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ゆとり教育
2015年05月01日

先日、親戚からこんな話を聞いた。彼は病院でレントゲン技師として働いているが、近年4月になると、職場でこのような文章が回ってくるらしい。
「新人のスタッフ(看護士)はゆとり教育を受けているため、優しく接してください。決して厳しく接しないで下さい」

理由を尋ねると、厳しく叱ると新人スタッフが辞めてしまうからだと言う。
彼は人命に関わる仕事に就いており、失敗を決して起こしてはならないので、ひどく憤りを感じていた。話を聞いた僕もびっくりしてしまった。

全ての若者がそうだとは思わないが、確かに自らの使命感やミッションを持ち、がむしゃらに前向きな若者は少ないように感じる。どこかのんびりして、ゆとりがあるような…。

僕が若い頃は職場でよく怒鳴られたものだ。僕は怒鳴られるのが嫌だったので、先回りして怒鳴られないように結果を出すために走り回っていた。若いうちは怒鳴られ、尻を叩かれ、走り回ることが大切だと思う。その経験で精神が鍛えられ強くなれるように感じる。

多くの若者がまず頭で考えてしまうようだが、若いうちは体で感じたほうがいい。体で記憶させないとピンチが訪れた時も、ジタバタすることもなくなってしまう。また若い頃に怒鳴られ尻を叩かれ走り回らないと、今後の人生を生きるための大切な出会いのチャンスまでも減ってしまう。どうせ歳を取ると動けなくなるのだから。

彼は病院でどのように新人と接しているのだろう。
「〇〇ちゃん。それは駄目だよ」
「〇〇ちゃん。何度言ったらわかるのかな?」

人間ゆとりがあるとパーになるのかもしれない。

written by 彦之丞


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