先日、あるお得意先が経営している飲食店の調査依頼があった。リサーチ会社を紹介するので、そちらで調査を実施してみては?そう、お得意先に返すと、あなたが実際現場に行ってやって欲しいと強く要望され、渋々了承した。しかしその時の飲食代は請求して下さいとのことだったので、無料で酒が飲めると考えるだけで多少心が弾んだ。
ミステリーショッパーとは、飲食店や小売店などに通常の客を装い、その店の自然な状態をチェックする調査員のことだ。ミステリーショッパーをリサーチ会社に委託することはあったが、自らその役を引き受けるのは初めてだった。
直ぐに調査票を作りお得意に確認してもらい、客を装い予約を入れその飲食店に出かけた。「まぁ、適当に店内の様子を観察して、旨い酒でも飲むか!」心の中の悪魔がニヤリと微笑んだ。
しかし、仕事に比較的まじめな僕。いざ現場に着くとプロ根性に火が付いた。
結局、飲んで、食べて楽しく過ごせることなどできず、店の入口から掃除がきちんとされているか、細かいところまで入念にチェックを開始。スタッフのサービスや服装はもちろん、料理の味や盛り付けまで…。ちょっと嫌味な質問までスタッフにぶつけてみた(ごめんさい)個室を予約していたので、スタッフが料理を運んで部屋を出ていくと、すぐさま調査票を出してチェック。自分で作った調査票の項目は100項目近くあり、その数に後悔してしまった。
結局、チェックに時間がかかり閉店までその店に。多少お酒を頂いたが、酔いより疲労感で目が回る。一緒に出掛けていた相棒に滅入った気分を晴らそうと、近くのバーに飛び込んだ。やっと気が楽になった。
接待もそうだが、仕事でお酒を呑むことはやはり疲れてしまう。
「ミステリーショッパー」を訳してみると「謎の客(買物客)」となる。
謎めいてなくていいから、普通の客として飲みに出かけよう…
written by ベイダー
今年もどんたくに参加することに。(当然、仕事です)
今年の参加で6度目になる。以前、流通の仕事に関わっていたので、ゴールデンウィークなどの連休も働いていた。ふと振り返ると随分ゴールデンウィークをゆっくり過ごしていない。世間が休みの時に仕事をすることに対して全く抵抗は無くなった。(若い頃はとにかく嫌だったが)
先日、馴染みの店に出掛けた。不覚にも僕が最後の客になってしまった。マスターも仕事が片付きカウンターで飲んでいた僕の隣に座り「ご馳走になっていいですか?」と、注文してきたので、僕は笑って頷いた。
マスターは海釣りが趣味のようで休日の過ごし方を教えてもらった。彼は休みの日には夜が明ける前に釣りのポイントである磯に立っているそうだ。魚は朝と夕方に食事を摂るらしく、魚の朝食時を狙うそうだ。(魚はそこらの人間より規則正しいんだなぁ)
「釣りは面白いよ。魚と知恵比べだから」(へー魚に知恵があったんだ)
「釣りをしていると魚を釣り上げることだけに夢中になり、嫌なことなどすっかり忘れられるんだよ。あなたも釣りを始めてみたら?」
釣りは興味がある。しかし海釣りよりも渓流釣りをトライしてみたい。以前、釣具メーカーの仕事に携わっていた。その釣具メーカーの方から渓流釣りの素晴しさを何度も聞かされていた。
「渓流釣りは自然を五感で感じることができる。四季折々の自然を感じられる。」
彼の話が僕の頭の中で渓流釣りのイメージをしっかり醸成させている。
静まり返った自然の中に身を置き、風を感じながら、川の音や鳥の声などを聞き、光る水面に向けて無心に竿を振る。良いだろうな…。釣竿でも買いに行くか…。
「連休はどちらかお出掛けですか?」
連休が近づくと必ずと言っていいほど会う人会う人にこう聞かれる。
「どんたくに出てまして…」
「お祭りですか?それはおもしろそうですね!毎年出てるんですか?」
「6年ほどになりますかね」
「お祭り好きのお祭り男なんですね?」
「…」(仕事なんですが…)
written by ゴンザレス
先日、以前同じ職場で働いていた先輩の還暦お祝いパーティーに参加するため大阪に出かけた。そのパーティーの参加者は彼の取引先の方が中心だった。(その為だけに大阪に行ったのではなく、他の打合せもありました!)
会場は今時のスタイリッシュなイタリアンレストランで、ひな壇には還暦を迎えドレスアップした服装の先輩と、な、な、なんとドレスを着た奥様が座っていた。まるでご年配の披露宴のようだった。またパーティーでは何故かお二人のケーキカットなど、多くの趣向を凝らしたアトラクションが用意されていた。(参加した方の川柳コンテストなど…年配者向けのアトラクションが目立った)
僕は家族や親族以外の還暦お祝いに参加したのは初めてだったので、「最近の還暦のお祝いは随分変わったなー」と感心した。しかし、ひな壇に座った還暦の二人を見ると、どことなく恥ずかしく感じた。(見せ物小屋じゃないんだから…し~っ、そんなこと言っちゃいけません!)
日本の65歳の人口が全体の4分の1になった。また少子高齢化で日本全体の労働力も減っており、この先の日本の将来が心配だとメディアは報じる。しかし預貯金が多いお年寄りの方が日本には随分といるそうだ。
「待てよ、そうだ!お年寄りの方が財布を緩めさせることができれば経済効果がある!」歳を重ねると、銀婚式、金婚式、喜寿、米寿…とお祝い事が増えていく。もっとユニークなイベントの仕掛けができないだろうか。
案外、結婚式場で行う銀婚式や金婚式など面白いかも。
しかし、どうしても見せ物小屋のようになっちゃうけど(笑)
written by マックス