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2013年11月22日

先日、ある印刷物を制作するために印刷会社に原稿を廻した。色校正の段階で、こちらが指定している色が思うように出ない。再色校を頼んではみたものの、逆に悪くなる一方。その時、印刷会社の方がこう言った。

「そもそも、この色にする意味があるんですかね?」

その一言にカチンときた。天下の〇〇印刷ともあろうものが…
昨年までその色を出せていたのに、出せないのはお宅の作業現場が悪いんじゃないの?

その印刷会社の担当とは20年ほどの付き合いで、何かある度に私が気をかけ彼を助けてきたと自負している。しかし社内で出世する度に少しずつ態度が変わったような気がする。態度が変わるのはどうでもいいのだが、「そもそも、この色にする意味があるんですか?」とまるで職人気質の無い適当な質問を返すことに妙に腹が立った。

そもそも、その色はお得意先とデザイナーとで綿密に打ち合わせをした色だった。
色を出せないことに対して企業努力もせず「この色にする意味があるんですか?」と、とんでもない一言。お客さん以上に仕事を請け負った企業が妥協を許さず、とことんこだわらないと良い仕事なんかできるわけが無い。

ナーナーな印刷会社と取引するのではなく、うちと同じ考えでお客さま目線にたって仕事をしてくれる印刷会社に変更しようと考えている。

仕事に執着できないのであれば仕事しなければいいのに。

written by 彦之丞(ひこのじょう)

2013年11月15日

見聞を広げることは大切だと思っている。たった一度の人生だし、多くの事や物に触れ体験することで、知識も身に付くし発想も豊かになると思っている。

当日の相撲の桟敷席のチケットが余っていると、お得意先の方から連絡を頂いた。仕事中だったこともあり一先ずはお断りしたものの、当社のスタッフが相撲を見たことがないということだったので、それでは見聞を広げる良い機会だと、そのチケットを頂戴しスタッフを連れて相撲に出かけた。社内研修ということにして早々に会社を出た(笑)

熱燗とつまみを早速購入し桟敷席に向かった。スタッフと熱燗をやりながら相撲を観戦する。相撲観戦が初めてのスタッフは、何やら携帯電話で誰かと話しながら手を振っている。電話が終わり誰に電話していたのか聞いてみると、相撲好きの叔母さんに電話をしていたそうだ。そして叔母に電話をしながらNHKの中継カメラに向かって手を振っていたのである。その後、彼は父親にも電話していた…。
テレビ電話やスカイプで自分の姿を見せればいいものを…。

幕内に入ると、会場内の歓声も少しずつ大きくなる。最近は外国人力士ばかりが活躍しているので、あまり相撲の人気が無いようだ。しかし大物力士の取り組みになると見入ってしまう。取り組みに声まで出てしまう。終盤の横綱の白鵬や日馬富士の取り組みはやはり迫力があった。

その日の取り組みが終わり太鼓の鳴り響く中、相撲会場を後にした。タクシーを待つ客で混雑していたので、タクシーを捜して少し冷えてきた晩秋の夜空の下を少し歩いた。

「研修が終わったから、軽く一杯熱燗でも引っ掛けて帰ろう」(笑)

written by ゴンザレス

2013年11月08日

東京出張の帰り羽田空港で搭乗時間を待っていると、アナウンスがあり搭乗カウンターの前に何やら書かれた白板が用意された。僕はアナウンスが聞こえなかったので文字の書かれた白板に近づいた。
白板にはこの便が過剰予約のため、次の便に変更してくれる搭乗客を募っていた。さらに次の便に振替えることで現金10,000円支給、もしくは7,500マイルを付与しますと書かれていた。次の便は1時間後で僕は急ぎの予定も無かったので、地上係員に振替え希望を申し出た。
「へ~時給10,000円か」(笑)

過剰予約とは、実際に搭乗できる数を超える乗客の予約を受け付けることで、たとえ乗客が乗り遅れたり、実際にやってこなかったりした場合でも、水増しで予約しているので満席に近い状態で運行することができる。しかし予約した客が全員やってきた場合は航空機では過剰販売になってしまう。
そうなると航空会社は、便を振替えてくれる人を募り、振替便を手配。そしてアップグレードのシートの提供や、ボーナスマイレージの付与や金銭補償を行うことになる。このような特典を提供したとしても、空席で運行するより満席の状態で運航する方が、収入を増やすことができるそうだ。

しばらくするとアナウンスが始まった。
「全員ご搭乗できるようになりましたので、優先搭乗をご案内いたします。」
結局、直前になってキャンセルが相次いだのだろう。
せっかくの時給10,000円の臨時ボーナスは無くなった。
「…」

written by マックス

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