僕はあるイタリアブランドのダウンジャケットを購入しようとネットで調べてみた。すると東京に唯一直営店があったので、店に電話をかけ僕の気に入ったモデルの在庫を尋ねた。そのモデルはまだ入荷されておらず、11月中旬に入荷予定だと教えてくれた。そのブランドは希少価値を高めるためなのか、大量生産をしていないようだった。
タイミング良く入荷予定の時期に東京出張が入ってので、そのダウンジャケットを購入しようと、直営店を覗いてみた。
店に入り、僕の目当てのモデルの入荷状況を訪ねると、まだ入荷されておらず、どうやら入荷は12月中旬になると言う。僕は福岡に住んでおり先日も問い合わせをし、出張で東京に来ていることを伝えた。
店員は地方に住んでいる方で事前に問い合わせがあり、希望の商品が入荷すると、その日に入荷したことを電話で連絡するそうで、入荷された翌日一旦は店には陳列し、売れなかった場合のみ、代引きで地方に発送する事ができると言う。これがこの店のルールなので、それ以外の対応はできないと言われた。わざわざ福岡から出向いてきているのに臨機応変に対応できない店員に僕は呆れた。
店員から一旦、他のモデルでサイズを確認することを薦められ、気を取り直して僕はサイズを確認し、希望の色を伝え住所と連絡先を伝えた。
「希望の商品が入荷しますと、お客様にご希望の商品が入荷したことを電話でご連絡いたします。入荷した翌日、その商品が売れずに発送してもらえるか、お客様が電話で確認して下さい」
「えっ、僕が商品の発送してもらえるか、問い合わせをするの?今日だって事前に問い合わせをして、わざわざ福岡から来ているのに。お宅のブランドはそんなにタカビーなの?」
そう返すと、店員は焦って発送できる際はこちらから連絡すると言う。
ブランド価値を高めるため大量生産をせず希少価値を高めることは大切なことだが、店の対応の悪さや店の身勝手なルールで客を怒らせ、逆にブランド価値を低下させることを全く理解していないようだ。そのブランドを購入することを止めようと思った。そのブランドはきっと一流のブランドではないのだろう。
written by マックス