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2013年04月19日

日本人はとにかく「努力」という言葉が大好きで、お客さんから難しい相談を受けたときや、上司に叱られたときに直ぐ「努力します」と口にします。当社の中でも良く耳にする言葉です。そこで「努力」という言葉を広辞苑で引いてみると「目標実現のため、心身を労して努めること」と記されていました。

要するに「努力」とは「目標を決め、その目標に到達するために全身全霊でことに当たる」ことなのです。そのためには、まず目標を定めなければなりません。目標が無ければ努力できないわけです。またその目標を実現するために正しいロードマップが必要となります。ロードマップがないと無駄なことが増えてしまいます。そして、その目標とロードマップを消化する理解力が必要です。最後にその目標に向かって全身全霊で労して努めなければならず、継続するための持続力と忍耐力も必要です。
日本人の多くは結果よりも努力する過程が大切だと考えているようですが、闇雲に努力することは真の努力ではないのです。真の努力をするには目標設定、ロードマップ設定、目標とロードマップの理解力、そして持続力と忍耐力が必要です。

F1レースは新幹線を越える時速300キロの世界で、重力の4倍の負担が肉体にかかるそうです。そして一瞬のミスがドライバーの死を招く極限の世界。そのF1の世界で「音速の貴公子」と言われたアイルトン・セナ。グランプリで連続優勝を果たしたヒーローの最期はレース中での事故。足早に駆け抜けたドラマチックな人生でした。

彼はこんな言葉を残しています。
『多くの人間がベストを尽くし極限まで努力する。単に極限までの努力なら誰でもできる。問題は極限からの上なんだ。ここから上ができた時に、初めて世界の頂点に立つんだ』

実際、世界の頂点に立った人であるだけに彼の言葉は重く感じます。彼は目に見えない茨の道を目標実現に向け極限を超え未知の世界で努力し続けヒーローになったのです。私たちはアイルトン・セナのようなヒーローになれなくても、自分の目標実現に向けて無駄な努力ではなく、正しく実のある努力をしなければならないのです。

もうひとつアイルトン・セナの言葉を紹介します。
「この世に生を受けたこと、それだけで最大のチャンスをすでにものにしている」

written by マックス

2013年04月13日

天気予報には「春の嵐、強風に注意!」そう発表されており、また前日の飛行機に欠航が相次いだこともあり、今日の飛行を気にしながら空港へ向かった。しかし飛行機は予定通りに離陸。多少揺れを感じながらも雲を抜け更に高度を上げ青空の中で安定飛行へ。

しばらく経つといつもの機長のアナウンスが始まった。搭乗のお礼の後、着陸態勢に入った頃から発達した低気圧による影響で飛行機が大きく揺れる恐れがあると伝えられた。やがてシートベルトのサインが点灯し着陸態勢となり強い風の影響で機体が少しずつ揺れ始めた。機内前方のスクリーンに羽田空港が見え最終着陸態勢に入ると、機体は大きく揺れながら強風に流され左右に傾きながらも何とかバランスを水平に保っている。

狭いコックピットの計器に囲まれた中で頼る人は誰もいなく、身に付けた知識と経験を頼りに機長は強風で普段より幅が小さく感じる滑走路をしっかり見つめ、手には多少汗が滲みながらもしっかり操縦桿を握り、無事に搭乗客を目的地に運ぶために気持ちを集中させ機体をコントロールしているはず。

そして滑走路がみるみる大きくなり着陸寸前にも強い横風を受け片輪ずつ着陸、二度ほど軽くバウンドしながら無事に全てのタイヤを滑走路に下ろし、そして逆噴射。スピードを一気に落とし徐行運転で到着ゲートへ。機長は厳しい環境で強いストレスの中においても搭乗客のそれぞれの想いを胸に目的地まで無事に運びんでくれた。

世の中にはたくさんの仕事があり、あらゆる状況の中で色んな業務が遂行されている。例えコンディションの悪い状況を必死に切り抜けても、直接お客さんからお礼の声を聞くことがない仕事も多くある。しかし使命感に燃え今まで身につけた知識と経験を最大限に生かししっかりとやり遂げ、自分で自分を誇れる仕事を黙々とこなしていく。そして自分だけの小さな勲章が増えていく。パイロットという職業もお客さんからお礼の言葉を直接聞くことが少ない仕事だろう。きっと強い使命感と責任感を自ら維持して黙々と業務を遂行しているはず。まさに剛毅木訥。

羽田空港に降り立った春の嵐の空の下で、ひっそりと感謝。

written by 鈴奴(すずやっこ)

2013年04月05日

オフィス街にはスーツ姿が馴染まない新入社員を目にする季節。夢と希望、そして一抹の不安を抱いて出社しているのでしょう。私も遠い昔に同じ経験をしました。当時、私が就職して一番不安に感じたことは毎日規則正しい生活をできるのだろうか、ということでした。大学時代は勉強よりもバイトと遊びを優先しており自由奔放な生活。バイトが終わると夜中まで遊びまわり気が向いた時に学校へ。(代返してくれる友人がいたので出席率は全く問題ありませんでした)こんな生活を4年間続けたので就職して会社勤めが成り立つのか不安でした。

ある塾のCMで生徒の体にある「やる気スイッチ」を先生が探しだしスイッチをオンにしてあげると、その生徒は猛烈に勉強へのやる気が出るというものがあります。生徒想いの塾であることをCMで訴求しているのでしょう。
私の体にも「やる気スイッチ」が内蔵されていたようで、今、思うと職場の数人の先輩が「やる気スイッチ」を押してくれてオンしてくれた気がします。ある先輩は「もっと上を目指せ!」と尻を叩いてくれましたし、またある先輩は「論理的に考えろ!」と叱ってくれました。そしてある先輩は「お前は全く知識武装してないから竹やりで戦っているようなものだな」と貶してくれました。そんな先輩達が「やる気スイッチ」をオンにしてくれたのでしょう(笑)

新入社員になった皆さんも「やる気スイッチ」が体のどこかに内蔵されているはずです。いつ誰が押してくれるのかはわかりません。そのスイッチをオンにしてくれるのが職場の先輩なのか、親なのか、友達なのかわかりません。そして私のように押されたことに気づかずない人もいるでしょう。もう既にオンになっている人や、一生スイッチがオンにならない人もいるかもしれませんが…(笑)
「やる気スイッチ」をオンにしてくれる素敵な人との出会いを願っています。

written by SDB-1

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