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2020年03月13日

そろそろ桜の開花の便りが届く季節になるが、新型コロナウィルスの影響で閉塞感を感じる。新型コロナウィルスの影響は観光業や飲食業に大きな影響を与え、イベントの中止でテレビ局や広告業界にまで影響が及んでいる。また月刊誌などを扱う出版社では雑誌に付いている付録を中国で生産しているため、付録の生産の遅れや製造休止で中国から予定通り付録が日本に入荷できず、発売日の延期や休刊に追い込まれているそうだ。

「なるほど…」

日本の多くの企業は中国からの部品供給に依存しているため新型コロナウィルスの影響で多くの業界では製品の組み立が滞っているようで、建設業界でも部品不足で作業がストップし、一般住宅にまでその影響が及んでいると言う。
このまま新型コロナウィルスの収束の目途が立たなければ、東京オリンピックは中止に追い込まれ観光業、飲食業そして小売業を中心に大きな影響が出るだろう。そしてその影響は不動産業界にも及び不動産価格の下落に繋がる。また来年就職する学生も企業から就職取り消しが既に出ているようで、これから就職氷河期に逆戻りしてしまうかもしれない。

株価は一年後を先取りして値動きをすると言われるが、今週に入って世界はパニックのような同時株安が進み日経平均は呆気なく18,000円を下回った。値動きの荒い相場で投資家は積極的にリスクを取ることできずリスクオフの状態で、株価は簡単には下げ止まることはないだろう。今の株価から考えると1年後の世界は一段と景気悪化が予想され、世界恐慌に繋がる恐れすらある。しかも円が急騰すると日本の輸出も苦しくなり、日本ではインバウンドにアウトバウンドと共倒れになってしまう。

僕は来年以降、世界経済はリセッションすると予想していたが、まさかそのきっかけが新型ウィルスの発生によるものとは想像していなかった。これから数年は大きな買い物を控え新たにローンを組むことは見送りし、できれば現金比率を高めジッとしている方が得策だ。そして千載一遇のチャンスをじっと待つべきだろう。

「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」

この言葉はアメリカの著名投資家ジョンテンプルトン卿の有名な言葉だ。

written by SDB-1

2020年03月06日

新型コロナウィルスの感染が日本中に広がっており、日本経済は大きな打撃を受けている。先日、福岡の料亭の女将と電話すると、連日のように予約のキャンセルの電話があるそうで悲鳴を上げていた。僕も、先週予定していた会食が中止になり、予約していた寿司屋にキャンセルの電話を入れた。

「大将、新型コロナウィルスの影響で会食する相手先の会社が会食や宴会が禁止になったので、大変申し訳ないんですが明後日の会食をキャンセルさせてくれませんか?」

そう伝えると、大将は快諾してくれた。

「それは仕方ないね。今度、穴埋めしてね!」

政府はここに来て慌てて新型コロナウィルスの対応策を講じているが、政府の対応が後手に回っているようで日本の危機管理能力に疑問を感じる。韓国では感染者の人数が急に加速しており、韓国よりも早い時期に新型コロナウィルスの感染者が見つかった日本が韓国より感染者が少ないことに違和感を覚える。ひょっとするとオリンピックを控えた日本ではオリンピックを開催するために国家ぐるみで新型コロナウィルスの感染者数を隠ぺいしているのではないだろうか。安倍政権は忖度と隠ぺい体質があるので十分考えられる。また政府は国民に「要請」と言う言葉を使い対応策を発表するが、今の状態では「禁止」という強い言葉で対応策を発表するべきではないだろうか?
先週末に政府が発表した学校を2週間近く休校とする措置より、一層のこと全ての日本国民に一定期間の外出禁止の厳戒令を引き、その期間が終われば、その期間の損害を全て補償し、さらに一定期間、消費税を減税する措置を取った方が良かったのではないだろうか。、このままでは日本経済はリセッションしてしまう。

今週、G7財務相・中央銀行総裁による電話会議が行われ、新型コロナウィルスの感染拡大と市場や経済状況に与える影響を監視しているとしたうえで、G7の財務相はこの局面においてウィルスへの対応を支援し、経済を支えるため適切な場合には財政措置を含め、行動をとる用意ができていると言明した。
そして今週、アメリカのFRBが真っ先に利下げを発表したが、アメリカの株安を食い止めることはできていない。経済政策も必要だが、今はまずコロナウィルスを収束させる大胆な対応が必要で、中途半端な対応では新型コロナウィルスによる悪影響は長引くだけだろう。
早くキャンセルした寿司屋に出掛け穴埋めをしたいのだが…。

written by マックス

2020年02月28日

「墓は親父が建てたんで、無宗教の私が墓の管理費を払うのはおかしいでしょ!」

親父は無宗教と言い張り、祖父母の建てた墓のある寺の年間管理料の支払いを数年前から断っていた。困った住職は親父の弟で僕の叔父に連絡を取り、年間管理費の支払いの催促をしたそうだ。親父と叔父の間で以前から管理費の取り決めがあったようで、親父に年間管理料を支払うよう話してくれと叔父から僕に連絡があった。しかし今は入院して意識もままならない親父が理解するはずもなく、仕方なくお袋を連れて寺の住職に会いに出掛け、延滞していた墓の年間管理料を支払った。そして住職と今後のことについて話し合った。

「うちの母はクリスチャンなので、こちらのお墓には入りません。父は無宗教ですが、夫婦は同じ場所に埋葬されるべきだと言うので、母と一緒に教会の納骨堂に入るつもりです」

僕が住職にそう伝えると、

「それじゃ、このお墓はあなたが守っていきんしゃると?」
「僕も無宗教なので将来は亡くなった犬と一緒に樹木葬にしようかと考えています」

それを聞いて住職は少し顔が曇った。

「それじゃ~、墓はどうするかね~。実はうちにも納骨堂がありますけん、お爺ちゃんとお婆ちゃんはそこに納めて永代供養ば考えたら、どうでっしゃろ?」
「こちらに永代供養をお願いしたら費用はどのくらい掛かるんですか?」

住職は納骨堂の料金表を持ってきた。

「一人分で20万やけん、お爺ちゃんとお婆ちゃんの二人やけん40万円ですな」
「へ~、結構掛かるんですね?」
「ば、ばってん、生前お爺ちゃんには世話になっとったけん、値引きって言うのも変やけど二人で30万でよかですよ。今の時代は墓に入るより納骨堂に入って永代供養する方が多くて、葬儀や墓も簡素化する時代で寺も大変なんよ」
「寺も値引きをするんですね…」

苦笑いをする住職に墓仕舞いをするための墓の撤去費用の見積もりお願いし、納骨堂の件は検討する旨伝え寺を出た。

その後、再び寺を訪ね住職に祖父母のお骨を納骨堂に移し永代供養してもらうことをお願いし、住職から墓仕舞いするため墓を撤去費用の見積もりを見せてもらうと、結構な金額だったので、もう少し何とかならないかと相談すると、価格は若干下がった。寺の価格はあって無いようなものだと僕は思った。
少子化が進み生活様式が多様化する日本では、お寺の運営も随分影響を受けているようだ。

written by 彦之丞

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