大量生産、大量消費の時代は企業が多くの消費者に大量のマス広告を出稿することで売上げを拡大することができた。しかし現在では多くの物が溢れ、多くの商品がコモディティー化し売れない時代になった。またインターネットの台頭によりマスの時代が崩れている。
消費者はマスというひとつの塊から個人へと変化し、自分の趣向やニーズに合った物や情報をインターネットから容易に入手することができるようになった。そして彼らが入手した商品や情報は再びインターネットを介して拡散していく。更に個人でもインターネットで容易に物を販売することができるようになった。
物が売れない時代で成長戦略を掲げる多くの企業は、今まで生きていた領域を飛び出し、業種という垣根を越えて今では多くの企業の住み分けは無くなってきた。酒メーカーが健康食品を、写真フィルムメーカーが化粧品を、そしてコンビ二が電気を販売する時代だ。また個人もアイデアひとつでインターネットを利用し物を販売しており、まさに三つ巴戦の時代だ。そしてこの流れはひとつの国だけで起きているのではなく、国境を越え全世界で起きている。大企業ですら生き残ることが難しい時代だ。
これからは未来に集中し想像を巡らせ生きていくことが重要で、近視眼的に周りを見ても何も見えない。まず俯瞰で広く世界を見渡し、溢れる情報の中から必要な情報をキャッチし、更にその情報を深く掘り下げていかなければならない。そして最も大切なことは深く掘り下げた情報から未来をイメージし、そのイメージに敏感に対応しなければならない。
もう直ぐ卒業シーズンだ。卒業する若者はポジティブに想像力を掻き立て未来をイメージし、柔軟な思考で次のステージへ飛び出して欲しい。
何だか偉そうなことを書いているなぁ。
先日、同級生がやっている店で一杯やった。その店には僕らの卒業アルバムが置いてある。当時の僕の姿を見ると、何も考えてなかったように思えた(笑)
written by マックス