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2017年12月15日

「本当にバカが多い」

以前、僕がそうこぼすと、

「バカが多いけん、お前は生きられるっちゃないと?皆がお前のようやったら、お前は今のように生きらんちゃないと?」

ある人にそう言われた。
その時はその言葉を聞き流したが、最近、その言葉が理解できるようになってきた。

仕事には多くの人が関わっており、いくら自分一人が効率よく完璧に仕事をこなしていても、多くの人の手を借りなければ仕事は完結することはできない。仕事に関わる多くの人はあまり考えることはなく、流れ作業のように指示された仕事だけをこなし、多くの人がオペレーターのように仕事をこなす。だったら仕事を進めるうえで、仕事に関わる多くの人が失敗しないような枠組みを作ることが大切なのだろう。世界には70憶もの人が生活しており、その全ての人が完璧に仕事をこなすのであれば、僕もその多くの人の一部で、何ら特徴もなく埋もれているだろう。

先日、ある町にふるさと納税の寄付をした。返礼品はお米10キロだったが、僕の元に届いたのはお米5キロだった。僕の勘違いかと寄付の履歴を確認したが間違っていなかった。
寄付をした町役場に問い合わせると、返礼品を送る農家の間違えだったそうで、直ぐに残りのお米を送ってくれるそうだ。

「一度に送られていれば、置く場所に困ったかも(バカだな~)」そう僕はやり過ごした。

また先日、車を購入しようと自動車販売店に書類を届けに行った。

「○○さん、いらっしゃいますか?」

「呼んでまいりますので、こちらにお座りになってお持ちください」

僕は担当の方が来るのを座って待っていたが、30分経っても来ないので、

「○○さんに僕が来たことは伝わっていますか?」

と尋ねると、

「外出先していまして、もう戻ってくると思います」

「えっ、外出…じゃ~この書類を渡しておいて下さい(バカだな~僕が店に入った時にそう言えよ)」

仕事でもプライベートでもバカなことが起こる度に、僕はこう思うようにしている。

「だから僕はこの世界で生きられる」

そう思うと少し気が楽になる。

written by モンコ

2017年12月01日

毎日、日経新聞に目を通しているが、まず大見出しを読み、その中で気になる箇所の本文を斜め読みしている。先日、東京出張に行った帰りの飛行機で、座っている間中一時間半ほど日経新聞を隈なく読んでみると、普段気づかなかった大切な情報にたくさん触れることができた。以前、新聞は小さい記事の方が大切だと教わったが、その通りだと今更ながら気付いた。
アメリカの情報機関であるCIAは世界中で頻繁に諜報活動を行っているようなイメージがあるが、普段は各国の信用できる主要な新聞や雑誌を隈なく読んで情報を集めており、その情報で世界中の重要な情報はほぼ入手できるという。

ネットの普及で簡単に情報を探すことができるが、そもそも検索するワードを知らないとその情報にたどり着くことはできない。これからの時代は変化が加速していくので、とにかく時間を大切に有効な情報をしっかり入手し、未来の姿をいち早く想像できなければならない。

先日、甥っ子と将来のことについて話した。彼は周りから将来は医者になるように薦められており、彼もその道を目指そうかと悩んでいた。

「医者?確かに医者は人の命を守り助ける大切な仕事やけん、やり甲斐はあるやろうけど、将来はロボットや人工知能が医者の代わりになるっちゃないや?」

「マジで?」

「そうなるやろ。苦労して勉強して医者になれてもこれからは医者ですら簡単に職を失う時代が来るっちゃないや」

「…」

そして僕が考える未来を甥っ子に語った。

彼は高校生でネット世代なので僕よりも未来の情報を知っており、未来を想像することができているのかと思っていたが、その逆で今の延長にある未来を想像していた。友達の間でもロボットや人工知能などが話題には上らないそうだ。僕は通学の時間を有効に使って、新聞や読書に時間を費やし未来を想像し、そして未来を知る力を養うように伝えた。

先日、出張帰りの飛行機の中で新聞を隈なく読んで以来、僕は新聞を隅々にまで目を通すように心がけている。時代のパラダイムシフトが一気に加速する。時代が大きく変化することに恐怖を持つのではなく、時代の大きな変化は大きなビジネスチャンスでもある。

written by SDB-1

2017年11月17日

宅配業界や飲食業界などの時給が跳ね上がっている。お歳暮シーズンを迎え大手宅配会社は配達の人員が足りず、時給2,000円以上支払って人員を集めているという。また飲食店も忘年会シーズンを控え人手不足が深刻で、宅配業界同様に時給が跳ね上がっている。人件費はそもそも固定費の一部なので、固定費が嵩むと会社の経営は逼迫してしまう。

確かに少子高齢化は問題ではあるが、人手不足は社会の問題ではなく、経営側に問題があると思う。しっかり差別化され強みを持つ企業では人手不足はあまり耳にしないが、差別化されていない企業が人手不足で悩んでいる。
しかも差別化できていない企業は仮に消滅したとしても社会にインパクトは全くない。例えばある牛丼チェーン店が消滅しても消費者は全く困ることはなく、別の生き残った他の牛丼店に行けば事足りてしまう。宅配業界もまた差別化されておらず、品物を丁寧に決まった日に決められた場所に確実に届けてもらえさえすれば事足りる。差別化されていない企業は低価格だけを武器に差別化を図ることになるので、そこに人手不足で人件費が跳ね上がると、事業は立ち行かなくなってしまう。

多くの日本企業はモノマネ企業で、儲かっている企業の商品やサービスを直ぐに真似、そのカテゴリーに参入する。多少、商品やサービスに改良を加え、価格は低価格に設定し、広告の量で先行している企業を追随する。日本企業のモノマネは中国企業のやっていることとそう変わらない。中国企業と異なる点は著作権などのルールをきちんと守り、多少紳士的なところだけだろう。

日本は企業だけではなくタレントも同じように他人を真似ることで仕事をしているモノマネ芸人がいる。他人を真似ることで仕事になるわけで、冷静に考えると何とも不思議に感じてしまう。ちなみに海外ではモノマネやそっくりさんのタレント業だけでは生計を立てることはできないそうだ。

その点アメリカの企業は日本企業とは大きく異なる。アメリカの代表企業であるアップルやアマゾンは大きな社会イノベーション起こし、新しい商品やサービスを世に送り出している。給与や時給をいくら上げてもモノマネ企業はいずれ淘汰される運命をたどることになるだろう。

written by 彦之丞

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