない場合がほとんどです。
もし彼が藁にも縋る思いのときは、私が「何とかする」そう言って必死で彼を助けます。
written by マックス