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2014年09月12日

広告業界で生きている人は勘違いしている人が多いようだ。
タレントやモデルさんなどを使って撮影を行い、その出来上がった素材をメディアで広範囲に露出する。取り扱う金額はかなり大きいので、まるで世の中を自分が動かしているように錯覚してしまう。昔は少なからず僕もそうだった。

ある保険の広告で「がんは日本人の2人に1人がかかる身近な病気です」と謳っている。しかし統計をちゃんと見ればわかるのだが、このことは80歳まで生きると仮定した際の話だ。しかし、まるで年齢に関係なく50%の人間が癌になるように煽っており、消費者に恐怖感を与えている。
そもそも売上が上がるのであれば、どんな仕事でも引き受ければ良いというものではないと僕は考えている。

「広告、クリエイティブ業務を通じお取引先様を正しく幸せに、そして社会に正しい幸せを広げる」これは当社の企業理念だ。世の中に必要で社会に幸せを広げる企業や商品のお手伝いをするべきで、正しい仕事でお得意先を正しく幸せにし、そして社会に多くの幸せを広げなければならないと考えている。だから売上に繋がるのであれば、どんな仕事でも引き受ける訳ではない。

先日、ある方からギャンブル関係の仕事の話を頂戴したが、当社の企業理念を説明し丁重にお断りした。ギャンブルで幸せになる人は極僅かはいるだろう(笑)。しかしギャンブルで社会に幸せが広がるとは思わない。社会に必要なものなのか?社会に大切なものなのか?を考えて仕事をしないと社会に悪影響を与えてしまう。

今日もテレビでスマホゲームのCMが大量に流れていた。膨大な広告宣伝費だろう。取り扱い広告会社とテレビ局はさぞ喜んでいることだろう。
しかしスマホゲームが社会に本当に必要で大切なものだろうか?社会に悪影響は無いのだろうか?

written by マックス  

2014年09月05日

先日、叔母が亡くなり葬儀に出かけた。

最近は葬儀の後に初七日、四十九日まで執り行うことが多い。叔母の場合は葬儀の後、初七日まで執り行った。何度も何度もお坊さんの読経を聞き、合掌し低頭、そして礼拝。本来であれば、一日で行うものではないが、親族も地方に散らばって多忙な生活をしているので、現代は一気に執り行うのだろう。丸一日、畏まった状態だったのでヘトヘトになってしまった。
慌しい仏事だったので、さぞ叔母も慌しかっただろう。

現代の時間は昔の時間より随分速度が増している。移動はもちろん生活の速度もどんどん早くなっている。企業も生き残りを賭けて成長の速度を増している。そのためM&Aが盛んに行われ、目標数字は更に高くなっている。
しかし、企業の成長と同じ速度で、社員の能力も上昇すれば良いのだが、それはなかなか難しい。また時間の速度が増すと見えなくなるものや、聞こえなくなるものも増えてくる。消費者の真のニーズも見えづらく、また消費者の生の声も聞こえづらい。当然、自分の本当の心の声すら聞こえなくなってしまう。
僕も振り返るとかなり急いで生きてきたように思う。そして多くのものが見えなくなり、自分の心の声までも聞こえづらくなってしまっていた。

叔母は歌が大好きで、根っから明るい人だった。晩年、叔母は自らカラオケ教室を開き、多くの生徒に歌を教え笑顔に囲まれながら暮らしていたそうだ。叔母は自分の本当の心の声に従い幸せな人生だったと思う。
葬儀には多くのカラオケ教室の生徒が参列し、叔母の死を惜しんでいた。

あまり慌てず、自分の本当の心に従って生きることが幸せなのかもしれない。

written by マックス 

2014年08月22日

広島の安佐地区で土砂災害が起き多くの方が犠牲になった。学生の頃の友人がそこで暮らしているので心配で連絡を取ってみた。災害は彼の自宅の近くで起こったようだが、彼は無事だったので安心した。

深夜未明の突然の土砂災害。まさに寝耳に水。
テレビのある報道番組で、現地に入ったレポーターが生死を分けたものは「運」としか考えられないと、伝えていた。生死を分ける境界では「運」が全てを左右させるのだろうか。

祖父が生きている頃にこんな話を聞いた。祖父は先の大戦末期にロシアの戦闘機から機銃掃射を受けたことがある。急いで戦友と二人で並走しながら逃げたそうだ。背後から戦闘機の機銃から発射された弾丸が、激しく砂埃を上げながら、猛スピードで追いかけてくる。追いつかれると思った瞬間、祖父と戦友は、其々、左右別々の草むらに飛び込んだ。戦闘機は戦友の飛び込んだ方に旋回し爆弾を投下した後、その場を去った。そしてその戦友は爆死したそうだ。

「もし、その戦友の走った側を俺が走り、その草むらに飛び込んでいたら、お前はこの世に生まれていなかった。あれは運としかいいようが無い。」祖父は僕にそう言った。

「第六感。シックスセンス。」
過去の経験や知識が多ければ多いほど、第六感は養われると聞いたことがある。失敗も成功も多く経験をしていると、脳の中で過去の経験した記憶を照合し、第六感が強く働くそうだ。そしてリスクを回避したり、より良い結果を生み出したりすることになるそうだ。
ひょっとすると第六感を高めることで運を強くすることができるのかもしれない。だとすると、多くの経験や体験する必要がある。

広島の安佐地区の土砂災害。
異常なほどの豪雨で身の危険を感じ、事前に自主避難して助かった方もいる。

written by ベルハルト 

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