食中毒
2016年07月15日
カンボジアのシェムリアップという小さな町の国際空港を夜8時半に出発し、バンコク経由で福岡国際空港に到着したのは翌朝8時半だった。基本的に布団の上でないと眠れない僕は、狭い飛行機のシートで殆ど眠ることはできなかった。
自宅に戻りシャワーを浴び、軽く一杯やった。昼過ぎには眠気が襲ってきたので眠ることに。夕方、寒気を感じ目が覚めた。夏に寒気とは変だと思い熱を測ってみると、38度弱の熱があり、しかも腹の調子が良くない。
「これは何かに当たったな」
とりあえず薬入れにあった抗生剤と整腸剤を飲み、再び横になったものの眠ることはできず、腹痛で何度もトイレに行く始末。結局、翌朝まで20回もトイレに行った。
翌日、内科で診療してもらうと、ウィルスによる食中毒だという。病院で点滴をしてもらい薬を出してもらった。一緒にカンボジアに出かけ、食事の際、同じテーブルだった方に問い合わせてみたが、みんな元気で食中毒になったのは僕だけのようだ。
「何に当たったんだろう。他の人と何が違ったんだろう…」
感染源を突き止めるため、カンボジアに出発した日から時系列に口にしたものを思い出した。食事は基本的にちゃんとしたホテルで取り、火の通ったものを食べ、飲料水はミネラルウォーターを飲んだ。
そういえば、夕食時に同じテーブルを囲んだ人はビール党にワイン党で、僕だけがハイボールを飲んでいた。
「…あっ、氷だ!」
恐らくハイボールに入っていた氷が、現地の水道水で作られたものなのだろう。海外では氷にも気をつけなければならない。
カンボジアから戻って5日になるがまだ治っていない。トイレットペーパーはもう2本使ってしまった。
written by ベルハルト