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ストップ安
2016年05月13日

ある企業の株を購入した。当然、事業内容はもちろん過去の決算内容もしっかり確認してのことだ。
そして、その企業の決算発表予定日となり発表を待った。しかし一向に決算発表が出されない。気になって、その企業のホームページにあるIR情報を覗くと、決算発表は延期すると書かれていた。
詳しく内容に目を通すと、その企業の監査法人から期末監査の過程で、売上計上の会計処理の前提となる事実調査が必要と指摘されており、さらに第三者の調査委員会を設置し、その事実の調査にあたるべきだと要請されていた。

「事実の調査…第三者委員会…粉飾決算…?」

その翌朝、その株を成行で売り注文を出したが全く約定しない。そして、みるみる株価は下がり、その後、ストップ安になってしまった。(注:ストップ高とストップ安とは、 株価の取引で異常な急騰・暴落を防ぐために株価の1日 あたりの変動幅を規制している。 これを「値幅制限」と言い、この値幅制限の限界まで上昇することを「ストップ高」、下落することを「ストップ安」と呼ぶ。)

その翌日も朝からストップ安が続いた。ストップ安の日が続くと、底なし沼のように感じてしまう。そしてその日の午前中に何とか逃げることができた。

「ふぅ~」

まるで突然の嵐が通り過ぎたように感じ、どことなく安堵し、スッキリした気分になった。

上場企業の粉飾決算が後を絶たない。
上場すると言うことは公の企業になることで、公共の公園のようになるようなものだ。多くの人がその公園に集まってくるのだから、どんな小さな事故も事件もあってはならない。ましては不正など…。

僕は高い勉強代を支払うはめになった(笑)

written by マックス


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