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金メダルとその他
2016年08月19日

今年の夏は異常気象なのか、連日猛暑が続いている。また4年に1度のオリンピックが開催され、熱戦が繰り広げられていることもあり、更に暑く感じられる。

オリンピックに出場できる一握りの選手は誰よりも努力し、その競技を誰よりも研究し尽くしている。そしてオリンピックに参加する全てのアスリートが金メダルを目指す。
先日、男子レスリングの日本人選手が銀メダルを獲得し、その時のインタビューが印象的だった。
「金を目指して世界で一番練習してきたが、結果は世界で2番目の練習していなかった…」
彼は銀メダルに全く満足しておらず、次の大会で何が何でも金を獲得すると、悔し涙を滲ませていた。

僕は若い頃、広告業界で多くのコンペに参加し、他の広告会社と競い合ってきた。そしてコンペでは最も優れた提案をした1社が採用され、その選ばれた1社だけが勝者になる。
以前、あるクライアントのコンペの結果は2位だったと言われたことがある。先方は僕に同情したのか、それとも優しく断りたかったのか…。
「オリンピックで2位であれば銀メダルをもらえますが、銀メダルに見合った仕事をいただけるのでしょうか?」
僕がそう嫌味を言うと、先方は気の毒そうな顔で何も言葉を返さなかった。

金メダルと銀や銅メダルでは雲泥の差があり、酷な言い方をすると、金メダルとその他なのだ。今年のオリンピックで金メダルではなく、銀や銅メダルを獲得した選手はそのメダルで満足せず、次の大会で金メダルを獲得して欲しい。

あの銀メダルの男子レスリング選手は、早々と頭を切り替え、休むまもなく次の大会の金メダルに向けて練習に励んでいることだろう。

written by ゴンザレス


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